最近、身の回りのあらゆるものの価格が上がっていると感じませんか?
ここあ最近なにも高いよ…
お菓子もゲームも遊園地も…
スーパーでの食料品、外食、さらにはサービス料に至るまで。私たちはインフレの波に晒されています。
多くの人は「価格が上がったんだから、質も良くなるはず」あるいは「少なくとも質は維持されるはず」と考えがちですが、残念ながら現実は異なります。
むしろ、価格が上がることで商品やサービスの質が落ちるという、消費者にとって非常に受け入れがたい現象が多発しているのです。



はあ?なにそれ、店側の都合じゃんずるーい!



だが、逆に言えばいままでは客が甘やかしすぎたという一面があるのだ。だが価格はともかく質はあかん
特に日本は「モノが多い国」であり、節約の選択肢は多い一方で、今のインフレ下で「どう消費するか」は大きな課題です。
消費を増やすより節約しやすい国であるはずなのに、インフレがそのバランスを崩そうとしています。



それでなんで価格を上げると内容が悪くなるのか、いじわるなことするのか知りたい!
この記事では、なぜ価格上昇が品質低下を招くのか、その裏にある企業側の事情や消費者が直面する現実を、具体的な事例とともに深く掘り下げていきます。
単なる値上げで終わらない、「価格高騰と品質低下の同時進行」という最悪のケースを知り、賢い消費行動を考えるきっかけにしましょう。
多くの人が勘違い、商品サービスは価格が上がれば悪くなります
私たちは長らく、「高い=良いもの」という価値観に慣れ親しんできました。



そうかな?私は日本の場合だと「安くて高品質」だと親が言っていた



これは日本特有で他の国は値上げをすればするほど質を上がるという習慣があったんだ。日本はその逆だったんだ。
しかし、こと現代の、特にインフレやコスト高が進行する状況下では、この常識が通用しなくなってきています。
企業が値上げに踏み切る主な理由は、原材料費、人件費、物流費などのコスト上昇です。
本来、これらのコスト上昇分を価格に転嫁するのが真っ当な経済活動です。



資本主義社会においてはこれが常識である
しかし、消費者の購買力がすぐに上がらない市場、つまり日本のような環境では、企業は単なる値上げだけでは競争力を失うと考えます。



でもそうして値上げすると客離れを恐れるんだろう?



30年間のデフレの価値観を根付いたからね。
値上げはしないものと今の国民はそういうのに慣れてしまっている。



なるほど…たしかにこんなに上がると今までのものがそうじゃないって思ってしまう!



だから企業は値上げに対してあることを考えた
値上げの対策取られるのが、「値上げと同時に、目に見えにくい部分で品質を下げる」という戦略です。



なるほど!これは値上げを抑えて離れることを防げるね!



ところがこれ最悪な戦略なんだぜ



ええ?どうして?
一番たちが悪いのは価格上昇と同時に質も一緒に下げていくという行為
ステルス値上げ(シュリンクフレーション)や、価格を維持したまま量を減らす、あるいは価格を少し上げて質は現状維持、といった行為は、まだ企業努力や市場原理の範疇だと見なすこともできます。
消費者に与える印象は悪いですが、コスト高を吸収するための対応策の一つだからです。
しかし、最も消費者を裏切る行為は、価格の上昇と品質の低下を同時に行うことです。



これは誰がどう見ても一番最悪なパターン。
時代逆行をしている。



どうしてなのかな?



例えばイメージしてみ?チョコが10個入りが200円なのが、突然ある日から8個入りで240円になったらどうなる?



なんか嫌だわ…



そういうこと!これ値上げしたのに質や量が減らされると気づくとボッタクリだろ!と客離れが進む



なるほど…これは確かにムカムカするわ
これは、企業が「消費者への負担(値上げ幅)を少しでも抑え込んでいるフリ」をするために、「品質もコスト削減のために同時に対策する」という行動です。



量を減らす他にも
- 原材料のランクを下げる:これまで使用していた高品質なものを、安価な代替品に変更する。
- 製造工程を簡略化する:手間のかかる工程や、品質チェックの回数を減らす。
- 人件費を抑えるためにサービスを削る:カスタマーサポートの質を落とす、接客にかける時間を短縮するなど。



こういったものが最近多くなっている



最近セルフレジとか出てきているけど…そういうことか…
ステルス値上げとかもムカつくけど…これはもっとクソだ



だれがどうみてもぼったくっているということがわかる証拠である。
最近、特に大手企業を中心にこの行為が見受けられます



え?てことは誰もが有名企業が



そうだ、今の大手は本当にボロい商売という質が悪いのに売れている状況が非常に多くたちが悪いぜ
彼らは「値上げ幅を抑えた」とアピールしながら、裏側では原材料費を大幅に削減し、実質的には「大幅な利益率の向上」を狙っています。



それって自分たちの儲けだけに走っているということ?



