従来のお金(法定通貨)と仮想通貨って何が違うの?

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現代社会を生きる私たちにとって、「お金」は生活に不可欠なもの。

ここ十数年で、従来の「お金」、すなわち法定通貨(日本円や米ドルなど)とは全く異なる新しい形態の通貨が登場し、急速に普及しています。

しばぬん

それがみんな大好き仮想通貨(暗号資産)。

にゃもも

仮想通貨って最近よく聞くけど、あれ日本円(法定通貨)と何が違うんだろう??

一見すると、どちらも「価値の交換手段」として機能しているように見えますが、その成り立ち、仕組み、そして本質は大きく異なります。

この違いを理解することは、これからの経済社会を把握する上で非常に重要です。

本稿では、法定通貨と仮想通貨の決定的な違いについて、いくつかの視点から深く掘り下げていきます。


目次

法定通貨は「国別」、仮想通貨は「種別」

法定通貨と仮想通貨の最も分かりやすい違いの一つは、その適用範囲と分類のされ方です。

しばぬん

簡単に言うと法定通貨は「国別」、仮想通貨は「種別」

法定通貨は、国別に存在します。

日本円は日本国内で、米ドルはアメリカ合衆国で、ユーロはユーロ圏で、それぞれの国や地域の中央銀行や政府によって発行され、その国境内で「強制通用力」を持っています。

しばぬん

国内だけならあまり不便さを感じないけど、いかんせん海外輸入が多い日本はそれにもろに影響受けやすい

にゃもも

最近の物価の値上げとかもそうですよね…

国によって価値が異なり、国際的な取引には為替レートという概念が不可欠です。

一方、仮想通貨は、その発行体が国ではないため、国境という概念から解放されています。

むしろ、その用途や特性といった「種別」で分類される側面が強いと言えます。

例えば、ビットコイン(BTC)は「デジタルゴールド」として価値の保存を主な目的とし、イーサリアム(ETH)はスマートコントラクトを実行するための「プラットフォーム利用料」としての役割を持ちます。

しばぬん

ようは使っていくジャンルによってその通貨を認めるよという感じだね。

これらはまるで、ゲームの世界における通貨システムにも似ています。

しばぬん

これあんたがやっている原神で例えるとね

人気ゲーム『原神』のゲーム内には七つの国が存在しますが、共通の通貨「モラ」が存在しつつも、ガチャ(特定の機能)には専用の「創世結晶」など、用途に応じて異なるトークン(お金)が使われます。

仮想通貨も同様に、そのブロックチェーンの機能や目的によって価値と使い道が分かれているのです。

特定の国に縛られず、世界中で同じルールで利用できるのが、仮想通貨の大きな特徴です。

しばぬん

だから海外旅行とか行くときには結構便利なんだよね


管理者がいるか、いないか

法定通貨と仮想通貨の最も本質的で、決定的な違いは、管理者の存在があるかどうかです。

にゃもも

管理者?ってことは管理職みたいな人?

しばぬん

まあ大体そんなもんだね…
ようはお金を管理している人が誰が存在しているかなんだよね

法定通貨には、必ず管理者が存在します。

日本円であれば日本銀行(中央銀行)がその発行量金利政策を決定し、政府が法律でその価値を担保します。

銀行という金融機関を通じて、私たちのお金は集中管理されています。

これまでのお金は、分散して存在していたとしても、その発行と管理の権限は一箇所に集中していたのです。

対して、仮想通貨、特にビットコインに代表される多くのものは、管理者がいません

しばぬん

一つだけ補足を言うとね、作った人は存在する

にゃもも

あ、流石にいるんだ

しばぬん

じゃないとどうやって作れば良いんだという話だよ

これは、インターネット上に分散された無数のコンピューター(ノード)が取引履歴を記録し、相互に検証し合うブロックチェーン技術によって実現されています。

この仕組みを「分散型(Decentralized)」と呼びます。

お金の発行や取引の承認が特定の組織に依存しないため、政府や銀行の介入を受けません。

しばぬん

あの憎き財務省とかも手を付けられないんだぜ

私たちが初めて手にした「完全に管理者がいないお金」、それが仮想通貨なのです。


上下関係があるかないか

にゃもも

これはどういうことかな?

