前回は「なぜゲーミングPCが必要なのか?」という自分軸の大切さについてお話ししました。
にゃももついにいよいよ…



いや、まだPCを買うには早いぞ!



ええ…



あれめっちゃスペースとか取るんだよな…



そうだ!だから購入前に部屋の状態や家の設備、買う場所とか諸々に事前チェックしておきたいところだ
今回は、いざ「買うぞ!」と意気込んでスペック表を眺める前に、絶対に確認しておくべき5つの事前準備について解説します。
ここをおざなりにすると、せっかく高いお金を払って買ったPCが「置けない」「動かせない」「ネットが遅くて遊べない」という悲劇に見舞われます。



そういうことを防ぐために今回もとても重要なんだ


1.パソコンはどういうふうに手に入れるのか?
『とりあえずAmazon!』って思ってるなら、ちょっと待った!ゲーミングPC選びは、普通の買い物とは少し勝手が違うんだよ。」
ゲーミングPCを手に入れるルートは、大きく分けて以下の5つがあります。
- BTO(受注生産)サイトで新品を買う
- レンタルサービスで借りる(新品・リユース)
- Amazonなどの総合通販サイトで買う
- パーツを揃えて自作する
- 中古ショップで買う



ねぇねぇ、みんなはパソコンをどこで買うつもり?



俺は最初から最高級なハイエンドモデルのBTOで買うつもりだ



この中で、私が初心者に自信を持っておすすめするのは「BTOサイトで買う」か「レンタル」の2つだけです。
なぜAmazonをおすすめしないのか?
Amazonは便利ですが、ゲーミングPCに関しては「魔境」です。
世界中のさまざまな店舗が出店しており、中にはスペックの記載が不正確だったり、古い部品を最新のように見せて売っている業者も紛れています。
知識がない状態でこれを見抜くのは至難の業です。
自作と中古は「趣味の領域」
自作PCは楽しいですが、プラモデルとは次元が違います。
パーツの相性問題や、組み立て中の静電気による故障など、自己責任の壁が非常に高いです。
また、中古品も「安物買いの銭失い」になりやすいジャンルです。
PCの具体的な性能差やパーツの寿命を肌感覚で理解できるようになるには、



最低でも半年から1年は使い込まないと無理だと思っていてもいい
それほどPCの世界は生ぬるくありません。



だから最初は、プロが組み立てて保証もバッチリついてくるBTOショップ(マウスコンピューターやドスパラなど)で選ぶのが無難な選択かもな



公式のほうがおすすめしやすいのって他にIpadや食品ぐらいだよな…?
2.家で遊ぶものか?それとも持ち運べるものか?PCの種類と特徴
ゲーミングPCには大きく分けて4つの形があります。
- デスクトップPC(基本はこれ!)
- ノートPC
- ポータブルPC(Switchのような形)
- タブレットPC
結論から言うと、特別な理由がない限りは「デスクトップPC」を強くおすすめします。
デスクトップPC
4つの形態の中で、最も性能(パワー)が高いのがデスクトップです。
「デスクトップ」と言っても、手のひらサイズから学習机の半分を占拠するような巨大なものまでありますが、ゲーミングPCで覚えるべきサイズは以下の3つです。
- ミニタワー:比較的コンパクト。置き場所に困りにくい。
- ミドルタワー:最も一般的。冷却性能と拡張性のバランスが良い。
- フルタワー:巨大。最高峰の性能を求める人向け。





おもったよりでかい…
よいうか身長はよ伸びてぇー
画像で見てもらう通り大きいです。
デスクトップのメリットは「寿命」と「拡張性」です。
それでも排熱が優れるので部品を一切交換しなくても約5年は戦えますが、古くなった部品だけを交換していけば、10年以上使い続けることも可能です(OSやドライバーのサポート限界はありますが)。
ただし、注意点もあります。 それは消費電力です。



普段のものでも意外と消費電力は大きかったり住んだよね
| エントリー | ミドル | ハイエンド | |
|---|---|---|---|
| 普段遣い | 50w | 60w | 100w |
| ゲーム(通常) | 200w | 350w | 600w |
| ゲーム(MAX) | 250w | 400w | 1000w |
この「電気を食う」という特徴が、後述するコンセント問題に関わってきます。
また、デスクトップは本体だけでは動かせません。
モニター、マウス、キーボード、ヘッドホンといった周辺機器を置くための、しっかりした机と椅子もセットで考える必要があります。
ノート、ポータブル、タブレットPC
「場所を取らないからノートがいいな」と思う方も多いでしょう。
確かに省スペースですが、いくつか覚悟しておくべき点があります。
重さとしてはノートは約2kg、ポータブルは約800g、タブレットは約600g。普通のノートPCよりズッシリ重いです。



