Padの購入を検討する際、多くの人が直面する大きな問題が「Wi-Fiモデルで十分か?それとも高価なCellular(セルラー)モデルを選ぶべきか?」という論争です。
実際、ガジェット系YouTuberをはじめとして、iPad民の間でもCellularを「強くおすすめしたい!」と「絶対おすすめしない!」という意見が結構割れています。
Cellularモデルの恩恵が、ユーザーの置かれた環境やライフスタイル(つまり自分軸)によって極端に異なるという、根本的な問題点があるからです。
すいれんんなもん人それぞれなのに「断言」するとかダサくない?



本当それ、Appleはそれぞれのニーズに合わせて2つ用意しているのに決めつけているとか、それだから稼げなくなって嫌われるんだよ
本記事では、この迷いを断ち切るために、CellularモデルとWi-Fiモデルを選ぶ際の明確な判断基準を解説します。
iPad民で大きな問題となるWifiモデルかCellularモデルどっちか?
まずそもそもCellularモデルとは、簡単に言えばiPadにGPS機能とSIMカード(またはeSIM)を対応にしたモデルです。



簡単に言えばiPhoneのでかくして高性能になったもの、難しく言えばIpadを外で使うモデルというようなもん。
AppleはiPadをWi-Fiモデルを基本とし、Cellular機能をオプションという位置づけにしています。
ちなみにだけど、iPhoneがIpadより高い理由の一つは、全てのモデルが最初からこのCellular機能とGPS機能を搭載した「オールCellular」であることも影響しているかもしれません。



iPhoneがWifiモデルがないのは外で持ち運びするから「非Cellular」の需要がないからかもしれないね
iPhoneの場合は特段の理由がない限りは標準モデルや廉価(16e)モデルの128GBや256GBでも十分ですしね。
カメラにこだわりたいなら一眼レフやデジカメ、GoProでいいじゃんと。



あにーんによればとくにGoProはiPhoneの代替にはできないんだそう
この点IpadはiPhoneにない最安でも十分というものがなく、容量やスペックの大きさの違いも正確の分かれ目がでやすいです。
便利なCellularでなぜ揉めるか?
便利なCellularモデルであるにもかかわらず、なぜ意見が真っ二つに分かれるのでしょうか?



サイトで見てもなんかー見苦しいよ!
どうせならあるもののほうが便利だしCellularがいいじゃん!
というかもしれません。
実際に視聴者もレビュー者も内心はCellularのほうが上位互換であるため金額等や効率を無視すればCellularのほうがいいということは確か。
けどこれ煮えきれないんですよねこれが
けどその答え、理由は単純で、Wi-FiモデルからCellularモデルに加算する価格が非常に高価であるからです。
その価格差は実に26,000円にもなります。
これは、少し前の家庭用ゲーム機が買えるぐらいの価格差であり、非常にシビアな出費です。



ちなみにProモデルは3万6000円差もあるよ



Switch買えるじゃねぇか!



ホンマにそう、どうみてもこんな金額差になるほどのコストがあるとは思えないんだが…
そもそも有り無しで分けるなんて非効率なんだよね
もし5,000円ぐらいの価格差だったら、使わない人でも「とりあえずCellularにしとけ」と言える話ですが、2万円以上の差が出ると、誰もが慎重になります。
加えて、Cellularモデルは本体価格が高いだけでなく、外部通信使う場合は携帯通信のSIMカードを別途契約する必要があるため、毎月の維持費もかかります。
回線を開業するにも手間がかかるため、気軽に「お試し」で購入できるものではないのです。



そういった諸々の金額のせいで今日までWifiとCellularモデルの討論戦は続いています
結局CellularかWi-Fiで十分なのかは自分軸ですべて決まる
Cellularモデルがもたらす恩恵は、置かれた状況や、使用目的によって大きく変わります。



結論:自分軸至上主義
したがって、あなたの「自分軸」がどれほど深さがあるかが、Cellularを「あり」にするか「なし」にするかの最も重要な判断基準になります。
なぜ、Ipadをどういうことをするために導入することになったのか?そもそもCellularモデルが必要なのかはどういった理由で必要になるか?
これはCellular有り無しに限らず、Ipadならではの特有の重要で、iPhoneを買う以上に自分軸の重要性になってきます
ただ、一つだけ自分軸として絶対に注意したいのは



「コストを抑えたいから」という理由だけでCellularにしない
のは、絶対にやめておいたほうが良いということです。
機能の割に高いから「コスパ最悪」とかも同様です。
外で使うつもりがあるのにWi-Fiモデルにしたという失敗談は、本当によく聞きます。
デバイス系(PCやスマホ)は基本的にコスト削減という考えで安物を買うとろくなことないことが本当に多いです。
逆にコスト削減をしたほうが良い場面は「使わないし無駄だからいらない」から削減するのであって、お金がないから安物を買うぐらいなら買わないほうが良いです。
無駄にお金が消えるだけでなんにも良いことないです。
どの場所でよく使うか?
セルラーモデルの中でもかなり重要なポイントは、使っていく場所です。
- 家の中なのか?
- それとも外でよく使うのか?
この判断は、セキュリティの観点からも重要です。
Cellularにしていい判断基準は、「家以外の場所」でよく使うかどうかです。
最近はどの賃貸にも、光回線やホームルーターといった何かしらの通信環境があります。
(持ち家の場合はもちろん自分で回線申し込みする必要があるが)



