
今月お金がないから…
「とにかく安くパソコンを手に入れたい!」そう思って、中古のPCを検討していませんか?
わかります。新しいPCは高いし、中古だとフリマアプリなどで「格安」で手に入るように見えますよね。
ですが、ちょっと待ってください。
結論から言います。
「まともな知識や中古のPCという楽しむための覚悟がない限り、中古のPCは絶対にやめておいた方がいい」です。



まじでプロとか全員口揃って言うし、長く使えばそのリスクという実感がわかるので
特に「メルカリ」などの個人売買で流れているものは、リスクがデカすぎます。
この記事では、僕自身の経験や、今まで見てきたPC界隈の現状を踏まえながら、なぜ中古PC購入が危険なのか、そして「コスパが良い」という言葉に隠された本当のリスクについて、詳しく解説していきます。
中古のPCはリスクがでかすぎる
中古のPCというと、ドスパラやソフマップのような「中古PC専門店」が販売しているものなら、一応、動作確認や保証(短期間でも)が付いていることが多いです。
これらのお店は、ビジネスとしてPCを販売しているので、最低限の「動くもの」を提供しようという意識があります。(もちろん、お店によって品質のバラつきはありますが)



まだこれは可愛い方。
問題は、「メルカリ」や「ヤフオク!」などのフリマアプリやオークションで、個人が手放したいPCです。



これがねー!何倍も何十倍も危険なんよ
「フリマ・オークション」の個人売買が特に危険な理由
個人の出品する中古PCには、以下のような、僕たちが買う側では見抜けないリスクが潜んでいることが多々あります。
- 動作保証が「ない」または「到着時のみ」
- パーツのすり替えや抜き取り:
- 不具合を隠している:
- そもそも盗品・違法なもの:
中古PCを買うリスクの理由
では、なぜ中古PCはリスクが高く、結局コスパが悪いと言えるのか。
具体的な理由を深掘りしていきましょう。
性能が低く、今の環境で動かせれるかわからないため
中古のPCは、文字通り「使われたもの」なので、今の最新PCと比べて性能が低いことがほとんどです。
最近は新品でも「1世代前」や「2世代前」のモデルが安く売られていることはありますが、中古の場合、平気で5世代や10世代前のものが販売されています。



最近は性能差が小さいけど…



さすがに5世代になってくるとかなりと言ってもいいぐらい差があるよ
せっかくPCを買っても、「もっさり」「カクカク」していて作業が全く進まず、結局ストレスで買い直すことになったら、最初に払ったお金はムダ金になってしまいます。
メモリや電源は増設、交換しやすいのでともかく、CPUやストレージはとくに厄介。これがあまり性能が良くない場合は買い替えたほうが良いです。
コスパそのものも実は低い
「1万円とか2万円で買えるからコスパ最高!」と思われがちですが、実際の性能や寿命、そして隠れたコストを考えると、コスパは非常に悪いことが多いです。



あと1万円出せば新品買えるんだから我慢しな!
コスト項目 | 中古PCの現実 |
本体価格 | 安い(1〜3万円が多い) |
発送料 | 意外と高い(PCは精密機器なので、送料がかさむ) |
修理費用 | 壊れたら全額自己負担。パーツ代も工賃もかかる。 |
追加パーツ代 | メモリやストレージを買い足して「使える」レベルにするための出費。 |
寿命 | 短い(前のユーザーが使い倒している) |
機会損失 | 性能が低すぎて作業が進まない、ストレスによる時間のムダ。 |
「安物買いの銭失い」ということわざがありますが、中古PCはまさにこれ。
ちょっと良い中古品を買おうとすると、結局5万円近くになることもあり、それなら保証付きで数年使える新品の「エントリーモデル」を買う方が、トータルコストは安くなることが多いんです。
パーツが欠けている可能性がある
中古のPCは、新品のPCと比べてパーツが欠けているリスクや、付いていても壊れている可能性が高いです。
特にノートPCの場合、
- バッテリーが完全に死んでいる(電源ケーブルを抜くと即シャットダウン)
- ACアダプターが非純正(最悪の場合、PC本体を壊す原因に)
- キーボードの特定のキーが効かない
- USBポートやイヤホンジャックが認識しない



デスクトップPCの場合とかは?
- グラフィックボードが壊れている
- メモリが1枚抜かれている
- ハードディスクが異音を発している
など、「動く」という最低限のレベルはクリアしていても、PCとしてまともに機能しない不具合を抱えているケースが多々あります。
保証性がない
最後は、非常に重要ですが、中古のPCは保証がないことが多い、という点です。
新しいPCは、通常1年間のメーカー保証が付いています。
この期間内なら、初期不良や自然故障は無償で修理してもらえます。
しかし、個人売買の中古PCには、この「安心」がまずありません。
「動作品です」と書かれていても、届いたその日に壊れたら、それはもう「あなたの責任」になることが多いです。
出品者に連絡しても「配送中の事故では?」などと言われ、トラブルになる可能性も高いです。
まとめ:初心者は「新品のエントリーモデル」を買うべき
中古PCの魅力は「安さ」の一点に尽きますが、その「安さ」の裏には、性能不足、短すぎる寿命、そして保証ゼロという、非常に大きなリスクが隠れています。
特に、これからPCを初めて使う人、あるいはPCの内部パーツの交換やOSの再インストールなどが「難しい」と感じる人は、中古PCは避けるべきです。
項目 | 中古PC | 新品のエントリーモデル |
初期費用 | 安い(1〜3万円) | 中〜高(5〜8万円) |
性能 | 低い(5〜10世代前が多い) | ネット閲覧、簡単な作業に十分 |
寿命 | 短い(いつ壊れてもおかしくない) | 長い(数年は安心) |
保証 | ほぼ無い | 1年間のメーカー保証付き |
推奨ユーザー | PCパーツに詳しい玄人、修理・自作ができる人 | ほとんどのユーザー、特に初心者 |
もしあなたが、ただ「ネットを見たい」「文章を書きたい」というレベルであれば、「新品の3〜5万円程度の安価なノートPC」を電気屋さんやAmazonで探す方が、結果的に時間もお金も節約できます。
中古PCは、「自分で直せる」「パーツの相性がわかる」という、ある種のプロフェッショナルな人のための選択肢だと思ってください。
「安さ」という麻薬に惑わされず、あなたの貴重な時間と精神的な安心を守れる選択をしましょう!