こんにちは、管理者のTITANです。 最近はPCを自作するよりも、最初から組み上がっているBTO(Build To Order)で購入する人が本当に増えましたよね。
昔は「ゲーミングパソコン買うならドスパラかマウスコンピューターか」という、いわば2強時代のような空気感がありましたが、今は違います。
新しいメーカーが次々と参入し、まさに「BTO戦国時代」に突入しています。
すいれんそういえば昔に比べればいろんなメーカーさんなんか増えたよね~!ケースもおしゃれだし!



でも中小BTOってあんまり情報がないからどういう強みがあるのか実はわからないよね…ちょっと買ってみたいとは思うけど
今回は、そんな多種多様になったBTOメーカーを「大手」と「中小」に分け、それぞれの特徴や裏事情、そして結局どちらで買うのが正解なのかを深掘りしていこうと思います。
大手BTOと中小BTOとは
まずは「どこからが大手で、どこが中小なのか」という定義を整理しておきましょう。
大手BTOメーカー 代表的なのは、ドスパラ(サードウェーブ)、マウスコンピューター、パソコン工房(ユニットコム)、フロンティアといった面々です。



マウスはYoutubeとかテレビで聞いたことある!
これらは業界でも古参であり、テレビCMで見かけることも多いですよね。
資本力が非常に大きく、全国に実店舗を展開しているのも特徴です。
中小BTOメーカー 一方で最近勢いがあるのが中小規模のメーカー。
老舗のSEVEN(セブン)やStorm(ストーム)に加え、新進気鋭のOzGamingやMDL.makeなどが挙げられます。



初めて聞いたBTOばっかりね…



2020年ぐらいから急に増えてきているんだ
これらは店舗を持たず、ネット販売に特化していることが多いです。
10年前ぐらい僕が初めてPCを買おうとした時は、選択肢が少なすぎて逆に迷わなかった記憶があります。
「とりあえず有名なところで買っておけばいいか」という傾向が強かったですね。でも今は、中小メーカーが独自のこだわりを打ち出しているので、選ぶ楽しさ(と難しさ)が増しています。
BTOメーカーが増えた理由
なぜこれほどまでにBTOメーカーが増えたのでしょうか? 「ゲーム需要が増えたから」「稼げるから」というのは大前提ですが、ビジネスの構造的な理由もいくつかあります。
まずは新規参入のコストが比較的低いこと。
PCのパーツはIntelやNVIDIAといったメーカーから仕入れるものです。
自社でゼロから半導体を開発する必要はなく、既存のパーツを組み合わせる「組み立て代行」としての側面が強いため、製造業の中では初期投資が抑えられやすいんです。



飲食店とどっちが安く始めれるんだろう?



これはわからんな~!全然ジャンルチゲーぇし!
でも人口に左右されないのがBTO、仕入の安さが飲食店だから場所や需要によるかな?
土地を選ばない(田舎が有利)のも敷居が低さの理由があり BTOは基本的に配送がメインです。
都心のど真ん中に大きな工場を建てる必要はなく、むしろ広大な土地を安く確保できる地方のほうが固定費(地代家賃)を抑えられ、経営的に有利になります。
また、これまでのBTOは「黒くて無骨な箱」が一般的でした。
しかし最近は女性の利用者や子供も増えてきており「白いPC」「光り方がおしゃれなPC」など、性能以外のデザイン性を求める層が増えています。
大手がカバーしきれないニッチなデザインを中小が攻めることで、十分に差別化が図れるようになったわけです。
大手BTOと中小BTOの違い
ここからは、具体的にどのような違いがあるのか、いくつかの項目に分けて比較していきます。
在庫の数
これは圧倒的に大手が有利です。
資本力があるため、グラフィックボードやCPUを数千、数万単位で確保できます。
パーツが枯渇しやすい時期でも、大手なら「在庫あり」となっていることが多いのはそのためです。
中小は在庫を抱えすぎるとキャッシュフローが悪化するため、どうしても仕入れ数は限定的になります。



あとはキャパによるもあるらしく、人数が少ない中小ではどうしても出荷台数が限られているため、多く仕入れしすぎないようにしているそうね。



いまどき社畜はサヨナラ時代ですもんね~
オリジナルケース
大手BTOのPCは、ほとんどが「自社専用設計のケース」です。
こんな感じ画像のようにケース見たことありませんか?