ない家は大体田舎で非対応か、かなりボロいかのどっちか
近年はこれらの家は価値が低いとみなされるのか相対的に割安なことが多い。



今となれば通信環境の家は当たり前だよね
家の場合は暗号化もあるため、Wi-Fiモデルでもセキュリティ上の恩恵はそこまでありません。
しかし、家以外の場所では、インターネットに接続するために「テザリング」で使うか「フリーWi-Fi」でしかキャッチできません。
これらはどれも効率が悪く、リスキーなので長時間の利用には向かず、セキュリティにも弱くなります。
他のデバイスとの明確な分離性があるかどうか
Cellularモデルが最も効果を発揮しやすいのは、他のデバイスと役割分離が明確に出やすい場合です。
例えばゲーミングPCとの分離であるけど、これ自体はiPhoneやIpadとの役割が分けやすい。
ゲーミングPCはCPU/GPUなどの全体的な性能は高いですが、動かせないデスクトップであり、SIMカードもありません。
iPadとゲーミングPCは、「外出 vs 高性能」という役割分離が明確に出やすいです。
他にもOSの違い(WindowsとIOS)、2・3画面以上の拡張の容易さ、高リフレッシュレート、4K画質以上もあります。



一方でゲーミングノートの場合は持ち運びになる関係かMacBookとあまり差(ゲーム対応の違いはあるが…)がなかったりするためIpadがあると差別化が図りにくい。
問題は、iPhoneやMacBookといった似たような形態のデバイスを既に持っている場合です。
特にiPhoneとiPadは、実際にやれることはほぼ一緒で、大きさやスペックの違いがあるだけなので、役割が重複しがちです。
最近のiPhoneでもA18やA19チップもM1チップに近い水準まで上がってきており、Mシリーズにおける高性能のメリットがだんだん格差が減ってきています。
Mシリーズチップ搭載のMacBookでもOSや構造の違いはあるけれど、実態としてIpadとの差の違いがあまり大きくないです。



いちおうIpadと違い、PCとして認定できるけど…
そのためMacBookやiPhoneがすでに持っている場合、そこにIpadを入れてまで差別化を図れるかを導入しておきたい。
例えばこういう場合は差別化は図りやすいと思う
- iPhone13や14といった古いスマホとIpad Air(M3)
- AndroidスマホとIpad(そもそもOSが違う)
- 日常用(iPhone)と業務用(Ipad)
- 日常用(Ipad)と業務用(MacBook)
- 家用(Imac)と外出用(Ipad)
GPS機能が使う機会があるか?
特にポケモンGOや健康アプリなどのGPSが求められるものがある場合は、絶対にCellularモデルが必須です。正確な位置情報を取得できるCellularモデルでなければ、これらのアプリの真価は発揮されません。
それ以外にも、旅行先でのナビ代わりに使うという明確な目的があれば、Cellularの恩恵は非常に大きくなります。
デザリング機能に抵抗があるかどうか?



ここが肝!



デザリング使ってみたけど、あれってなんのためにあるのか?
テザリング機能には、バッテリーの無駄な消費、設定の面倒さ、通信速度の低下といった、さまざまなデメリットがあります。
長時間使うほど、それが裏目に出やすい機能です。
以下の項目に1つでも当てはまる場合は、Cellularモデルを選んでおく方が、日々のストレスを大幅に減らせます。
- バッテリーの無駄な消費を抑えたい
- いちいちテザリング設定が面倒(使う回数も多ければ多いほど増大しやすい)
- 時間にとにかくシビアで、短い隙間時間が大きく、そのロスが命取りになる(例:頻繁に電車移動の待ち時間で作業する)
- 通信速度の低下が気になる



どれも通信で使うなら大きそうな判断ね…



どれも割と大きなストレスになるから、1個でも当てはまる場合はCellularが絶対良い。
ただし、いずれのデメリットも外で使う場合に発揮されるもので、使う時間が多い場合はその恩恵は受けられます。
逆に家の中でしか使わない場合はWifiがない場合を除きCellularにしてもあまり意味がないので、Wi-Fiモデルで十分でしょう。
まとめ
iPadのCellularモデルを選ぶかどうかは、あなたがどれだけ外出先で、テザリングの制約を受けずに快適かつ安全に通信をしたいか、という自分軸で判断されます。
| 判断基準 | Wi-Fiモデルがおすすめ | Cellularモデルがおすすめ |
| 主な使用場所 | 9割以上が家の中、職場などWi-Fi環境がある場所 | 家以外の場所での使用頻度が高い(旅行、カフェ、移動中など) |
| GPSの必要性 | ナビや位置情報ゲームは全く使わない | ポケモンGO、カーナビ、正確な位置情報アプリを使う |
| テザリングへの抵抗 | まったくない、iPhoneのバッテリー消費は気にしない | バッテリー消費や設定の手間、速度低下に抵抗がある |
| 通信環境 | 自宅に光回線やホームルーターがある | 自宅に固定回線がなく、モバイル通信がメイン |
| 予算 | とにかく安く済ませたい | 26,000円+月々の通信費を払う価値がある |
あなたの「自分軸」は明確になりましたか?もしよろしければ、あなたがiPadを「最もよく使う場所」を教えていただけませんか?それに基づいて最適なモデルを最終決定しましょう。


