今回は少し変わった視点で、お金の話をしたいと思います。
「お金はたくさん持てば持つほどいい」──

これまで当たり前とされてきた考え方ですが、本当にそうだろうか?



お金のプロの人がまず口にしなそうな言葉ね
これからの時代、お金をたくさん持つこと自体が、かえって大きなリスクになる可能性があるんです。
なぜなら、「お金」という概念が、私たちが思っている以上に複雑で、そして重いものに変わりつつあるからです。
なぜお金をたくさん持てば持つほどリスクが高いのか?
そもそも、私たちが「お金」と呼んでいるものは、日本円だけではありません。
株、不動産、貴金属、そして最近では仮想通貨など、さまざまなものが「お金」として扱われます。
これらすべての資産をたくさん持っている状態を想像してみてください。
一見すると安心安全に見えますが、実はそれぞれの資産に、目に見えないリスクが潜んでいます。



そのリスクというのは…
1. 相続が想像以上に重すぎる
お金持ちに共通する悩みが「相続」です。
特に、不動産の相続はとにかく手間と費用がかかります。
日本の税制は、財務省の管轄下で税金が非常に重いことで有名ですが、それは相続税も例外ではありません。



しかもこれね、たくさん持てば持つほどその悩みは大きいね
ただ単に税金を払えば終わりではなく、その後も維持費や管理費がのしかかってきます。



これを見てない人が想像以上に多いんだよね…
実際に15年ぐらいで風呂の機械が壊れるとか
さらに、将来的な人口動態を考えると、この問題はさらに深刻になります。
今の20代は、80代の人に比べて圧倒的に数が少ないですよね。
これから先の日本社会では、一人の若い人が複数の家や土地を相続する可能性が非常に高い。
そうなると、「セカンドハウス」というレベルではなく、管理しきれない数の不動産を抱え込むことになります。
「じゃあ別荘として使えばいいじゃん」と思うかもしれませんが、地方にある実家や土地は、気軽に移動できる距離じゃないことが多い。
結局、使わないのに維持費や税金だけがかかっていく、まさに「負の遺産」になりかねません。



最近は手放す人がかなり多くなっているんだよね
不動産だけでなく、株も同様です。
複数の証券会社に口座があったり、複雑な手続きが必要だったり、相続する側にとっては大きな負担になります。
2. 仮想通貨の登場で日本円の価値が相対的に落ちてくる
お金も突き詰めればただの「モノ」です。
市場に存在する「モノ」の種類が増えれば、一つ一つのモノの価値は相対的に下がります。



これは経済学の基本。
仮想通貨という「お金の新しいカタチ」が登場したことで、日本円という法定通貨の価値は、これから少しずつ落ちていく可能性が高いです。
法定通貨を置き換えるほどの力を持つ仮想通貨。
それはまるで、スマホがガラケーを置き換えたように、これまでの「お金」の概念を根底から覆すかもしれません。
「日本円」をたくさん持っていても、それが「ただの紙切れ」になるリスクを考えたことはありますか?



なんかあんまり想像できないなぁ~
大げさに聞こえるかもしれませんが、歴史を振り返れば、通貨の価値がゼロになることは決して珍しくありません。
これからの時代、「日本円だけをたくさん持っている」という状態は、実は大きなリスクになるかもしれません。
3. 「モノを持てば資産が上がる」という魅力が感じられなくなってきている
30年前、日本は「モノを持てば資産が増える」時代でした。
特に株式や不動産に投資すれば、右肩上がりに資産が増えていった。
なぜなら、当時はライバルが少なく、国や大企業といった「中央集権」が強い時代だったからです。
しかし今は、競争相手が世界中に増え、質の良い商品が限界まで溢れかえっている。
もはや、株価もかつてのような劇的な上昇は期待しづらくなっています。



これは、モノを持つことの魅力が薄れてきている証拠。
「買って、持っているだけで儲かる」という時代は、もう終わりを告げようとしています。
4. 災害のレベルがどんどん強力になり、どこにいても安心できない
「東京は津波が来ないから安全」「平野は安心だ」──そう言われて人が集まってきましたが、実は東京の平野部は水害リスクが非常に高いんです。



江戸川は海が近く、海抜がゼロメートル地帯も多い。
さらに、近年の気候変動で、日本全国どこにいても災害リスクは避けられません。
「この場所に家を持てば安心」という時代は終わりました。
だからこそ、最近は「モノを手放す」というミニマリスト的な生き方が注目されています。



最近はまたふたたびもとに戻るような感じの人が増えてきたけど…
移動式の家や、キャンピングカーでの生活が人気なのも、この流れを象徴しています。
モノをたくさん持つこと、そして特定の場所に留まること自体が、リスクになりつつあるんです。
5. メタバースがこれからの経済のメインになる
仮想空間「メタバース」の技術が進化していくと、私たちの生活は現実世界から仮想空間へと移っていきます。
そうなると、現実の「モノ」や「お金」の価値は相対的に下がっていくかもしれません。
メタバース内で使うアバターの服や、バーチャルな土地、アイテムなどが、現実の不動産やブランド品と同じくらい、もしかしたらそれ以上の価値を持つようになるかもしれません。
現実世界にたくさんの資産を持っていても、これから来るであろう「メタバース経済」に対応できなければ、その資産は価値を失っていく可能性があります。
6. 次の挑戦、別の挑戦がしづらくなる
お金をたくさん持つと、できることや買えるものは増えますが、実は新しい挑戦をしなくなるという意外なリスクがあります。



ええええ?



なぜなら、人は満足すると、現状維持を望むようになるから。
「もう十分稼いだから、新しいことをする必要はない」
「貧しい人に目をつけられるかもしれないから、目立つ行動は控えよう」
このように、お金を持つことが、挑戦するエネルギーを奪ってしまうことがあります。
お金は、自由を手に入れるためのツールですが、多すぎるとかえってその人の行動を縛ってしまう。



これでは本末転倒。



最近ある歌手の人も行っていたようなー
まとめ
今回の話をまとめると、お金はたくさん持てば持つほど、重い責任とリスクを伴うということです。
もちろん、お金は生活に不可欠なものですが、「たくさん持つこと」だけを目指すのは、もう時代遅れかもしれません。
大切なのは、「お金」という概念を常にアップデートしていくこと。
そして、「持つ」ことではなく、「どう使うか」に意識を向けること。
自分の生活や挑戦、そして未来のために、お金をどう使っていくか。 それが、これからの時代を生き抜くための鍵になるのではないでしょうか。