iPadのCellularモデルとは！？Cellularを必要かは自分軸がいかに重要になる

新しいiPadを選ぶ際、誰もが一度は悩むのが「Wi-Fiモデルにするか、Cellular（セルラー）モデルにするか」です。

Wi-Fiモデルよりも価格が2万円以上高くなるCellularモデルは、一体どんな機能があり、私たちにどんなメリットをもたらしてくれるのでしょうか？

本記事では、Cellularモデルがそもそも何か知らない方向けに、その基本と、あなたがCellularモデルを必要とするかどうかを判断する「自分軸」についても解説していきます。

Cellularモデルとは！？

Cellularモデルとは、簡単に言ってしまえば、iPadにGPS機能とSIMカード（またはeSIM）が対応できる機能が搭載されたモデルのことです。

ざっくりまとめると、以下の2つの機能が追加されます。

1. モバイル通信機能の追加
2. GPS機能の搭載

この機能追加により、CellularモデルはWi-Fiモデルに比べて2万円以上の価格差が出ますが、違いは意外とシンプルなのです。

Cellularモデルのメリット

Cellularモデルを選ぶことで得られる具体的なメリットを見ていきましょう。

デザリングという手間がなくなる、iPhoneのバッテリー短命化を防げる

Cellularモデルの最も大きなメリットは、テザリング（親機であるスマホの通信を子機であるiPadに共有する機能）が不要になることです。

もちろん、CellularモデルはiPhoneと同じくSIMカード契約が別途必要ですが、iPhoneからのテザリングで使用していたWi-Fi回線を使わずに済みます。

このテザリング、実は想像以上に消費電力と通信の効率が悪いです。

まずバッテリー消費がかなり激増します

実際に数分程度であっても、iPhone側のバッテリーの減りが実感できるほどで。

早くなるということは、当然だが充電回数も増え、バッテリー寿命も短くなり、交換時期も早くなってきます。

AppleCare+に入っているなら80％切るのが早くなるので良いかもしれませんが、未加入の場合はiPhoneのバッテリー交換費用は1万円超えとかなり高額です。

加えて通信効率の悪さも目立ち、実際に直接回線するよりも速度が落ちるうえに、通信量が多くなる傾向もあるため、総合的に見ると実は割高な通信方法なのです。

Cellularモデルは、これらの「テザリングによる弊害」を解消し、iPhoneの負担を減らすことができます。

GPS機能で正確な位置

カーナビの代わりや、位置情報を使うゲーム（ポケモンGOなど）で使うなら、Cellularモデルの正確なGPS機能は非常に重要になります。

Wi-Fiモデルでも位置情報は取得できますが、Wi-FiスポットやIPアドレスを基にした大まかな情報になるため、ナビゲーションには不向きです。

万が一iPhoneが使えない場合の保険になる

最近はバッテリーの長寿命化で減ってきてはいますが、iPhoneが故障したり、バッテリー交換に出したりしているときは、手持ちのデバイスが一つ減ってしまいます。

実際に公式の店でバッテリー交換を依頼した場合、早くて3時間程度はデバイスを持ち出すことができません。

その3時間は意外にも暇つぶしするのがきつく、近くに公式の店がない場合、待ち時間が長くなります。

最近はSuicaやPayPayなどのモバイル決済が当たり前の人も増えてきており、カードがないと買い物ができず大変です。

現金があればそれでいいとは思うけどちょっとめんどくさい(こういう時ぐらい我慢しろ！)

とまあそういった緊急時に、予備的な通信手段としてiPadのCellularモデルは非常に便利です。

通信だけでなく、決済手段や情報検索手段を確保できる保険になります。

フリーWi-Fiを使わなくて済む

契約容量にもよりますが、標準の20GBなどのプランであれば、外出先でフリーWi-Fiにつなぎ合わせるリスクを省略することができます。

そのとおりで今フリーWifiは現在減少し始めてきています。

フリーWi-Fiは、今の時代はもはやセキュリティ的なリスクであり、速度も遅いことが多いため、モバイル通信環境が豊富な今の時代において使うメリットがほとんどありません。

Wi-Fiモデルはテザリングをするか、このフリーWi-Fiに繋げないとインターネットに接続できないため、どうしてもセキュリティ上の弱点を抱えることになります。

Cellularモデルのデメリット

ここまでメリットを取り上げてきましたが、もちろん明確なデメリットもあります。

コストがばかにならないほど高い

Cellularモデルの最も定番の欠点が、コストがとにかく高いことです。

そのコストは、購入コストと継続コストの両方にかかります。

まず購入にあたりWi-Fiモデルと26,000円程度の価格差があります。

加えてSIMカードは別途契約が必要になるため、その毎月の通信費も考慮する必要があります。

元々使っているスマホのプランが家族などでデータを分け合うシェアプランを再活用するなら大したコストではありませんが、1人用のプランで「スマホ1台＋iPad」という体制からすれば、毎月の負担はかなり大きいと感じられるでしょう。

iPadのバッテリー消費が大きい

テザリングの場合はiPhoneのバッテリー消費が増えますが、それがなくなる代わりに、今度はiPad側の消費電力は増えます。

とはいっても、総合的に見ればテザリングをするよりも電池やWifi通信の効率が良く、消費電力が増えるにしてもさほど極端に大きいわけではないので、「効率的になった」と思えば良いでしょう。

Cellularモデルが本当に必要？それは自分軸次第。

Cellularモデルが必要か不要かは、あなたの目的や置かれた状況によって、その恩恵の大きさが劇的に変わります。

もし、どうしてもわからない！どっちを選べば良いのか迷う！というのなら、お金に余裕があればCellularモデルを一択です。

高い保険をかけておくイメージですね。

しかし、基本的にはCellularモデルが必要かどうかは、以下のポイントで「自分軸」がいかに明確に構築されているかが求められます。

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これらのポイントでYESが多いほど、Cellularモデルの恩恵は大きくなります。