PCでイラストを描く際、GPUをつけるかという戸惑いはありませんか?
そういえば、ブラウニーちゃんをはじめイラストレーターのみんなGPUをつけているよね?それってなにか理由があるのかな?
もちろん!あるとも!
プロのイラストレーターは実はみんなゲームが可能なGPUつきのPCを所有しており、普通のPCで描いている人などはまずみたことありません。
今回はイラスト用途におすすめのGPU(もしくは搭載PC)のご紹介ととともに、なぜイラストにGPUはあったほうがいいぐらいおすすめかを理由を解説していきます。
イラストにおすすめのGPUと搭載PC
まず、イラストは比較的軽いクリエィティブソフトなので、基本的にスペックが低めなGPUであっても十分なことが多いです。
個人的にお勧めとなるGPUは以下の3つ!
- FHD程度…Geforce RTX 3050 6GB
- FHD~WQHD…Geforce RTX 4060
- プロフェッショナル…Geforce RTX 4090
イラストぐらいしか使わないなら…Geforce RTX 3050
NVIDIAのGeForce RTX 3050は、イラスト制作において非常に優れたワットパフォーマンスを提供するGPUです。
TDPがわずか70wなので普通に使う分とたいして消費電力が少ないのがポイント。
VRAMがわずか6GBのみで性能は低めですが、FHD程度のイラストを利用するなら十分な性能を持ちます。
逆に言えばゲームをするなら全然足りないから、これを選ぶなら次のRTX 4060がおすすめになるかな…
初心者や予算が限られているアーティストにとって、RTX 3050は非常に魅力的な選択肢で価格も約3万円からと手頃で、初めてのGPUを購入する方にもおすすめです。
- TDP70wと低く価格が安い
- 2万円台から購入できる
- イラストを描く分には十分すぎる性能
- RTX 4060との性能差が大きくコスパが悪い
- VRAM6GBと少な目
- DLSS3が使えない
- 搭載しているPCが少なすぎる
RTX 3050 6GBはゲーム用のGPUであるが、どういうわけか取り扱うPCメーカーが少ない。
また実際に次のRTX 4060と比べても2倍以上の性能を持つため、特に理由がない限りはもう1段アップしてもいいでしょう。
基本的には乗り換えする方やミニPCといった方向けにおすすめです!
ゲームも遊ぶ見込みでかつWQHD程度までのイラストなら…Geforce RTX 4060
NVIDIAのGeForce RTX 4060は、イラスト制作において非常にバランスの取れた性能を提供するミドルレンジのGPUで、イラストではフルHD(1080p)からWQHD(1440p)解像度での作業に適しており、幅広い用途に対応できます。
8GBのGDDR6メモリを搭載しており、複数のレイヤーや高解像度の画像を扱う際にも十分な性能を発揮し、複雑なプロジェクトでもスムーズに作業を進めることができます。
Live2Dといった大規模なファイルや高解像度のイラストを扱う際にも、ストレスなく作業が可能だよ
基本的にイラスト用途だけに限れば、RTX 4060でも十分すぎるのでそれ以上は基本的にオーバースペックと思っていたほうがよさそうです。
- 最高クラスにコスパが良い(4万円程度)
- TDP115wで省エネ性が極めて高い
- イラストを描くなら十分すぎる性能でWQHDまでならいけそう
- AI性能が高めで将来性は高め
- VRAMが少なく4Kはちょっと厳しい
- WQHD以上のゲームやイラスト以外のクリエィティブ系は厳しめ
おすすめのRTX 4060搭載PC
4Kイラストかつ高度なグラフィックを選ぶなら…Geforce RTX 4090
NVIDIAのGeForce RTX 4090は、現状発売しているGPUでは最も高性能です。
RTX 4060でも十分すぎるイラスト制作においては、このGPUは間違いなくオーバースペックです。
じゃあなんで選んだんだ!!!
まあこのRTX 4090というのは上級者向けだから!
でもこれぐらい必要な理由はもちろん相応にあるよ!
4K解像度が必要な作業や、Adobeといった複数の高負荷なアプリケーションを同時に使用する場合には、その性能のきわめてな高さが非常に役立ち、特にVRAM周りは非常に大きく消費するので24GBの大容量を持つRTX 4090は堪え切れるほどのパフォーマンスになります。
特に、スピードを落とせないプロフェッショナルな環境とかは性能だけじゃなく、VRAM容量も問われるためそれ以下のRTX 4080 Super(VRAM 16GB)と8GBの差というのはかなり大きいです
ただし肝心の価格は約30万円と非常に高価ですが
その投資に見合う性能を出してくるため、性能をとにかく極めつけにしたい場合には一択といえるでしょう。
ただ、めっちゃ性能が高すぎるので、基本的にGPU単体よりPCごと買い替えるのがおすすめだよ!
- 圧倒的な性能でどのアプリケーションも快適に動かせれる
- VRAM24GBもあるため手書きイラストだけじゃなくAIイラストも楽々快適
- 4Kのゲームはもちろんのこと、8Kのゲーム可能なぐらい高性能
- AI性能が最高クラスでCopliotにも強い
- 3DCGや3DCADにも強力
- TDP450wと極めて高い
- GPU単体で30万円、搭載PCは60万円前後と極めて高く完全にプロ向け
- GPU本体が大きすぎて、それに伴いケースもでかくなりがち
- イラスト用途だけなら明らかにオーバースペック(ほかのアプリと組み合わせしよう)
おすすめのRTX 4090のPC
GPUあったほうがおすすめする理由5つ
それで、おすすめのGPUを紹介したけど、なんであったほうがいいの??
