アオイに連れていくまま、二人は花園から離れて、道へ進むことにした。
道の整備は現実世界ほどじゃないけどしっかりしているから、ここの状況は治安は悪くないだろうと思っていたはずだ。
けれど治安は良さそうでも、やつは絶対にあらわすのだ。
「あ・・・あれは!?」
ぴぽーん!「正解は、スライム!」
「ぴんぽーん!あたりー!」
「いやどこからどうしたらパロディが出てくるんだよ!」
「へぇーすごいねー!初めてのはずなのに!もしかすると向こうの世界でも生存しているのかな?」
主人公は「国民的なモンスターを名を知れたものですから」もしくは「いろんなファンタジーをやりまくったら絶対に最初に来るモンスターだろ」の選択肢がある。
ムスケルの発言は
前者では「いやそんなこと言ってもアオイちゃんわからんやろ…」
後者では「どんだけ沼にハマるまでやっているねん!コアゲーマーか!」
するとアオイちゃんは面白くて笑っている。
「仲がいいのね、うまく倒せそう!」
「そんな呑気なことを言っていたら、やられるぞ」
敵はレベル1のスライムが3体、いずれも水属性であり、HP300、攻撃力10、弱点属性は氷と雷と塵属性。
特に汚いところと乾燥したところが非常に苦手なところであり継続的にダメージを食らう。
「それに俺ら命をかけた喧嘩は初めてだぞ、俺は拳で行くがお前の場合どうするのだ?」
「偶然にもこの辺に木刀がこの近くに落ちていた__きっと、このゲーム制作において流石に何も無防備であかんやろとゲームマスターが木刀をコマンドで落としたはずさ」
「いや言っていることがめちゃくちゃやぞお前」
スライムは一斉にプレイヤーたちに襲いかかった
ついに戦いは始まった。
ここでようやく操作が始まる、動きはプレイヤーに任せるとしよう。
「ふぅー殴り合いをしたのは小学生以来だぜ…」
「あなたたち、大丈夫…?」
戦いを終えたが、主人公とムスケルはスライムの戦いでバテてしまった。
一方でアオイはまだまだ余裕そうだった。
「アオイは平気なのか」
「私はこう見えて結構強敵などと戦っているのよ!_でも驚いたー!、あなたたちが住む世界ってもしかしてモンスターとか潜んでいないのかしら?」
「俺らが住む世界は法によって人を殴り合いしたり殺し合いをするのはほぼ高確率で監獄行きさ、マッチョでも戦いというより重いものを持つのが得意なのさ」
「向こうの世界は平和なんですねー」
「そうでもないさ、最近都市部と田舎では活気や資金の格差が凄まじく酷い、二極化がとにかく深刻な状況で犯罪も最近ここんとこ増加している」
彼の脳にはゴージャスな映し出す都市部のセレブたちの映像と、やせ細って倒れ込む農地の方が映し出している。
主人公とムスケルが住む大軍幕国では確かに異世界と比べれば平和かも知れないが
それは異世界ではモンスターや魔王と言った人外、魔法などであるのに対し、現実はすべて経済なのだ。
大軍幕国にはラスボスともいえる1人だけで60%も個人の財産を持つものがいるとされているほど異常格差なのだ。
その名は「強融」
ただし、この名前はもちろん本名ではない。
この名はネットユーザーからつけたあだ名であり、本名はわからず誰なのかが公表されていないからである
そのムスケルや主人公は「強融」にはあまり良い印象は持たない。
それは
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飛んで現実世界。
XX30年、8月18日__七都強融ビル社長室
彼が所有しているビルで、形とは裏腹に金色の姿をした巨大な1000買建てのビルが都会の真ん中に建っている。
「今年の売上は1000兆両…経常利益が700兆両か…ぼちぼちだな…」
「はい、昨年によりも5%売上を伸ばし、競合する会社も100社ぐらい潰れましたとのこと」
「フン、100社か…なかなか経済が厳しいとも言われる時代に維持をはれるな__というかバカヤロー!」
周りを見ていた秘書たちはビクッと青ざめていた。
「なんでこんな法人税が異様に上がっているんだ!」
「国のお偉いさんが強融社に富の再分配という特別処置なことから、今年度からやむおえず法人税が70%を上げるように命じられました」
「なんだと…それは聞いてねぇぞ!いつなんだ!?」
「先週、社長が旅行へお出かける際に、国のおえらいさんから」
「貴社が所有する純資産を投資をできないのであれば利益から税金を70%を引き上げる特別処置をする方針でいます、このままあなたような会社が独占するとなれば国としてのインフラが機能ができなくなってしまいます」
「んだと、そんなの税金取ろうとしている税金泥棒じゃねぇか!こんなの不当だ!おい!すぐに法務部に頼んで国に対し裁判請求を要求してくれ」
「かしこまりました」
「どんなに国が俺を越えようとしてもムダさ、すでに国の6割の財産は俺のものなんだから、実質5割を超えていれば国を支配しているのだよ~」
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戻って異世界__トルペ国の花林地帯。
ムスケルと主人公らはもうじきアオイが住む家まで近づいていた。
あたりは森林のはずなのに花がいっぱい咲いている。
一方で苔などは殆ど見られない。
「いたるところに花が咲きまくっているな…」
「トルペ国の象徴が花だからね!世界一香りが美しい国という表徴には自身があるよ」
二手の道を分かれ道
「おやおや、二手道かいそりゃ運命の道でスカイ」
アオイはあはははと笑っていた。
「私の家は左よ」
一方はアオイの家に続く家みたいだが、もう一方に目に見えぬ光景が。
主人公が見たもの…
急に木が枯れだし…なんと…汚染されている…のか?
ドン!
「な…なんだ今のは!?デケェ・・・モンスターか?」
主人公が「あっちからなにか異様な空間で木が倒れた」と選択した。
するとアオイちゃんは瞳を小さくして衝撃な驚きを隠せなかった・・!
「どうした?今にもやべぇ顔して」
「いや…まさか」
アオイちゃんは彼技の方向へすぐに走り出していた。
「おい、どこへ行くんだー!」
ムスケルも主人公もあとを追いかけるように走った。
ストーリーの別話
前回【序章第5話】

次回【序章第7話】

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