第12世代CPUの中でも最も注目されるCore i7
先行にオーバクロックモデルCore i7 12700K、後に登場したノンオーバクロックモデルCore i7 12700のどっちを選ぶべきか解説していきます。
Core i7 12700Kと12700、競合のCPU概要
Core i7 12700K | Core i7 12700 | Ryzen 9 7900X | Ryzen 9 5900X | |
---|---|---|---|---|
コア数 | 12 | 12 | 12 | 12 |
スレッド数 | 20 | 20 | 24 | 24 |
ダイサイズ | 10nm(intel7) | 10nm(intel7) | 7nm | 7nm |
Pコアベースクロック | 3.6GHz | 2.1GHz | 4.7GHz | 3.7GHz |
Pコアオーバークロック | 5.0GHz | 4.9GHz | 5.6GHz | 4.8GHz |
Eコアベースクロック | 2.7GHz | 1.6GHz | ||
Eコアオーバークロック | 3.8GHz | 3.6GHz | ||
L1キャッシュ | 768KB | |||
L2キャッシュ | 12MB | 12MB | 12MB | 6MB |
L3キャッシュ | 25MB | 25MB | 64MB | 64MB |
TDP | 125w | 65w | 170w | 105w |
最大ターボパワー | 190w | |||
価格【ドル】 | 419ドル | 349ドル | 549ドル | 549ドル |
メモリ対応 | DDR4/5 | DDR4/5 | DDR5 | DDR4 |
日本価格 | ¥59,000 | ¥50,461 | ¥76,860【予想】 | ¥47,000 |
発売日 | 2021年Q4 | 2022年Q1 | 2022年9月27日 | 2020年11月5日 |
第12世代のCore i7の特徴
第12世代のCore i7の特徴として、前世代第11世代はPコアの8個載せた8コア16スレッドCPUでしたが
今回から新たに加えたEコア 4コア4スレッドを加えた12コア20スレッドになりました。
これに伴って、Ryzen7は当然超えて、Ryzen9に匹敵するまで格上げされました。
ただしあちらはオールPコアなので純粋な数字を見たら同じコアレベルでも流石に一歩届かないです。
しかし、intelはオーバークロックに強いので果たしてどうでしょう。
PコアとEコアとは…

また、PコアとEコアが2つに搭載されているのでこれらの違いを説明しますと
PコアはPerformance-coreの略で、高性能コアと言います、主にゲームや動画編集などの処理が重いものにメインに行う前提で、こちらは今までのメインCPUとして挙げられた物。
EコアはEfficient-coreの略で高効率コアと言います、こちらは主にシステム面であまりそこまで重要じゃない処理をすることを主として使用される前提です、Eコア自体はもともとはatomCPUなどに掲載していたものをデスクトップやノートPC向けにアレンジしたもの。
また、EコアはPコアに比較してEコア4コアで約Pコア1コアのサイズしかないほど小さい。
この画像に乗せているものはCore i9だが、Core i7は小さいコアの4つが無効化されている。
Windows11に最適動作する

第12世代CPUはWindows10とWindows11が使用することができますが
公式によればPコアとEコアを最適に動作するにはWindows11が推奨するとのこと。
ただ、現状パフォーマンス的にあまり差がなく、Windows11自体もだいぶ普及してきたがまだまだ利用も少ないことからどちらを選んでも問題ないです。
性能:Core i7 12700でもRyzen 7を圧倒的に超え、Ryzen 9 5900Xに匹敵する性能
さて、Core i7 12700とCore i7 12700Kはどれくらいの性能なのか見てみましょう。
PassMark
PassMarkのベンチマークでは両方共にRyzen 7を超えており、12700Kに関してはRyzen 9に迫りくるほどの性能を持ってきてます。
ただ、このクラスでは利用者面で見ても十分すぎる性能だと思っています。
3DMark
3DMarkです。
3DMarkはintel製のCPUが全体的に強い傾向です。
おそらく原因としてはシングルスレッドの性能の高さによるもの。
Ryzen 9 5900Xと比較して4スレッド少ないインテルがまさかの大幅超えですね。
ただし第7世代がどのくらい高いのかわからなくまた引き返しになってくのか気になるところです。
Cinebench R23 (Single-Core)

