
8000や9000などの数字はどういう表しているものなのか知りたいです。
というテーマで日本の「証券コード」とは何かについて簡単に解説していきます。
今回の記事は株式投資する方やFPをしている方など、金融面に絡んでいる方は絶対に覚えておいたほうがいいので最後まで見ることを推奨します。
- FP従事者
- 証券会社や銀行業といった会社に務める方
- 株式投資初心者
証券コードは株式投資の基本的な知識として知っておきたい


重要度 |
結論から言うと、証券コードは株式投資をやるなら絶対に知っておきたい専門用語と言えます。
証券コードは金融教養とも言われるFP3級やFP2級では出題されないのですが、株式投資の基礎のうちに入るので重要性は高めです。
おそらく証券会社や銀行業(特にメガバンク)、FP(登録済のみ)、法人が有価証券購入などでは絶対に使うはずです。
なので逆に言えば、証券コードという自体が知らないと恥ずかしいとも言うので、有価証券の世界では当たり前という感じでしょう。
また、あまり求めることのない個人投資家であっても証券コードを覚えて損はありません。
むしろポートフォリオ的には重要性がかなり高いのでぜひとも知っておきたいです。
日本における証券コードとは
日本の証券コードは、日本の株式市場において、個別の銘柄や投資信託などの金融商品を識別するための一意の番号です。
これは日本証券業協会(Japan Securities Dealers Association、JSDA)によって発行されます。
証券コードは、企業や金融商品が株式市場で取引される際に使用されます。
例えば、日本の大手企業であるトヨタ自動車の証券コードは「7203」です。
これにより、投資家や取引所が正確に特定の銘柄を識別し、取引を行うことができます。
証券コードは通常数桁の数字で構成され、銘柄ごとに一意に割り当てられます。これにより、株式やその他の金融商品を迅速に特定することができ、取引を円滑に行うことができるようになります。
証券コード一覧
日本における証券コードは
日本企業における証券コードの基本的な数字はこの様になっています。
- 1,300番台 (水産・農林業)
- 1,500番台 (鉱業)
- 1,600番台 (石油ガス開発)
- 1,700~1,900番台 (建設)
- 2,000番台 (食品)【大半が第3次産業の上場】
- 3,000番台 (繊維・紙パルプ)【ほとんどが第3次産業】
- 4,000番台 (化学・薬品)【半数が情報・通信/サービス業】
- 5,000番台 (資源・素材)【3割程度は情報・通信業】
- 6,000番台 (機械・電機)【3割程度はサービス業】
- 7,000番台 (自動車・輸送用機器)【ただし、実際には金融やサービスの方が多い】
- 8,000番台 (金融・商業)
- 9,000番台 (運輸・通信・放送・ソフトウェア)



番号は圧倒的に第二次産業系が多いのね…



日本企業の大半は「製造業」だからね。
そのため圧倒的に証券コードなども工場に関する会社が多い。
けどここで注意点がある。
ただし、最近は証券コードが不足していることもあり、実際には6割以上が第3次産業が占めていると思ってもいいでしょう。
なぜ証券コードを知ったほうが良いのか?
証券コードを知っておいたほうがいい理由は4つ挙げられます。
検索しやすいため
まず、単純な理由をあげると、証券コードは会社名やキーワード等を直接入力するより比較しやすくて検索しやすいメリットがあります。
ゼロイチは代表企業となる
これはあくまでも豆知識という感じで、片隅で覚えていればOKです。
各番号の下2桁の「01」という数字は別名「ゼロイチ銘柄」とも言われ、上場開始して以降業績が安定し、代表する企業が割り当てています。
そのため安定性抜群というメリットがあります。
なお、いずれもゼロイチがつく銘柄は戦後間もない頃に設けられた制度のため、現状の世の中では変わってきています。
業種で市場が調子が良いのか悪いのか把握できるため
株式では一般的に不祥事を起こさない限りは個別に株価は変動せず、基本的に業種により株価の変動は決まっていきます。
例えばコロナの年の2020年や2021年だと飲食業や宿泊業などの主に人と合う場所では株価は下落しました。
一方で巣ごもり需要が非常に大きかったためソフトウェアや通信業、半導体を主にした製造業は大きく株価は上がりました
というように基本的に情勢によって業種が左右されやすいです。
そのため証券コードの千桁もしくは百桁は数字で調子が良いのか悪いのかあっさりと見抜くことができます。
また上場廃止傾向や倒産リスクに関しても知っておいても損はないでしょう。
ポートフォリオ管理によって分散をしていくため
ポートフォリオ管理により、今の自分の投資割合はどれほどなのかを把握するにも証券コードは便利です。
その中で業種の割合に対して非常に便利です。
証券コードにおいて注意点