なんかみたことある!イベントとかでもGALLERIAとかあちこち置いてあるよね~!



作るの大変そうだな。
でもなんでオリジナルのケースを作るの?
「ケースを外部から仕入れるよりも、自分たちで作ったほうが1台あたりのコストが安くなる」という規模の経済が働くからです。



あとはブランドというためにオリジナルケースがあるのもそうね
一方、中小メーカーは自社で金型を作ってケースを量産する設備を持っていません。
その代わり、市販のおしゃれなケース(NZXTやLian Liなど)を採用しています。
「大手は同じなものが多く買った感はあるけど、中小は自作PCのような感じ」と言われるのはこのためです。



たしかにユ◯クロと個人のオーダメイドのように違いがある気がする。
NVIDIA GPU(業務用)の取り扱い
RTX Ada世代などのプロ向け・業務用GPUは、基本的に大手BTOしか扱っていません。



ただ、大手でも扱っているBTOはマウスコンピューターとパソコン工房のみでいかに採用が少ないかわかる。
あまり使用しない理由は単純で、「仕入れ値が非常に高く、かつ一般向けにはあまり売れないから」です。
実際にRTX 5090では40万円ぐらいとこれでも極めて高額ですが、同じチップ使うRTX 6000 Blackwellでは130万円もします。
それだけじゃなく最安でもRTX 5060が4万円ぐらいが、RTX 2000 Blackwellでは10万円もします。
しかもゲーム性能もRTX 5060が全然高く、なんならRTX 6000よりもじつは高かったりする。



これはドライバーによる最適化が大きく性能が変わってくるから。



なんで性能低いのにこんなに差があるの?



まあ業務用GPUのメインターゲットは資本力が多い「企業」相手だからだよ。
なので個人相手がメインな中小メーカーにとっては、在庫リスクが高すぎてメリットが一つもありません。
実際に法人の顧客だとサポート的なものを求めるため選択肢としては必然的に大手を選ぶことになります。
顧客層
大手も中小もどちらにも若い人を中心とした顧客ですが、少し範囲が異なっています。
大手BTOはゲーミングPC以外での扱いがあるので個人、法人、老若男女問わずに用意しています。
特に法人のサブスクやレンタル需要、官公庁への導入など、信頼性が重視される現場で強いです。
一方で中小BTOはほぼ20代〜30代の個人ユーザーがメインで、SNSでの口コミや「映え」を重視する層に刺さっています。



なのである意味ハマる人はハマるんだよな
配送の早さ
スピード二関しては大手が勝ります。
大手は「組み立て専門のスタッフ」が何十人もおり、ライン作業でどんどん仕上げていきます。
状況によるが早ければ注文の翌日や翌々日に届きます。



あれいつも思うんだけどドスパラってなんでこんな速いんだろう??
一方で 中小は少人数で運営しているため、1台1台丁寧に組み上げる分、2週間〜3週間ほどかかるのが一般的。
中小のスタッフは、組み立てだけじゃなくてゲームの動作検証やメール返信、SNSの更新まで一人で何役もこなす「マルチクリエイター」的な動きをしていることが多い。
また大手よりも働き方の意識をしているケースも多く、土日祝日は一切稼働しないというところもあるほど。
大手の場合は需要の多く流石に日曜日や年末年始は休んでいるけど、土曜日稼働している工場も多いです。
だから休みが多いその分時間はかかるけど、熱量は高い傾向にあるよ。
大手BTOと中小BTOはどっちがいいのか?
結局、自分はどちらを選べばいいのか。
僕の経験上の傾向から言うと、以下のような基準で選ぶのが一番失敗しません。
初心者の方は紛れもなく大手BTO
初めてゲーミングPCを買う、あるいはPCのトラブルに自分で対処できる自信がない方は、迷わず大手BTOを選んでください。
サポート体制が充実しており、電話対応や修理の受付がスムーズです。
また土日もサポートしていているのでこの点はおすすめできるポイントじゃないかと言えます



中小でもサポート自体は良いけど、実はワークライフバランスの意識が強いので土日はやってない所も意外と多いんだ。
「どこに連絡すればいいかわからない」という不安が少ないのが最大のメリットです。
なお、余談だが当ブログは大手BTOは扱わないので、大手BTOを詳しく知りたい方はマイクリというサブブログにて扱っているのでこちらへお乗り換えください。







え?なんでなの?