Cinebench R23のシングルスレッドです、最新世代のRyzenも掲載されていたので載せておきました。
第5世代のRyzenに対してCore i7 12700でもさえ、Ryzen 9 5950Xを超えています。
一応、第7世代でもRyzen 5 7600Xと張り合えるほどのシングルスレッド性能を持っており、一世代前になってもまだまだ性能が高いといえますね
Cinebench R23 (Multi-Core)

マルチスレッドです。
マルチスレッドは意外なことにRyzen9 5900Xや新世代のRyzen 7 7700Xとほぼ同等
Ryzen 7 7700Xが性能がCore i7 12700とほぼ同等なのは8コアと少ないことから。
このため、Core i7 12700であっても399ドルの Ryzen 7 7700Xが出てきてもいい勝負で行けそうです。
問題は価格次第。
Core i7 12700Kと12700の価格
ここまで性能面で見てきて、気になるのが価格。
intelが優位な状況が性能面で続いていることから、現状どのモデルも割高になっています。
半年前程は12コアが4万円台で買えるとかなり話題となっていましたが、今は値上げされ
逆に終りを迎えているRyzen 9 5900Xが代わりに安く買えるようになってきてます。
ただ、AMDは第7世代のRyzen 9 7900Xを正式に発表されているほか、intel自身でも近いうちに次世代モデル 第13世代が出てくることもあり、しかも次世代のCore i7 13700はCore i9 12900Kとほぼ同等クラスというリーク情報があり。
ということから割高になっている現状は買うのはコストパフォーマンス的に悪いです。
Core i7 12700K | Core i7 12700 | Ryzen 9 7900X | Ryzen 9 5900X | |
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価格【ドル】 | 419ドル | 349ドル | 549ドル | 549ドル |
日本価格 | ¥59,000 | ¥50,461 | ¥76,860【予想】 | ¥47,000 |
発売日 | 2021年Q4 | 2022年Q1 | 2022年9月27日 | 2020年11月5日 |
進化した第12世代、特にCore i7 12700は出てきたうちの真打
今までAMDに押し負け状態が続いたintelが逆転する瞬間となった商品でした。
5万円で12コアを買えるだけでもかなり魅力的であるが、消費電力に関してはダイサイズが大きいこともあってか、無印版でもかなり高いです。
特にCore i7 12700Kと12700のコスパ
コストパフォーマンスで見たら今は在庫処分になってきている「Ryzen 9 5900X」がおすすめ。
インテルのCore i7 12700でも5万円と値上がり気味なので今はあまり買いじゃないかと感じます。
発売当初はCore i7 12700Kが圧倒的にRyzen 9 5900Xよりも安く高性能ということもありとても魅力的な製品でした。
その後は廉価版グレードで4万円で買える12700が登場したことにより、性能が対して変わらないこともあってかコスパの方は譲りました。
Core i7 12700Kと12700を使うなら電源はできるだけ余裕めにほしい
Core i7 12700KとCore i7 12700と共に消費電力が高めなので、大きな電源と高効率なものが推奨。
NVIDIAやAMDが掲載している推奨電源の数値にしても下手をすれば電力不足に陥ることもあるので+100w前後はほしいところ、K付きはオーバークロックをするのであれば+300w前後はほしいです。
Core i7 12700Kと12700環境で賃貸や家を買うなら、最低でも30A以上

Core i7 12700やCore i7 12700KとRTX3070 Ti以上のクラスをフルで使うならば、できるだけブレーカーは30A以上が好ましいでしょう。
このクラスで計算上おそらく450w前後は削ること、夏場のエアコンや冬場の暖房を考慮すれば20Aでもギリギリです。