ダンベルじゃないか!
消費電力も重く、ノートのゲーム中電力は70~200W程度。
たしかにデスクトップよりは低いですが、その分パワーも控えめです。
そして最大の弱点「パーツ交換不可」であること。
デスクトップと違い、中身のアップグレードがほぼできません。
現役で快適に遊べる寿命は長くて4年程度。それを過ぎると、ゲーム用ではなく「ちょっと重い事務用PC」として余生を過ごすことになります。
『外でもゲームがしたい!』っていう強い意志がないなら、まずはデスクトップから検討してみてもいいかもしれません。
家の環境を整えるのが、ゲーミングPCを長く楽しむコツだよ!」
3.通信設備は十分なのか?
「スマホのテザリングやWi-Fiがあるから大丈夫!」と思っているなら、それは大きな間違い。
ゲーミングPCでオンラインゲームを遊ぶなら「光回線(固定回線)」は必須です。



ここでもお金がかかるのか~
オンラインゲームは、常にサーバーとデータのやり取りをしています。
モバイル回線やホームルーターだと、通信が途切れたり(ラグ)、一瞬の遅延で負けたりすることがよくあります。
ただし、速度に関してはそこまで神経質にならなくても大丈夫です。



2Gbpsや10Gbpsはあるけど、それは不要。
1Gbpsプランでも問題ない。



1Gbps…この10分の1しかない速度でもいいのか…
- 1Gbpsと2Gbps以上の価格差が意外にも大きい
- 契約の縛りがきつくなる
- そもそもゲームやYoutubeでも100Mbpsは行くかどうかのレベル



などデメリットが大きいんだ
実際に350Mbpsの無料のWifiを使ってみたことがあるんですが、あれでも不自由なく使えたレベルなので、もし格安で選ぶなら1Gbpsを上限により低いモデルを探してみて節約を意識しておきましょう。
4.コンセントやブレーカーを調べておきたい
これ、意外と盲点なんです。特に古い賃貸物件に住んでいる方は要注意!
コンセントの数と接続方法
ゲーミングPCを導入するなら、PC本体周辺に最低でも2個、できれば4個以上の空きコンセントが必要です。



ここで鉄則。
「PC本体は壁のコンセントに直挿し」してください。
消費電力が非常に大きいため、安い延長コード(電源タップ)で他の家電と一緒に繋ぐと、火災の原因になったり、電圧不足でPCが落ちたりします。



あんだけの消費電力で見たら確かに…
ただしモニターなどの周辺機器は延長コードでOKです。
アンペア(A)数のチェック
玄関などにあるブレーカーを確認してください。
| アンペア数 | 解説 |
|---|---|
| 10A以下 | 論外 |
| 20A | 基本的に日常も含め現代では厳しい。 ローエンドならなんとかなるけど効率は悪め |
| 30A | ゲーミングPCをするなら最低クラス。 ミドルクラスまでは可能だが、ハイエンドや効率系ではやや不足になるかも |
| 40A | ハイエンドPCなら必須。 40A以上であれば基本的にはブレーカーを落ちる心配はあまりないので使っていこう |
また、部屋ごとに分かれている「子ブレーカー」も見ておきましょう。
1つの子ブレーカーで耐えられるのは合計2000Wまでです。
同じ部屋でエアコン、PC、ドライヤーを同時に使うと一発で落ちる物件もあるので、事前の把握が不可欠です。
5.部屋の環境には問題ないか?
最後に、物理的なスペースと環境です。
アクア:「ゲーミングPCを置くなら、**最低でも3畳分くらいの『自分の陣地』**を確保しておきたいところだね!」



意外とスペース取るなぁー
「本体を置くだけならそんなにいらないでしょ?」と思うかもしれませんが、甘いです。



実際に使うと本当に机とか椅子とかないとまあしんどいね
| 巨大な机 | 最低でも80cmぐらいは欲しい。 モニター2枚や大きなマウスパッドを置くと、幅120cmは欲しいところ 電動机もあれば上下移動できるのでGOOD |
| ゲーミングチェア | 大きさ的にかなりでかい。 個人的に予算があるならオフィスチェアのほうが推奨 |
| 排熱スペース | 排熱スペースで考えると余裕のある方が望ましい。 |
また、「床置き」を検討している方は注意! 床はホコリが最も溜まる場所です。
PCは掃除機のように空気を吸い込むので、床に置くとあっという間に中がホコリまみれになります。
こまめな掃除(メンテナンス)ができる自信がないなら、棚の上などに置く工夫をしましょう。
まとめ
スペック選びの前にやるべきこと、意外とたくさんありましたね。
- 購入先は「BTOサイト」か「レンタル」に絞る(通常はBTO)
- 基本は「デスクトップ」を選ぶ。周辺機器の予算も忘れずに。
- ネットは「光回線」を引いておく。
- 壁のコンセントに直挿しできるか、ブレーカーに余裕があるか確認。
- 机や椅子のスペースを含め、3畳程度の場所を確保する。
これらがクリアできて初めて、あなたは「ゲーミングPCを選ぶスタートライン」に立ったと言えます。
アクア:「準備は万端かな?環境が整えば、あとは最高のマシンを選ぶだけ!次は、みんなが一番気になる『スペックと予算』の話にいってみよう!」




