内容のたいせつさ | |
---|---|
記事のむずかしさ |
近年、注目を集めているメタバース。
その開発には高度なグラフィック処理能力が不可欠!
おそらくこれ高い買い物ね…
なぜなら、リアルで没入感のあるバーチャル空間を構築するためには、3Dモデルの精細な表現や滑らかな動き、快適な操作性などが求められるからです。
これらの要素を実現する上で、GPU(Graphics Processing Unit)は非常に重要な役割なんよ
本記事では、メタバース開発に必須とも言えるGPUに焦点を当て、その中でも特におすすめの5つのGPUを厳選してご紹介します。各GPUの性能や特徴はもちろん、どのようなメタバース開発に適しているのかについても解説。
これからメタバース開発を始めたい方はもちろん、現在開発に携わっている方にも役立つ情報が満載です。
ということで紹介していくよ~!
まずそもそもメタバースには高性能なGPUはほしいのか?
結論から言うと、メタバースを快適に楽しむためには高性能なGPUが必須!
その理由を以下に解説していきます。
3DコンテンツはそもそもGPUの性能が求められる!
まず、3Dコンテンツは、作業・プレイ問わず、GPUに高い処理能力を要求します。
blenderとかの3Dはいらないことが
メタバースはまさにおもいきり3D空間であり、キャラクターや建物、背景といったあらゆる要素が3Dモデルで構成されています。
これらの描画処理はGPUが担当するため、性能が低いと動作が重くなったり、カクついたりする原因となります。
レイトレーシングもよくつかわれるようになってきた
さらに近年では、レイトレーシングという光の反射や屈折をリアルに表現する技術が普及しつつあります。
これにより、より現実に近い美しい映像表現が可能になりますが、その分GPUへの負荷は非常に高くなります。
以前は一部のゲームに限られた技術でしたが、最近では多くのゲームやメタバースプラットフォームで採用されており、もはや当たり前の技術となりつつあります。
7年前とかはPCだけという特別な機能だったけど、最近はスマホやPS5、あとはswitch2とかも使われるらしい
VRは90FPS維持が超重要
また、VR(バーチャルリアリティ)でメタバースを体験する場合、90FPS(1秒間に90フレーム)以上のフレームレートを維持することが求められます。
これは、VR酔いを防ぎ、快適な体験を提供するために非常に重要な要素です。
かいはつなんだから関係ねぇよと思うかもしれないけど、むしろ開発がよく使うからめっちゃ重要。
高フレームレートを維持するためには、GPUが常に高いパフォーマンスを発揮する必要があり、高性能なGPUが不可欠となります。
そして、言うまでもなく、より綺麗な画質でメタバースを楽しみたい場合、GPUへの要求レベルはさらに高まります。
高解像度テクスチャや複雑なシェーダーエフェクトなど、美しいグラフィック表現を実現するためには、相応のGPU性能が必要となります。これらの要素を考慮すると、メタバース体験においてGPUが重要な役割を果たしていることがお分かりいただけるかと思います。
特にほしい機能
GPUが重要なことはよーくわかったけど、とくにアクアちゃん的にはなにが「これがほしい!」というものはある?
CUDA数
近年のGPUは、DLSSなどのAI技術を用いてフレームレートを向上させる傾向にありますが
Unreal Engine 5(UE5)やUnityなどのゲームエンジンを用いた開発においては、CUDAコアの数が非常に重要。
CUDAコアは、GPUにおける並列処理の中核を担うプロセッサであり、その数が多ければ多いほど、複雑な計算処理を高速に行うことが可能です。
例えばRTX XX90番台だとこんな感じ。
RTX 5090 | RTX 4090 | RTX 3090 Ti |
---|---|---|
21760 | 16384 | 10752 |
特に、物理演算、シェーダー処理、レイトレーシングなど、メタバース空間の描画に不可欠な処理は、CUDAコアの性能に大きく依存します。
そのため、AIによるフレームレート向上も重要ではありますが
開発段階においては、CUDAコアの数が多いGPUを選ぶことが、スムーズな開発環境と高品質なグラフィック表現に繋がります。
あとは3Dモデリングなどとかはレンダリング出力にかなり直結するみたいね。
VRAM容量
VRAM(Video Random Access Memory)は、GPUが描画に必要なテクスチャやモデルデータなどを一時的に保存するメモリです。
わからない方に分かりやすく言うと「GPU専用のメモリ」という認識で思えばOK
メタバースのような高精細なグラフィックを扱う場合、大量のデータをVRAMに保持する必要があるため、その容量は非常に重要です。
個人的にはメタバース開発をするなら最低でも12GB程度、できれば16GB以上のVRAMは確保しておきたいところです。
けっこうハイクラスよりね
容量が不足すると、テクスチャの解像度が低下したり、頻繁なデータの出し入れが発生してパフォーマンスが低下する「スタッター」と呼ばれる現象が発生する可能性があるため操作しづらいです。
