intelの第13世代のCPUのうち、16コアに強化されたCore i7 13700Kはどれくらい高い性能を持つのかを紹介していきます。
Core i7 13700Kと競合相手と先代比較
Core i7 13700Kのスペック概要はこちら!
なお、競合相手であるAMDではナンバリング的Ryzen 7 7700XとRyzen 7 5700Xが該当します。

パッと見て、明らかにライバルと比較してもCore i7 13700Kが16コアもあり完全に有利。
とはいえ、Ryzen 7000seriesでもクロックがかなり高いのでこの時点で完全勝利とは言い切れません。
Core i7 13700Kになって変更点
今回のCore i7 13700Kは以前のCore i7 12700Kと比較してまたもや大きく変化しました。
なお、ここではこの商品にあったことだけに対して話すため、全面的なところの改良は「第13世代まとめ」でご覧くださいませ。
Eコアが4コアから8コアに増強
Eコアの数がCore i7 12700Kが4コアだったのが、Core i7 13700Kは8コアに増強されています。
これによりPコアよりEコアのほうが多いP8+E8コア構成の16コア24スレッドとなりました。
Eコア自体はPコアと比較して性能面では見劣りますが、第7世代のCore i7 7700Kよりも性能が高いので、単独だけでも実際にゲームとしても使えそうな気がします。
L2キャッシュ大幅増量
Core i5 13700KはL2キャッシュの量が24MBへ大幅に増えました。
L3キャッシュと合わせて54MBになりました。
L2キャッシュはゲーム性能に大きく関わるのでこの増量はかなりゲーマーからしても嬉しいでしょう。
価格は維持
Core i7 13700Kは先代と同じ419ドルのままで発売されました。
このため、従来のCore i9 12900KSの性能がこのままCore i7相当まで値下げされ買いやすくなっています。
日本円では74000円、Core i7では7820Xクラス並に高め
Core i7 13700Kは日本円で74000円程度の相場で、Core i7にして高価相当の相場です。
これはもうあきらかに日本だけの異常な金融緩和が原因で円安が続いている状況だからそうなっています。
なお、ドル自体は据え置きなため、本来であれば5万5000円くらいの価格です。
TDPは変わらないが消費電力は増加
Core i7 13700KのTDPはこのまま125wですが、一方の最大ターボータワーが241wと消費電力はかなり上がりました
これは今回は繊細化しなかったことやEコアが増えた他クロックが純粋にあがったことにより、このまま消費電力があがっているからです。
これにともなってCore i7でも水冷が必須になり、それなりに装備をきちんと整備していく必要があります。
ベンチマーク比較
PassMarkでの数値は46554となっており、先代のCore i7 12700Kを1.3倍、Core i9 12900KSをわずかに性能を超えてます
クロックやL2キャッシュの増量で超えていることがわかります。
10万円もかかったCPUが7万円で塗り替えてしまう、まさにCPUの時代は恐ろしく早いです。

Chinebenchi R23
一方のChinebenchの方もシングル、マルチと友に大きく引きあげており、Ryzen 7 7700XやCore i7 12700K、更に最上位モデルのCore i9 12900KSを軽々と超えてしまってます。

ただ、現状はCore i7 12700でもさえ十分すぎる性能なので、この水準はだいぶオーバースペックと言えそうです。

これだけみちゃうとCore i5 13600Kでいいじゃん?と思わせるほどの水準です。
Core i7 13700Kの消費電力
Core i7 13700KのCPU単体の消費電力は252w程度、コア数が以前のCore i9担ってしまったので当然のように同じ高さになってしまいました。
ここで気をつけなけばならないこととして、このレベルになると空冷はまず困難になるため、水冷が必須レベルです。
一気に灼熱になってしまうので、絶対にきちんとしたクーラーで行わければすぐ壊れます。
一方でライバルのRyzen 7 7700Xにいたっては半分近くの135wしか消費されてないので、だいぶ多いのがわかります。


Core i7 13700Kの適正
Core i7 13700Kが使用できる適正基準は以下の通りです。


16コア24スレッドもあるので基本的にどの用途でも使うことができます。
水準レベルがCore i9 12900KSとほぼ同じなので、4Kのゲームや重量動画編集とかのレベルじゃないともったいないぐらいです。
先程の記載した水冷が必須と書いてたので、万能向けではないと言えます。
Core i7 13700Kの評価、まとめ
Core i7 13700Kは、結論からして「普通におすすめ」と言えるぐらいでこれは絶対いいまでにはいたりません、なぜなら格安のCore i7 13700が今後登場したり、あとなによりCore i5 13600Kが強すぎる。
性能面ではRTX 4090とかRTX 3080とかのグラボぐらいないと非常にもったいないぐらい高性能なのでどうせ組むならハイエンドGPUと組みたいです。
それで7万円でCore i9の特別モデルの性能を購入できるので、明らかにコスパは良くなっていると思います。
なお、問題としてはやはり消費電力と価格とにかかく高い。
intelの全般に言えるのですが、Core i7にして水冷必須なのでかなり扱いにくいと言えます。
あとは経済問題で行き過ぎた円安が円高反転するまでの時間ですが、Core i9 12900Kと価格があまり変わってないです。
ドルは安くなったのに円安のせいで結局同じ金額に払うことになるのでコスパ改善が良くなったのに変わってないという自体になっています。



今の日本はまさに円安スタグフレーション状況に陥っている!
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