こんにちは!TITANです。
今回は日商簿記3級でも転職でも有利なのかを解説していきます。
一般的に企業が求める簿記の知識は2級と言われており、3級では有利にならない、意味ないと言われているが実際はどんな実態なのかを解説していきます。
.個人や企業の事情それぞれなので有利かどうか判断が難しい

結論から言えば。簿記3級の転職は2級以上に比べて、状況によってなので有利になるかの判断が難しいと言えます。
簿記3級の資格は、会計の基本的な知識や技能を証明するものです。
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3/日本商工会議所 簿記3級のレベル
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。
取得には一定の学習と試験の合格が必要ですが、その範囲は比較的狭く、実務経験や実践的なスキルを伴いません。
そのため、一般的な就職やキャリアの面で直接的なメリットをもたらすことは少ないのです。

一般的には大きく有利にはならないのは事実

一般的な簿記の資格で転職に有利になるのは簿記2級以上と言われています。
簿記3級は、会計や経理に興味のある方や、会計知識を広めたい方にとっては有益な資格です。

しかし、求人市場においては、一般的には簿記3級だけで大きな差別化を図ることは難しいと言えます。
なぜなら、多くの企業や組織では、より高度な簿記の資格や実務経験を要求している傾向があるからです。
さらに、簿記3級の知識はあくまで基礎的なものであり、経営戦略や財務分析など、より高度な会計知識が求められる場面では十分とは言えません。
従って、簿記3級だけで将来のキャリアや収入に大きな影響を与えることは難しいでしょう。
ただし、簿記3級の取得は、自己啓発やキャリアアップの一環として意義があります。
自身のスキルアップや会計知識の向上につながることは間違いありません。
また、他の資格や実務経験と組み合わせることで、より幅広い選択肢や就職のアドバンテージを得ることも可能です。
そういうことで簿記3級メインとしてはあまり有利にならないが、他の面で補う形であれば、有利に働くということを意味します。
- 年齢の若さ
- FP2級/1級や中小企業診断士、TOEIC(600点以上)等のすごい資格を持っている
- 簿記2級を勉強して合格する見込みがある
- ITの知識が高い
- 税理士事務所で経験がある
- 経理の経験がある
- 営業の経験がある【特に無形商品の法人は強力】
履歴書にも記載可能か?

簿記3級の取得は履歴書に記載する価値のある資格です。
履歴書の「資格・免許」欄に日本商工会議所簿記検定3級合格と記載し、取得年月日も明記しましょう。
簿記3級の取得により、基本的な会計処理や仕訳の作成方法などの知識を持っていることをアピールできます。
また、履歴書の「自己PR」や「職務経歴」欄で簿記3級を活かした具体的な業務経験やスキルを記述することで、転職先での価値を高めることができます。
結局は2級まで上ったほうが有利か?

簿記の資格において、2級まで上ることは一般的に有利とされます。簿記2級は3級よりも高度な知識とスキルを要求されるため、就職やキャリアの面での有利性が高まります。
簿記2級の取得には、より深い理解と応用能力が求められます。2級の試験範囲は3級よりも広く、複雑な会計処理や財務諸表の解析など、より高度な内容が含まれており簡単ではありません。

実際に自分も簿記2級の勉強をしたけど、段違いで難しく大学生レベルじゃないかと思ったよ
これにより、企業や組織における簿記の業務において、より重要な役割を果たすことができます。
また、求人市場においても、簿記2級の取得は他の候補者との差別化になります。
多くの企業や組織では、簿記2級以上の資格や実務経験を求めており、2級の取得は求人応募時に有利な要素となります。
より高度な簿記知識とスキルを持つことで、より高いポジションや給与水準を目指すことができます。
さらに、簿記2級の取得はキャリアアップの可能性を広げます。
2級の資格を持つことで、会計や経理の分野においてより上位の職位や責任を担う機会が生まれます。
また、2級の取得は他の専門資格の取得や経験と組み合わせることで、幅広い選択肢やキャリアパスの拡大に繋がります。
総じて言えるのは、簿記2級まで上ることは簿記の資格において有利であるということです。
簿記2級の取得は高度な知識とスキルを身につける機会であり、求人市場での差別化やキャリアアップの可能性を広げることができます。
ということからどうせ転職するなら簿記3級で止まらず簿記2級や簿記1級まですすめということになります。