証券コードにおいていくつか注意点が存在します。
コードが足りない傾向なため数字の把握は近年メリットが難しい
しかし、近年はコード数不足なので一致しないこともあって、証券コードの基本を準じずにまったくの別番号を使っているため、上記に当てはまっている場合はメリットは例外が多い場合はあまり参考にならないでしょう
特に本来8000番代や9000番代の割当とする第三次産業が近年上場が増えていて不足とも言われています。
- 1,300番台 (水産・農林業)
- 1,500番台 (鉱業)
- 1,600番台 (石油ガス開発)
- 1,700~1,900番台 (建設)
- 2,000番台 (食品)【大半が第3次産業の上場】
- 3,000番台 (繊維・紙パルプ)【ほとんどが第3次産業】
- 4,000番台 (化学・薬品)【半数が情報・通信/サービス業】
- 5,000番台 (資源・素材)【3割程度は情報・通信業】
- 6,000番台 (機械・電機)【3割程度はサービス業】
- 7,000番台 (自動車・輸送用機器)【ただし、実際には金融やサービスの方が多い】
- 8,000番台 (金融・商業)
- 9,000番台 (運輸・通信・放送・ソフトウェア)
その原因は第三次産業(将来的には第四次もある)がここ数年において上場が相次いでしていること、そもそも会社の数にして割当が2000個と少なすぎるのです。



あらら…番号の意味あるのかな?
この証券コードは1993年に導入され、この時はものづくり日本といえる時代だったので第二次産業が盛んでした。
そのため第三次産業の上場はとても少なかったのです。
しかし、インターネットなどといった通信系や多様サービスやまた金融緩和など、第三次産業が急速に広がり現在では主流になってきています。



金融は昔より銀行や保険、不動産、証券会社は増えている気がするよ
また更に第一次や第二次産業においても非上場化の数があまり多くありませんし
証券コードは一度作成したものは別企業に使われると言ったこともできません。
つまりは上場化する企業の数が圧倒的に多いのです。
そのためか5000番代なのに「情報通信」だったり、7000番代なのに「金融業」というように第三次産業において不足しているのがよく見かけます。



個人的に証券コードは英語を入れるより8桁はほしいところ。
理由は細かいところ分野に分析対応できるようになるため。



でも8桁になると探すの大変じゃ…?
という冗談は置いて、後述する2024年においてアルファベットを導入したとしても数はすぐ足りなくなる気がします。
2024年からは証券コードが改正される
これまでは証券コード数字を一貫していきましたが
前述の通り証券コードが足りなくなってきていることもあり、2024年1月から新たに上場する企業からは2桁や4桁のほうがアルファベット表記されます。
- 800A
- 873H
- 3C38
ただし、どういった水準でつけるかは現時点では不明ですが
現状が証券コードが不足、日本は起業している人が少ないというのもあり今後競争も激しく、数年後には足りなくなってしまうかなとは思いますね。
まとめ
証券コードのことを簡単に解説をしていきました!
株式投資にするに当たり、知っているかどうかで評価が大きく変わっていきます。
- 日本における証券コードは4桁で数字構成
(ただし2024年からはアルファベットあり) - 上2桁には業種別が基本
- ゼロイチは各業種を代表する安定企業の証拠番号!
- ただし、2000~7000番台は本来製造業を始めとする第二次産業という割当だが、実際には第三次産業がほとんど占めているので第三次産業を選択する際番号が広いのに注意していこう
なので、ぜひとも証券コードをある程度覚えて株式に強くなっていきましょう!
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