GPUはCPUに次いでかなり万能なパーツでクリエィティブにおいてはいろいろと便利なんだ!
だからこれから載せておいたほうがいい理由を5つ紹介するよ
作業スピードの向上
私が最初にGPUを導入したとき、最も驚いたのは作業スピードの向上でした。
以前の内臓GPUでもイラストそのものは使えなくはないものの、複雑なブラシストロークやエフェクトを適用するたびに、ソフトウェアが遅延し、作業が中断されることが頻繁にあり使い物になりません。
しかし、GPUを使用することで、動作遅延がほとんどなくなり、リアルタイムでのフィードバックが得られるようになりました。
特にLive2Dやアニメーションといった大規模なプロジェクトや複雑なエフェクトを使用する際に、その効果は顕著です。
作業効率が大幅に向上し、短時間で高品質な作品を作成することができるようになりました。
だからこれは買わないという理由はないってことよ!
それぐらい今のイラストレーターさんは本気のGPUを手にしているんですね
特に液タブはそもそもモニターの1種なので、すでに1画面にメインのモニターがもっているのであればGPUは必須です。
どれぐらいの性能があれば快適?
ソフトウェアのAdobeやクリスタもGPUはあったほうがいいですが
旧世代のGTX 1650でも快適なことから、現状発売しているすべてのGPUでは余裕といえそうです。
複雑なイラスト作成で必要とするため
複数のレイヤーや高解像度の画像を扱うイラスト制作では、高いグラフィック性能が求められます。
私自身、複雑なイラストを作成する際に、内蔵GPUの普通のPCでは処理が追いつかず、全く使いにくいなという感じました
しかし、GPUを導入することで、処理に関する問題が解消され、スムーズに作業を進めることができるようになりました。
特に、3Dモデリングやレンダリングを行う場合、GPUの性能が大きな違いを生み出すね
クリスタとかには3Dモデル入っていますもんね
これにより、より複雑で詳細な作品を作成することができ、クリエイティブな表現の幅が広がりました。
3Dモデルでは内蔵GPUは快適に動作できないから
クリスタとかはやはり3Dモデルが搭載していることからGPUがないときついです。
ゲームとかならたくさんあるしまだわかるけど…簡易そうなイラストでも?
3Dという言葉を聞いたらもう絶対必須だと思ったほうがいいよ…
3Dモデリングやレンダリングを行う際、内蔵GPUではほとんどの場合快適に動作しないことが多いです。
私も内蔵GPUでイラストを描いたことがありますが
複雑な3Dモデルを扱うときに頻繁にフリーズするために非常に時間がかかったりしました。
なのでイラストに限らず、3Dとかを扱う場合はGPUは必須ともいえるでしょう。
Adobe Photoshopなどの一部アプリは必須
Adobe PhotoshopやIllustratorなどの一部のアプリケーションでは、GPUはほぼ必須です。
ないと全くといいほど使いづらいからね~
Adobeのアプリケーションは、GPUを活用することで、よりスムーズな動作と高品質なビジュアルを実現します。
GPUを使用することで、フィルターの適用やエフェクトの処理が迅速に行えるため、作業効率が向上し、クリエイティブなプロセスを最大限に楽しむことができます。
あとは近年はAI要素も加わっているので、AIを使う場合はRTXといったGPUが必要になるので注意しておきたいです。
10ビットカラーが使える
普通のPCは8ビットカラー(1677万)が一般的ですが、GeforceといったGPUでは10ビットカラー(10億4000万色以上)が表現できます。
8ビットでも結構な量で分かりづらそうだけど…どれぐらい重要かな??
10ビットカラーはプロフェッショナルなイラスト制作において非常に重要!違いがあるよ!
8ビットカラーでは真似できない微細な色のグラデーションや、より正確な色再現が可能になります。
私も、10ビットカラー対応のGPUを使用することで、作品の色彩がより豊かになり、細部まで美しく表現できるようになりました。
特に、印刷物や高解像度のデジタルアートの制作において、その効果は顕著です。
ただし、ソフトウェアにもペンタブにも対応が必要なので、1つでも非対応なら意味なしな点は注意しよう。
普段は8ビットで十分でも、イラストを本格的なものを使うとなれば全然といえるほどなのでやはりGPUはほしいといえるでしょう。
まとめ
今回はイラスト製作をしていくのであれば、GPUはおすすめという記事で解説していきました。
イラスト製作はGPUはなくても動作ができますが
GPUは万能なPCパーツなので、ないよりかはあったほうがいろいろと便利です。
- 作業生産性が向上する
- 複雑なイラスト製作(VtuberやLive2D作成)は必須
- 3Dモデル利用はGPUないと厳しい…
- そもそも一部のアプリはGPUがないと動作しない
- 10ビットカラーでより色の範囲が広くなる
イラストは時間が命なので、生産性向上にもぜひとも導入をしておきましょう!