ゲーミングPCを購入したり、新しいゲームを始めたりするとき、多くの人が真っ先に「最高画質」に設定したくなるもの。
僕の経験から言えば、どんなに高いスペックのPCを持っていても、設定は「高画質」までで十分。

2つの違いは何でしょうか?



これの違いは「高画質」は最適な高画質に対して、「最高画質」はMAXな解像度。ゲームによってはMAXじゃないこともあるけど
なぜなら、最高画質には、私たちが思っている以上のデメリットと、ほとんど知られていない真実が隠されているから。
最高画質はポリゴンやテクスチャが無駄に多く、違いがほとんどわからない
ゲームのグラフィックは、主にポリゴン(物体の形を構成する最小単位)とテクスチャ(物体の表面の模様や質感を表現する画像)の数で決まります。



最近のゲームはシェーダーを入れることがほとんど。
このパルワールドの画像(アヌビス)で見てもらうと低画質から中画質に設定を変えると、キャラクターや背景、グラフィックが明らかに綺麗になり、その違いは誰の目にも明らか。


けど、中画質から最高画質になると、違いを見分けるのは非常に難しくなります。



ほんとね。どこに違いがあるんだろう?



ゲームによって違うけど、最近のゲームだとあまりにもわからんレベル。
例えば、風景の遠景にある草木や、キャラクターの服のシワといった、よく見ないと分からない部分のポリゴンやテクスチャが無駄に増えるだけです。
このわずかな違いのために、GPUは莫大な計算をすることになります。
それは、まるで砂漠の砂粒一つひとつを数えるようなものです。
ゲームは画質よりコンテンツが重要だから
ゲームの面白さは、グラフィックの綺麗さだけでは決まりません。



世界的に大ヒットした「マインクラフト」が良い例。
あのゲームは、ほとんど画質という概念がありませんが、15年以上経った今でも多くの人々に愛されています。
なぜなら、プレイヤーの想像力を掻き立てる自由な世界と、創造的なコンテンツがあるからです。



影MODやリアルはあるけど、あれも拡張的な扱いなので、別に求めているわけじゃないということはわかるな!
ゲームの本質は、ゲームプレイとストーリー、そして面白さにあります。最高画質は、これらの本質的な要素を補うためのものであって、それ自体が目的ではありません。
シェーダーは高画質~最高画質だと違いがわからない
「シェーダー」は、光の反射や影の表現をよりリアルにするための技術。
最近のゲームでは、シェーダーのクオリティがグラフィックの印象を大きく左右します。
レイトレーシング(光の反射をリアルタイムで計算する技術)のような特殊なシェーダーは、たしかに見た目の違いがわかるが、一般的なゲームのシェーダーは、高画質と最高画質の違いがほとんどわかりません。



さらに言えばレイトレは素人だとあんまり違いがわからないそうだ。
フレームレートは実は最低でも60FPSはほしい!
ゲームの快適さは、画質よりもフレームレート(FPS)に大きく左右されます。
フレームレートとは、1秒間に表示される画像の枚数のことで、元が60FPS以上あれば滑らかな映像でゲームをプレイできるが…
最近のGPUやゲームには、DLSSやFSRといった「フレームレート生成」技術が搭載されています。
これらの技術は、元のフレームレートが60FPSや90FPSといった高い数値であればあるほど、その恩恵を最大限に受けるものの
元のフレームレートが20FPSや30FPSといった低い数値だと、フレームレート生成を使っても、快適なゲームプレイは望めずむしろ違和感もりもり…!



しかも画質を上げても対して変わらんので
無駄に消費電力が高くなる
最高画質は、PCの消費電力を著しく高めます。



少ししかわからない画質のためにお金を課金するかな?
たとえば、NVIDIAのRTX 3060のようなミドルレンジのGPUでも、ほとんど多くのゲームを十分な画質とフレームレートでプレイできます。
実際に現在でもよく使われているが
これはVRAM12GBという大容量もあるが、
どんなに高くてもRTX 4070 Ti Superがあれば、ほとんどのゲームを快適にプレイできるでしょう。
しかし、RTX 4090やRTX 5090といったハイエンドGPUは、もはや業務用の領域。
これらのGPUは、8K解像度でのゲームプレイも視野に入れたスペックですが、現在のゲームの主流はFHD(フルHD)であり、最高でも4Kです。



10年前のGTX 900もFHDがメインだったのでいかに技術が上がっても需要があまりないと感じられる証拠だろう。
この10年間で、ゲームの解像度はほとんど上がっていません。
4Kが事実上の終点と言っても良いでしょう。
最高画質のために、電気代を無駄に払い、GPUの寿命を縮めることは、賢い選択とは言えません。
VRAM容量が不足するため
「最近のゲームはVRAM8GBでは足りない」という声をよく耳にします。これには、2つの原因があります。
開発者側の最適化不足で、ゲーム会社が、マルチプラットフォーム(PC、PS5、Xboxなど)での開発を優先し、PC版の最適化を怠っていること。



これは最近のゲームに多い。
無駄に高画質なテクスチャは 最高画質設定のために、無駄に容量の大きいテクスチャやポリゴンを詰め込んでいるゲームもあります。
しかし、VRAM8GBという容量は、今から約9年前に発売されたGTX 1080と同じです。



9年前も前ですか!



速度はいくら早くなっているとはいえ、499ドルのGPUが379ドルのGPUがいまだ使っているんだぜ!
将来性を考えると、やはり12GB程度はあった方が安心でしょう。
最高画質は、GPUメーカーやインフルエンサーに意図的な買い替えを先導している
ほとんどのインフルエンサーやレビューサイトは、新作ゲームのベンチマーク(性能比較)を「最高画質」で行います。



一部のゲームにおいてはFPSゲームなどの理由から低画質を行うことがあるものの…ほとんど最高画質
なぜなら、その方がGPUの性能差がわかりやすく、新しいGPUの購買意欲を煽ることができるからです。
これは、GPUメーカーが意図的に仕掛けているマーケティング戦略だと言っても良いでしょう。
最高画質を求める風潮は、私たちに「もっと高性能なPCを買わなければ」というプレッシャーを与えます。
しかし、低画質や中画質でプレイすることは、決して悪いことではありません。
むしろ、それは「自分に合った設定で楽しむ」という、賢いゲームの楽しみ方です。
GTX 10時代はどうだったか?
かつて、GTX 1060やGTX 1650が主流だった時代、多くのゲーマーは中画質でゲームをプレイしていました。
それでも十分に楽しめていましたし、不満を感じる人も少なかったはずです。



とくにPUPGはすごーく重く、多くのユーザーとかはGTX 1080 Tiは買わないとまともに高画質はPlayできなかった。
しかし、いつの間にか、私たちは「最高画質」を求めるようになりました。
これは、GPUメーカーのマーケティング戦略に、私たちが無意識のうちに乗せられてしまった結果なのかもしれません。
まとめ



結論から言えば「中画質」でも支障がない!
むしろ最高画質は、無駄な電気代を払い、フレームレートを落としてゲームの本質的な楽しさを損なうためあまりメリットがないです。



むしろ解像度(UWQHD)とかリフレッシュレートなど、プレイに関わってくるほうに手を付けたほうが良いね!
ゲームは、最高の体験を楽しむためのものです。
その体験を最も高めてくれるのは、最高の画質ではなく、安定したフレームレートと、心を揺さぶるコンテンツです。
これからゲームをプレイするあなたは、まずは「中画質」に設定して、ゲーム本来の面白さを味わってみてください。
殆どの場合きっと、それで十分だと気づくはずです。