簿記2級の試験問題で最初にやってくる第1問。
一見すればいちばん簡単でシンプルな構造なことからあっさりと終わることができます。
しかし、意外なことに第2問よりも応用が多く、文章内容的にも難しいことがあり決して油断ができない問題と言えます。
今回は簿記2級における第1問対策を細かく解説していきます。
第1問の特徴

簿記2級の第1問は3級に続き、仕訳問題が出題され、そのほかはほとんど出ません。
ただし、3級とは異なり15問だったのが5問に減り、1問あたりの点数が3点から4点と増加されます。
シンプルな問題ですが、範囲が非常に広く、中には連結会計や本支店会計が出題されることもあるため割と簡単じゃないといえます。

少なくなる分、点数による責任は重くなるのか・・・
第1問の出題範囲


第1問の出題範囲はとにかく広いのが特徴であり、何を求めているのが大事になります。
CBT試験が基本的な問題が多い中で、第1問はかなりの割合で応用問題も出てきます
その中でよく出る問題頻出は「有価証券」や「リース資産」、「純資産」「外資建て」などは特に出てくることが多いです。
その中でも有価証券は第2・3問や、更に上位の簿記1級でも出題されることが非常に多いため、確実に知っておきたい論点と言えるでしょう。
もちろん、これ以外に簿記2級で習った論点だけじゃなく、極稀に簿記3級だけで完結する問題が簿記2級でも出てくることがあるため、簿記2級の論点だけじゃなく簿記3級の論点も見落とさないかが鍵となります。
第1問の対策方法
問題を説くには正確な国語力が問われる
第1問は計算量が少ないものの、問題文が難しいため国語力の方にも対策しておきたいです。
どれほど難しいというと、漢字検定でいう2級~準1級相当のもので、使っていく漢字も難しくて一般的に使われないものが多く入ってきます。
そのため、もし読めない漢字が多い場合は、まずは漢検2級を取ってから試験を受けることをおすすめします。
なぜかといえば、前述の通りあまり聞き慣れない漢字が多くあるため、その漢字の意味を知らないと仕分けする理解ができないからです。
時間はできれば最速に終わらせたい


第1問は基本的に最初に行われるので、早く解いておきたいです。
時間の目安はできれば5分を切り、長くても10分にとどめておきたいため、正確さだけじゃなく時間との勝負でもあります。
なぜこんなに短く済まさなければいけないのかというと、その後の問題が第1問よりも計算量が多く時間がかかってしまうから。
そのため計算量が少ない第1問では絶対に時間をかけずに、より多くの時間が残せるかが合格できるのかが鍵になります。
対策としては問題文をどのように問われているのかを理解が重要です。
第1問はシンプルということもあり、一番最初に解いていきましょう。
紙はもったいないから絶対に使わないこと
CBT試験で配られるメモ用紙は、第1問では不要です。
その理由は計算量が少ない上に、紙を描くことでの時間のロスがあったりするため、紙を使わなくても仕訳をできるように練習しておきましょう。
その他注意点
- CBT試験においてカンマは不要
- 借方・貸方の金額は必ず一致する
- 時系列の理解が問われる
まとめ


ここまで第1問対策にのことを解説していきました。
内容的に簿記3級の第1問を難しくなっただけなので、イメージはわかると思います。
- 第1問は最初に行う
- 計算力よりも国語力が問われる
- 問題は5問しかないため、できれば満点は取りたいところ
- 確実性より時間が優先
の4つを注意して試験に取り組んでいきましょう。
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