ここでいう「上下関係」とは、主に価値の担保や信用構造に関するものです。

法定通貨は、政府や中央銀行という最上位の権力によって信用が担保されています。

国が「この紙幣に価値がある」と定めることで、その価値が成り立ちます。

つまり、国家という巨大な権威を頂点とする「上下関係(ヒエラルキー)」の上に成り立っているのです。

国家の信用が揺らげば、その通貨の価値も下落します。

しばぬん

けどね、この統一化した構造は今かなり問題視するようになってきているんだよね…

にゃもも

最近だと経済格差ですよね…

一方、仮想通貨には、価値を担保する中央集権的な権威が存在しません

その価値は、参加者全員の合意(コンセンサス・アルゴリズム)と、数学的・暗号学的な信頼性に基づいて成り立っています。

特定の誰かや組織が偉いわけではなく、ネットワークに参加するノードが対等な関係で繋がっています。

上下関係ではなく、水平的・フラットな信用構造を持っている点が、法定通貨と大きく異なります。


資産性が高いか低いか?

法定通貨と仮想通貨は、その資産性(価値の変動幅)にも大きな違いがあります。

法定通貨は、中央銀行の管理下にあるため、比較的資産性が低い価値の変動が小さい)という特徴があります。

日常的な決済手段として機能するためには、価値が安定していることが不可欠だからです。

もちろんインフレやデフレは起こりますが、仮想通貨に比べれば変動は穏やかです。

対して、仮想通貨は、まだ歴史が浅く、法整備や市場の流動性が未成熟であるため、資産性が非常に高い(価格の変動が大きい)傾向にあります。

しばぬん

要は金や株のように変わってくる。

にゃもも

BTC調べたけど結構ここ10年で1000万円以上も成長したわね…

一夜にして価値が急騰したり、暴落したりすることも珍しくありません。

この高い資産性(ボラティリティ)こそが、投資対象として魅力を持つ一方で、日常的な決済手段としては不安定な要因にもなっています。

しかし、これが仮想通貨を「投機対象」としてだけでなく、「価値の保存手段」としても見られる要因ともなっています。


しばぬん

でも最近仮想通貨も金とかのような視点じゃなくて通貨として認められるようにはなってきているから、時間の問題かもね。

自分で作れるか作れないか?

この点は、法定通貨と仮想通貨を隔てる最も象徴的な違いです。

しばぬん

これはねー人類の中でもっとも大きな革命だよー!

法定通貨は、国以外の私たち個人や法人が勝手に作ることはできません

お金を印刷したり、電子的な残高を操作したりする権限は、中央銀行と政府に厳格に独占されています。

もし個人が法定通貨を偽造すれば、それは犯罪行為となります。

しばぬん

しかもこれちょっと調べるとめっちゃ重いぜ…
だからみんなやっちゃだめだよ!

しかし、仮想通貨は、理論上、誰もが自分で作ることができます

ブロックチェーン技術を利用した新しいコインやトークンは、一定の技術と知識があれば、誰でも発行し、独自の経済圏を構築することが可能です。

もちろん、その価値が市場に認められるかどうかは別の話ですが、技術的には誰でも「中央銀行」に代わるような役割を担えるのです。

この「誰もが通貨発行体になれる」という可能性こそが、仮想通貨が既存の金融システムに投げかけた最大の挑戦状であり、従来の法定通貨との決定的な差となっています。

しばぬん

現在仮想通貨をお金と交換できるようになるには金融庁の登録が必要だからそれを絶対に忘れずにね!


まとめ

法定通貨は、「国」が管理し、その信用を担保する中央集権的な仕組みの上に成り立っています。

一方で仮想通貨は、特定の「種別(用途)」に特化し、管理者不在の分散型ネットワークによって、数学的な信頼性の上に成り立っています。

法定通貨が「安定と権威」を象徴するなら、仮想通貨は「変動と自由」を体現していると言えるでしょう。

この二つの異なる通貨システムが共存する現代社会は、お金のあり方が根本的に見直されている時代です。

しばぬん

たぶんね仮想通貨時代はしばらく20年ぐらいは続くんじゃないかな?
通貨そのものとかはおそらく内容は変わっていくだろうけど

どちらが優れているという単純な話ではなく、それぞれの特徴を理解し、用途に応じて使い分けていく知恵が、これからの私たちには求められています。

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