そういうこと。とくに俺自身が一番ムカついているのは天下りや社長の利益のためだけにやっているという事業体制が非常にいらっときている。(3DCG Gen2で今に見てろよ)



よくわからないけど独り占めということでいいのか?



まあそういうことだ。
消費者は値上げに気を取られ、品質の微妙な低下には気づきにくい。
この心理的な盲点を突いた、非常に悪質な戦略と言えます。
価格の上げ下げは結局のところ客と経営の対立合戦
商品やサービスの価格設定は、突き詰めれば「消費者(客)の優位性」と「販売側(経営)の優位性」のどちらが強いかというシンプルな力関係で決まります。



そうなの?ある動画は「対等関係」だと言っていたけど



それは表向きの話で、実際は圧力関係なんだぜ
価格が低いのは需要が少ないか、供給過多で競争が激しく、客の立場が優位です。
客は選ぶ権利があり、経営側は客を惹きつけるために必死に努力(価格を下げるか、質を上げる)します。
一方で価格が高いのは供給が限られているか、競合が少ない独占市場、あるいはブランド力が圧倒的で、販売側が優位になります。



例えばゲーム機もそもそも今製造する会社が少ないから販売側が優位だ



たしかに日本だとNintendoとかソニーとかぐらいしかゲーム機がないですよね
ゲーム機は個人想定しているので少し違うものの、それ以外の法人相手や高級品などの客層は選択肢が少なく、経営側は強気の価格設定や品質低下を行っても売れると踏んでいます。
この力関係の最悪の例が、情弱ビジネスです。
価格が非常に高いにもかかわらず、その質は悪く、本来の価値に見合っていない商品やサービスが売れてしまう現象です。
これは「販売側が圧倒的に優位」な状況、つまり「情報という知識格差」を利用して成り立っています。
現代の日本は、デフレ時代には「客の優位性」が非常に強く、安くて質の高い外食や商品が溢れていました。
しかし、インフレとコスト高の波の中で、企業側は「値上げ」という大義名分を得て、再び「経営側が優位」な市場を作り出そうとしています。これが、今の「高価格・低品質」の現象の根本原因です。
💰 最悪は価格の値上げで給料を上げない、投資をしないこと
企業が値上げをして得た利益の使い道は、その企業の未来や社会に対する姿勢を映し出します。
最悪なのは、「値上げをして利益は増えたのに、従業員の給料を上げない」、そして「未来に向けた研究開発や設備への投資をしない」ことです。



これがこのまま続くとどうなるかな?



はい、消費が減っていくので長期的には回転しなくなり崩壊しますね
実際に、多くの大企業が値上げによって得た利益を、株主還元(配当や自社株買い)や、役員報酬の増加(私服を肥やす)といった、短期的な利益や内部の人間のみに還元する傾向が強く見られます。
これは、品質のさらなる低下を招く行為で従業員のモチベーションが下がり、サービスレベルが低下。
投資がないため、商品の質を向上させる技術革新も起こらない。



日本には今その新しいものを生み出せる力がかなり弱い。
加えて格差の拡大を招く、値上げは一般消費者の生活を圧迫する一方で、企業の内部(経営層や大株主)のみが潤うという、社会の分断を深める構造を生み出す。
という負のスパイラルを生みます。
企業は社会の公器であるべきで、得た利益は適正に、「従業員(人への投資)」、「設備・技術(未来への投資)」、「消費者(良質な商品・サービスの維持)」に再配分されるべきです。
いくつかの証拠:実際に起きている「高価格・低品質」の現実
価格上昇に見合わない、あるいは品質が低下している事例は、私たちの身の回りにあふれています。
ここでは、特に顕著なものをいくつか挙げ、それが価格と品質のパラドックスをどのように示しているかを見ていきましょう。
都市と地方の賃貸:広さと築年数に見合わない価格差
不動産、特に賃貸物件の価格差は、まさに「需要と供給、場所による優位性」が価格と品質(広さ、築年数)に与える影響の最たる例です。
東京(都市)ではワンルームを借りるのに、例えば8万円程度が必要になるケースが多いです。



うわ!たかっ!Switch2が安く感じる…



こら!ゲーム機と比較するんじゃない!
しかし、この8万円で借りられるのは、築年数が40年近い、古い物件であることも珍しくありません。



しかも全体的に広さも非常に狭い



東京に住んでみたいけどあの価格じゃ…私も手が届かないかも…
一方で地方では同じ8万円を出せば、一軒家や、新築・築浅の1Kやワンルームが借りられるレベルです。



そういえば東京に住むことが浪費な記事がすでにありますね!





