「いつかはこんな家に住んでみたい!」
誰もが一度は夢見る、プール付きの豪華な豪邸。
YouTubeで有名なインフルエンサーが数億円の豪邸に住んでいる姿を見ると、「すごいな…」と憧れてしまいますよね。
でも、実は彼らが住んでいる豪邸のほとんどは、会社名義(法人名義)で購入されており、経費として計上されていることがほとんどです。
個人の資産には、そこまで大きな影響はないことが多いんです。
一方で、個人名義で豪邸を購入した昔の世代の方々が、立派な家にもかかわらず「手放したい」と考えるケースが増えています。

せっかく若い人たちが手に入れられるチャンスなのに
なぜ彼らはそのチャンスを掴まないのでしょうか?
今回は、豪邸に住むことの意外なデメリットと、売れ残ってしまう理由、そして豪邸の未来について解説していきます。
なぜ豪邸に住まないのか?そのデメリットは?
豪邸に住むことには、私たちの想像を超えるような、様々なデメリットがあります。
維持費がとてつもなく莫大
まず、一番のデメリットは、維持費が莫大にかかることです。
マイホームに住んでいる人ならもうその感覚はわかると思いますが、家が広ければ広いほど、維持費も跳ね上がります。
賃貸に住んでいる人には、なかなか想像しにくいかもしれません。
- 家を維持するための修繕費
- 固定資産税
- 草刈りなどのメンテナンス
特に、庭の手入れやインフラに関する人手不足は顕著です。



田舎とかは基本的に全部自分でやっていることが多いんだよな
需要の少ないところに供給が集中し、専門的な技術を持つ職人の単価も上がっています。
簡単な水道工事ですら需要は高く、昔よりも費用がかかるようになっています。
家が無駄に広く使いきれないことがほとんど
豪邸の大きな魅力である「広さ」が、実はデメリットになることがあります。
- 掃除が大変
- 冷暖房費がかさむ
- 無駄なスペースが多い
目立つため無断撮影などのリスク
YouTubeなどで豪邸を公開しているインフルエンサーは、無断撮影や無断侵入といったリスクに常に晒されています。
「ここにあの人が住んでいる」と知られることで、ファンが家の周りに集まったり、最悪の場合は不審者が侵入しようとすることも。
セキュリティ対策に莫大な費用をかけても、完全なリスク回避は難しいのが現実です。
豪邸生活は数日で飽きる、コンパクトが魅力に
これが、豪邸が売れ残る最大の理由かもしれません。豪邸での生活は、たった数日で飽きてしまいます。
最初はプールや広いリビングに憧れていても、結局は「生活」です。
日常になってしまえば、その非日常性も薄れてしまいます。
プールも、最初は良くても飽きてしまい、維持費だけがかかる無用の長物と化すことが多いです。



プールとかも夏しか泳がんからな~
昔は、一般の家と豪邸では、お風呂やキッチンなどの設備に大きな差がありました。
しかし、今は庶民的な家でも、十分すぎるほどの最新設備が整っています。
断熱材やエネルギー効率の高い住宅設備も普及し、むしろ「コンパクトで維持費が安い家」を求める人が増えています。
土系の資産に今あまり魅力がない
難しい言葉ですが、簡単に言うと、不動産という「土系の資産」が、現代人にとって魅力的ではなくなってきているということです。
「家を持ちたがらない」という若者が増加し、ホテル暮らしや賃貸、実家暮らしを選ぶ人が増えました。



マイホームを買わない背景には高すぎるのもあるらしいけどな
不動産は、固定資産税や維持費がかかるだけでなく、災害のリスクもあります。



とはいえ、豪邸は立地のいい場所にすることがほとんどなので災害に襲われることは少ない
マイホームは流動性も低いため、売却したいときにすぐに売れないというデメリットもあります。
今後豪邸はどうなっていくか?
このように、個人が豪邸を所有するにはあまりにもハードルが高いのが現状です。
しかし、豪邸はただ壊されるのではなく、再利用される道が模索されています。
シェアハウスとして使っていく
最も現実的な再利用方法の一つが、シェアハウスです。



あれだけ広いと人数多いシェアハウスは妥当かもね。
維持費を複数の入居者で分担することで、一人あたりの負担を減らせます。
また、広い空間を複数人で共有することで、無駄なスペースをなくすことができます。
体験的なハウスとして貸し出す
豪邸は、その非日常性の高さから、体験的な宿泊施設やイベント会場としての需要が高いです。



家でかくれんぼとかも広さのお陰でできるのも魅力だ
例えば、撮影スタジオとして貸し出したり、企業研修の場として提供したり、結婚式の会場として利用したり。その豪華な空間を活かしたビジネスが、今後増えていくでしょう。
まとめ
豪邸は、憧れの対象ではありますが、住むことには想像以上のデメリットが潜んでいます。
- 維持費が莫大にかかる。
- 家が広すぎて使いきれない。
- 目立つことで無断撮影などのリスクがある。
- 飽きやすい。
これらのデメリットから、豪邸は売れ残りやすくなっています。
しかし、その豪華な空間は、シェアハウスや体験的な宿泊施設として再利用される可能性を秘めています。
これからの時代は、「所有」することにこだわらず、豪邸を「体験」したり「共有」したりする新しい暮らし方が、主流になっていくのかもしれません。