特に、高解像度テクスチャや複雑な3Dモデルを多用するメタバース開発においては、VRAM容量は快適な開発環境と高品質な出力に直結するため、十分に考慮する必要があります。
AI性能
メタバース開発において、AI(人工知能)の活用はますます重要性を増しています。
特に、キャラクターの自然な動きや挙動、環境の動的な変化、そしてユーザーとのインタラクションの向上など、没入感の高い体験を提供するために、生成AI技術は欠かせない要素となっています。
GPUは、このAI処理を高速に行うための重要な役割を担っており、特にTensorコアと呼ばれるAI処理に特化したコアの性能が重要になります。
近年のGPUは伸びは低いけれど、一方のAIチップ性能は凄まじい伸びで、現状世代を見ていく限り2倍も上がっている状況だ。
Tensorコアは、行列演算などのAIに必要な計算を高速に行うことができ、ディープラーニングや機械学習などの処理を大幅に高速化します。
これにより、リアルタイムでのAI処理が可能となり、例えば、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)が周囲の状況に応じて賢く行動したり、ユーザーの行動に即座に反応したりといった、より高度なインタラクションを実現することができます。
また、AIを活用したアップスケーリング技術であるDLSS(Deep Learning Super Sampling)も、GPUのAI性能を活用した技術の一つです。
DLSSは、低解像度でレンダリングされた映像をAIを用いて高解像度にアップスケーリングすることで、画質を維持しながらフレームレートを向上させることができます。
これにより、高画質と高パフォーマンスの両立が可能となり、より快適なメタバース体験を提供することができます。
そのため、メタバース開発においては、CUDAコアだけでなく、Tensorコアの性能も考慮してGPUを選ぶことが重要です。
どれぐらい差があるのかな??
つい最近次世代となるRTX 50seriesが出てきましたが、前世代のRTX 40seriesと比べてやはり向上率は大きいです
RTX 5090 | RTX 5080 | RTX 5070 Ti | RTX 5070 |
---|---|---|---|
3352(1321) | 1801(780) | 1406(641) | 988(353) |
ほんとうだ…!こんなに大きいとは
かつてのようなGTX 10seriesみたいに目立たない向上ですが、それでも格段に裏では大きくなってきています。
なのでAIを重視するならば最新世代を購入していくのも一つの手でしょう。
純粋な性能
DLSSやFSRなどのアップスケーリング技術は、比較的低い解像度でレンダリングした映像を高解像度に見せることで、フレームレートを向上させる技術です。
これらの技術は、パフォーマンスの向上に大きく貢献しますが
あくまで補助的な役割であり、GPUの純粋な性能が根本的に重要であることに変わりはありません。
高解像度、高フレームレート、複雑なエフェクトなどを多用するメタバース開発においては、GPU自体の演算能力が不足していると、これらの技術を用いても十分なパフォーマンスを得ることができません。
そのため、CUDA数やVRAM容量に加えて、GPUのアーキテクチャやクロック周波数などの基本的な性能も考慮し、総合的に判断することが重要です。
ようするに近年のGPUでやっているAI機能による性能向上ごまかしはゲーム開発環境などでは通用しないということ。
なるほど!いろいろと調べていく必要があるんですね
おすすめのGPU
おすすめのGPUは何かな??
おすすめする商品は全部で5つ
- Radeon RX 7600 XT
- Geforce RTX 5070(旧RTX 4070 Super)
- Geforce RTX 5070 Ti(旧RTX 4070 Ti Super)
- Radeon RX 9070 XT(旧RX 7800 XT)
- Geforce RTX 5090(旧RTX 4090)
はじめて触るならRadeon RX 7600XT
メタバース開発に初めて挑戦する方や、手頃な価格で環境を構築したい方におすすめなのが、Radeon RX 7600XTです。
このGPUは、329ドルという比較的手頃な価格帯ながら、最新のRDNA 3アーキテクチャを採用しており、DirectX 12 Ultimateなどの最新技術にも対応しています。
128bitであるものの、16GBのVRAMを搭載しているため、ある程度の規模のプロジェクトにも対応可能です。
メモリ帯域やそもそもの性能の低さがあるため本格的な開発にはやや力不足な面もありますが、メタバース開発の基礎を学ぶための入門機としては十分な性能を備えています。
コストパフォーマンスに優れているため、初期投資を抑えたい方にもおすすめです。
まずはこのGPUで開発を始め、必要に応じて上位のGPUにアップグレードしていくという選択肢も良いでしょう。
- 5万円台でVRAM16GBも搭載
- FHDで遊ぶには十分すぎるほどの性能
- マイナー製品のためそもそもBTOだと見かけない
- 190w前後とミドルにしてはかなり高め
エントリー用途ならGeforce RTX 5070
”消費電力と価格の扱いやすさを求めるならRTX 5070!”