簿記3級で転職に役立てそうな点


簿記3級は2級以上に比べて転職にあまり有利にならないとは言いましたが、実際のところ簿記3級であっても募集しているのかになりますが
簿記3級であっても求人している企業は非常に多いです。
実際に簿記2級じゃないと差別化が難しいというのはあくまで「大企業や外資系企業で働き、給料も高い」といった条件が当てはまるほど厳しいものであり、広い目線で見れば十分に戦えるのです。
そして転職では実務経験や年齢などのほうがよっぽど重要なので簿記の資格を持ったとしても道具程度です。
話を長くなりましたが、簿記3級の転職においてどんなところが活躍できるのか、そして年収はどれくらいなのか解説していきます。
活かせる職業
直接的もしくは間接的に簿記3級が活用できる仕事は以下の通り
- 税理士事務所における補助業務
- 中小企業の経理補助
- FP
- 財務諸表で働く場所の選択肢の判断基準
- コンサルタント
- 銀行/信託銀行における営業
- 不動産の営業、不動産賃貸
- 経営企画等の事業計画・戦略立案【簿記2級以上推奨】
- 小売業【弁当やパンを自作の工業系の原価計算は簿記2級必須】
このように簿記3級でも活かせる場面が非常に多いことがわかり、100時間程度の勉強に対してなのでかなりコスパ性が高いです。


簿記3級は会計の入門という位置づけなので期待した年収は見込まれないでしょう。
相場によれば平均相場は350万円程度です。
これはあくまでも平均なので、業種や経験度によって額が変わります。
一方で平均年収が440万円程度なので、比較すると100万円前後は低いと言えます。
しかし、簿記3級は会計や簿記の中でも入門に当たるものですが、価値自体は高めです。
なので未経験であっても最低でも200万円、できれば300万円以上は望ましいところです。
また、簿記3級を学習しているのであれば必ず転職先の財務諸表をみていくことをおすすめします。
なぜならば読み取る力があるからです。
せっかく合格をしているのであれば財務諸表を見ないという点はありえないでしょう。



ただですね、四季報などに掲載している財務諸表は3級で習ったもの横型の「勘定式」とは違い、縦型の「報告式」であるのだ。
その報告式は簿記2級で習うものなので実際習っているのと全然見た目が異なります。
そのことからいきなりどういう風に調べても簿記2級習得や経理で働かない限りはわかりにくいでしょう。
その中で最低でも抑えておきたい点は以下の通り。
- 人数に対しての建物や備品等の固定費用
- 買掛金や未払金が極端に多くないか?
- 純資産と負債の割合【基本的に純資産が高い方が良い】
- 当期純利益【税引前であれば5%を目安で過去のも知っておく】


簿記3級でもさえ、転職にも役立つ可能性が高いことがわかりました。
しかしながらあまり強くないことは事実であり、簿記2級では単独でも有利に戦える資格なのに対して、簿記3級は他の強みを補助系の意味合いが強いでしょう。
それほど簿記2級と簿記3級ではレベルが大きな違いから棲み分けができているのだからでしょう。


- 簿記3級でもさえ役立つ場面が多い
- 年収は期待しにくいがゼロからであれば多少は伸びる
- 簿記3級自体は転職に強くない
- 財務諸表で書かれているものがほとんど2級以上の論点なので読みにくい
- 大企業や製造業などでは全く役に立たない
簿記3級だとしても決して恥ずかしくありませんし、履歴書だってマイナス評価にはならないのだから、プラスにアピールをして仕事を楽しみましょう。