Vtuberが引退し、別のキャラクターで活動を再開する、いわゆる「転生」。
この現象は、Vtuberファンにとってはおなじみですが

「なぜあのVtuberはそのままの姿で活動を続けられるのに、別のVtuberは全く違う姿になるんだろう?」
と疑問に思ったことはありませんか?
ずばり、誰がキャラクターを所有しているか!
この違いは、ずばり「キャラクターの所有権が誰にあるか」によって決まります。
実際に引退するなら、ほとんどの場合同じキャラ引き継いでやりたいもの。



実際にそれがなければ転生という言葉は普及していない。
企業所属のVtuberが引退する場合、そのキャラクター(アバターやデザイン)は、所属企業が所有していることがほとんどです。



やっぱりお金がないから??



これは多分だけど売上とかのブランドに大きく直結するだろうかもね。あとは法人しか契約受け付けない有名絵師などの成約に関してもある。
そのため企業勢ライバーは、あくまでもそのキャラクターを借りて活動している、という扱いになります。
そのため、もし引退するとなれば、キャラクターを企業に返却する必要があり、そのままの姿で活動を続けることはできません。
別のキャラクターに姿を変えて転生するのは、このためです。



簡単に言うと会社の「作業着」を借りているもんだという認識であればOK
一方、個人Vtuberの場合、キャラクターの所有権は、ライバー自身か、そのキャラクターを制作したクリエイターにあります。
もし、引退するVtuberが、キャラクターの所有権を自分で持っていたり、あるいは企業から譲渡されていたりすれば、そのままの姿で活動を続けることが可能になります。
著作権はまた別なことが多い
キャラクターの「所有権」と「著作権」は、別の話です。
個人のVtuberの場合、キャラクターの著作権は、そのデザインを手がけたイラストレーター(絵師)が所有していることが一般的です。
そのため、キャラクターの商用利用やグッズ展開などを行う際には、絵師の許可を得る必要があります。
もちろん、キャラクターデザインからモデリングまですべて自分で制作した場合は、所有権も著作権も自分にあります。
お金の仕組みを知ってVtuber活動してみると面白い
Vtuberとして活動を始める前に、お金や権利の仕組みを理解しておくことは非常に重要。



企業勢は、キャラクターという「見える資産」を企業が所有しています。
しかし、転生組のVtuberは、キャラクターという物理的な資産を失っても、「見えない資産」をそのまま引き継いでいます。
その「見えない資産」とは、具体的に以下のようなものです。
- ノウハウ: 配信の仕方、企画の立て方、ファンとのコミュニケーション方法など、これまでの活動で培ってきた経験とスキル
- 実績: チャンネル登録者数、動画の再生回数、スーパーチャットの収益など、客観的に証明できる実績
- ファン: 以前の活動からついてきてくれた熱心なファンベース
この「見えない資産」が、転生後の成功を大きく左右します。転生組が企業勢と遜色ない活動ができるのは、この見えない資産があるからです。
企業側から見ても、ノウハウと実績を持つ転生組は、新人Vtuberを育てるよりもはるかに効率的で確実な投資対象となります。
Vtuberの世界は、見た目の華やかさだけでなく、お金や権利といったビジネス的な側面も深く関わっています。
その仕組みを理解することで、単なる趣味としてだけでなく、より戦略的に活動を続けることができるでしょう。
もし、これからVtuberを目指すなら、どんなに小さな活動でも、自分のキャラクターや作品の権利をどう守るか、そしてどう価値を高めていくかを考えてみてください。その思考こそが、あなただけの強みとなるはずです。