発売は2月からです
ある程度の規模のプロジェクトに挑戦したい、またはより快適な開発環境を求めるなら、Geforce RTX 5070がおすすめです(2025年2月発売予定)。
前世代のRTX 4070と比較して性能向上が期待され、ミドルレンジながらも優れたパフォーマンスを発揮するでしょう。
メタバース開発に必要なCUDAコア数やVRAM容量のバランスも良く、コストとパフォーマンスのバランスを重視する方に適しています。
ただ、12GBしかないので重たいゲームには不向き。
- DLSS4込みでRTX 4090を匹敵する性能を持つ
- WQHDはもちろん、4Kのゲームでも十分な性能を持つ
- 上位に比べて10万と最安
- CUDA数が6144とすこし少なく素の性能はRTX 4070 Superより少ししかアップグレードしてない
- TDP250wで70無印にしては非常に高い消費電力
- VRAMが12GBしかないため大きな開発には向かない
本格で開発を求めるならGeforce RTX 5070 Ti
”どれを買うか迷ったらこれにしろ!RTX 5070 Ti”
発売は2月からです
本格的なメタバース開発を視野に入れているなら、Geforce RTX 5070 Ti(2025年2月発売予定)が有力な選択肢となります。
このGPUは、前述のRX 7600XTと同じ16GBのVRAMを搭載していますが、
256bitのメモリインターフェースを採用している点が大きな違いです。
メモリ帯域に差があり!
RX 7600XT:288GB/s
RTX5070Ti:896GB/s
これにより、より高速なデータ転送が可能となり、複雑なシーンや高解像度テクスチャを扱う際に真価を発揮します。より高度な開発環境を求める方におすすめです。
前世代でも4Kのゲームもプレイ可能でしたが、それなりに進化しているためおそらく十分すぎるといえる状況なので基本的に一般の人はここで天井で考えてもよいでしょう。
- GDDR7採用で896GB/sというメモリ帯域の広さ
- ゲーム性能だと4Kは余裕で遊べる性能
- 16GBもあるためAIも強力
- ちょっと高い(749ドル)で15万円
- 最大で300w程度という消費電力
同じ16GBを求めてコスパを求めるならRadeon RX 9070XT
同じ16GBのVRAMを搭載しながら、コストパフォーマンスを重視するなら、Radeon RX 9070XT(2025年2月発売予定)がおすすめ。
このGPUは、性能的にはRTX 5070を競合相手としており、素の性能はメモリ帯域などからRTX 5070 Tiには若干劣りますが、価格面で優位性を持つことが期待されます。
予算を抑えつつ、ある程度のパフォーマンスを確保したい場合に適しています。
RadeonってレイトレとかAIとかに弱いって聞くけど…
まだ情報が少ないので確信なことは言えんが、少なくてもメモリ容量は上
- コスパ自体はおそらく強力
- 性能はRTX 4070 Tiより高い?
- レイトレやAIが弱いのはもう過去の話かもしれないほど弱点を補ったかも
- まだ情報が少なく未知なところが多い
妥協なしで性能を行うならGeforce RTX 5090
”メタバースの生産性は妥協するな!性能追及ならRTX 5090で決まり!”
発売は1月30日からです
妥協せずに最高の性能を求めるなら、Geforce RTX 5090(2025年1月30日発売予定)が現状唯一の選択肢と言えるでしょう。
ついにCUDA数も20000を超えて、21760CUDAを搭載したり、長らく続いた384bit至上主義をうちやぶった512bitメモリパスの化け物っぷり。
ちなみに前世代の最強主君ことRTX 4090はもうすでに消えており現状の購入は厳しい。
このGPUの最大の特徴は、性能よりも32GBという大容量のVRAMを搭載しており、これは他の一般的なGPUを大きく上回る容量です。
これにより、極めて複雑なシーンや超高解像度テクスチャをストレスなく扱うことが可能になります。
ただし、性能がいろいろと最強な分、GPUの価格も40万円を超えという、推測としてRTX 5070 Ti程度のPC、下手すればRTX 5080のPCが1台分ぐらい買えてしまうほど非常に高価。
庶民には縁がないものなのね
予算に余裕のあるプロフェッショナルな開発者向けと言えるでしょう。
しかしメタバースにおいてはポリゴンをかなり多くあるのでRTX 5090のようなGPUでも活躍はできるといえそうです。
- CUDA数20000超えという圧倒的な数
- VRAM32GBの大容量でAI開発にも困らない
- RTX 50seriesの中では一応唯一純粋な性能向上あり
- 価格がGPU単体で40万円と非常に高価な商品
- TDPが575wとかなりのバカ食い消費電力
- クリエイティブ以外では絶対に使いこなせない(RTX 5070 Tiで十分そう)
まとめ
今回はメタバース開発においてGPUの重要性とおすすめの商品を紹介していきました。
基本的に最近はGPUのVRAM容量が伸び悩みが目立つ一方、メタバースにおいては必要な量が増えてきているのが現状。
またラスタライズ性能はもちろんのこと、AI性能もますます重要なのでGPUの選択はかなり重要ということでしょう。