東京に住むことがいかに浪費であることを書いてあるからそちらも見てくれ!
この事例でわかるのは、「販売側(大家や不動産屋)」が都市部では圧倒的に優位だということです。
東京という場所(立地)そのものに価値があり、需要が圧倒的なため、「質の悪さ(狭さ、古さ)」を価格に転嫁せずに済みます。
つまり、都市部の賃貸は「高価格・低品質(広さ・新しさ)」の典型例なのです。
これは、日本が長い歴史の中で培ってきた「分散国」の側面(地方に多様な生活圏があった)が、明治維新(もっと言えば江戸時代後期)以降の「中央集権」によって、都市部に極端に集中した歪みの結果とも言えます。
この歪みが、東京の賃貸価格という形で現れ、個人の生活コストを不当に高めていると言えます。
お菓子の商品:量と質のダブルパンチ
スーパーのお菓子は、ステルス値上げの代表例ですが、それだけではありません。
ポテトチップスや箱菓子の中身が減り、パッケージの空気(窒素ガス)が増えているのは周知の事実です。
コスト削減のため、天然素材の使用を減らし、人工的な香料や代替油脂の使用を増やしている例もあります。
特にチョコレートやスナック菓子の一部で、「昔と比べて味が薄くなった」「風味が劣る」という消費者の声が後を絶ちません。



私の経験談、昔のお菓子はたしかに味が濃くて美味かった。
これは、「客を失わない程度に価格を上げつつ、バレないように原材料のコストをギリギリまで削る」という企業戦略の最前線です。
格安飲食店:コスパ最悪の「外食離れ」を招く


「格安」を謳う飲食店でも、かつてのデフレ時代には、企業努力によって「安くて美味しい」が実現されていました。



そうなんだ!手作りのご飯のほうが私には想像がつかないけど



ほんまでだぜ!あの頃は本当に外食に行くだけで楽しかったんだ。
あの頃は客が優位性が強かったため、企業は競って「コスパ」を追求していました。
しかし、最近の外食チェーンはコスパ最悪の状態に陥っています。
- 価格の上昇
- サービスの低下
- 味の質の低下
昔の「安くて美味しかった外食」の記憶があるからこそ、今の外食は「高いのに美味しくない」と感じられ、外食離れを招いています。



最近思ったんだけど、店多く出しすぎ。だから店舗閉鎖や開業とかの初期費用とかでどんどん価格が上がる・



ちょっと歩けばすぐにも飲食店、そこにも飲食店いっぱいありますね…
これが、「経営側が優位になった」結果の悲劇です。
今の時代競合が激しいものは安いものでも質が高かったりする
ただし、すべての商品やサービスが「高価格・低品質」になっているわけではありません。



忘れてないか!?今は何事も多様な世界!
これしかないというものとかはもう時代が許さないのだ
特に競争が非常に激しい特定の分野では、企業は生き残るために「企業努力」を怠りません。
例えば、格安スマホの分野、一部のネット通販、または新興のD2C(消費者直販)ブランドなどです。
これらの分野では、競合他社に勝つために、価格を抑えつつも、質を上げる、あるいは付加価値を付けるという行動が積極的に行われています。
新しい技術や生産方法を導入することで、コストを下げながら品質を維持、または向上させることに成功しているケースもあります。
これは、「価格競争」が、結果的に「品質競争」を促している良い例です。
消費者の優位性が保たれている分野では、企業は努力を強いられ、結果として消費者にメリットがもたらされます。
まとめ:消費者は「質」を見抜き、WEB3で利益追求経営を懲らしめよ
この記事を通じて、価格が上がることで商品・サービスの質が低下するという、現代の消費のパラドックスを見てきました。
これは単なる経済問題ではなく、企業が短期的な利益と株主還元を優先し、社会全体と消費者への投資を怠っているという倫理的な問題でもあります。
私たちが取るべき対抗策は以下の3点です。
- 「質」を見抜く力を養う
価格の数字だけに惑わされず、原材料、サービスの細部、そして「体験の濃さ」にまで目を向けることです。
「不便を便利にする」技術(プログラミングなど)は歓迎しつつ、「便利に行き過ぎて味が薄くなった」もの(対人交流の希薄化など)には対抗する、「味の濃い代替品」を見つける必要があります。 - 分散と創造性を重視する
日本の長い歴史は「分散国」であり、中央集権はイレギュラーな状態です。地方の優位性や、「ゼロから生み出す力(創造性)」を再評価し、東京一極集中や古い慣習(労働執着文化からの脱却)から離れる意識を持つことが、個人を豊かにします。 - WEB3の普及を加速させる
これ以上、政治や天下りの既得権益が、社会の富を好き勝手に食い散らかすのを許してはいけません。
そのための強力な対抗手段が、WEB3(非中央集権的なインターネット)です。
管理者がTITANであるこのブログは、個人の視点から、この複雑な時代を生き抜くための情報と、日本の創造性を取り戻すための発想を提供していきます。私自身も、過去の経験から「こういう傾向が合ったな」と感じることを個人的な見解として記事に反映させ、読者の皆さんと共にこの時代を乗り越えていきたいと考えています。
賢く消費し、質の高い生活、そして非中央集権的な未来を選び取ることが、今の消費者に求められているのです。