まあ色々と需要と事情という検証の結果そうなったということ。あとで記事に書くよ。
個性的なケースやカスタマイズの細かさは中小BTO
「みんなと同じドスパラのケースは嫌だ」「中身が見えるガラスパネルで、中も全部白くしたい」といったこだわりがあるなら、中小BTO一択です。
大手では選べないような高級ケースや、特定のメーカーのパーツを指定できるなど、自由度が非常に高いです。



あるいみゲーミングPCの扱いに慣れてきた人には中小のBTOがおすすめできるかもね。
コスパ自体はBTOにより意外と中小のほうが高かったりする
ここが面白いポイントです。
普通は「大手の方が大量生産しているから安いはず」と思いますよね?
これは過去の話。
実際は同じスペックなら中小の方が安い、あるいは同価格でもパーツの質が良いという構成によっては逆転現象が起きています。
もちろんだけどセールになると価格が変わったり、パーツの価格変動もあるのでこれはあくまでも一般的だと思ってください。



これは別の記事にて解説するが、ネット特有の時代において、必ずしも大手が安いわけではなくなっているのが現状なんだ。
「実店舗という安心感」や「サポートと安心感」にお金を払うのが大手、「純粋なパーツ構成と見た目」にお金を払うのが中小、と言えるかもしれません。
ただし、中小でもカスタマイズ性の自由度が高かったりするモデルは金額が高いので選ぶかですね。


カスタマイズ性の高さ:今と昔
昔のBTOといえば「何でも選べる」のが売りでしたが、最近は少し様子が変わってきました。
最近の大手BTOは、製造コストや人数の多さで合理的に抑えるためにカスタマイズの幅をあえて狭めています。
中には「メモリとストレージ、電源くらいしか選べない」というモデルも増えました。
その分、あらかじめスペックを決めた「完成モデル」を大量に用意して、その代わりに商品のラインナップの多さでカバーしています。



これは商品ラインナップが多いほうが売上管理的にしやすいからというのが大きいでしょうね。
中小メーカーの魅力は、なんといっても自由度。
BTOのメーカーの種類が多く、「ゼロからカスタマイズ」があったり、中には「マザーボード」を交換できるもの、同じスペック構成でケースだけ変えるというバリエーションは豊富です。
もちろんコスパ重視の場合はそこまで広いわけじゃないが、それでもCPUやGPUでもさえカスタマイズをできるものもあります。
ラインナップ数もGPUのラインナップはほぼ同じですが、CPUとマザーボードは中小のほうが広めな傾向。
なかにはマイナーなCPUがあるので自分にあったスペックをより深く探したい方は中小が良いかもしれません。
最近では、女性ユーザーを意識した「真っ白なゲーミングPC」や、落ち着いた部屋に合う「木目パネル」のケースなど、中小ならではの感性が光るモデルが人気です。



といっても最近は大手BTOでも白くて可愛いものは増えてきたからね
まとめ
大手BTOと中小BTO、どちらが優れているかという話ではなく、「何を優先するか」で正解は変わります。
- 安心感・サポート・配送スピードを重視するなら「大手」
- 見た目のこだわり・パーツの質・コスパを重視するなら「中小」
PCは一度買えば数年は付き合う相棒です。 自分がそのPCをデスクに置いたとき、ワクワクできるのはどちらか? そんな視点で選んでみてはいかがでしょうか。
もし、具体的なスペック選びで迷ったり、「この創作ジャンルならどっちがいい?」という疑問があれば、ぜひ他の記事も参考にしてみてください。


