皆さんは「億り人」という言葉を聞いて、どんな印象を抱くでしょうか？
資産1億円を達成し、経済的自由を手に入れた成功者。
一昔前、特に2010年代の後半から、この言葉は多くの人の憧れでした。
しばぬん現代、そしてこれから本格的に到来する「風の時代」において、「億り人」という概念は、もはや時代遅れとなりつつある。
本記事は、単に「お金持ちになれない」というネガティブな話ではなく、時代が変化する中で、私たちが何を価値として捉え、どのように行動すべきかを考えるための、未来志向の記事です。
土の時代はお金を貯めやすかった
まず、私たちが生きてきた、あるいはその価値観を色濃く残している時代、ここでは便宜上「土の時代」と呼びますが、この時代は中央集権的な価値観が支配していました。
日本という国は、確かに長い歴史で見れば、明治維新以降の約150年間を除けば、常に地方分権的・分散的な性質が強い国でした。
しばぬんもっというとこの2000年ぐらいで中央集権の時代があったのは「奈良時代」と「東京時代(現代)」ぐらいでほかは地方分権だったそうよ
ですが、戦後の高度成長期を経て、私たちの社会は、企業や政府といった「大きな箱」に所属し、そこから安定した給与を得て、それを貯蓄し、不動産や株式といった「形ある資産」に変えることが美徳とされてきました。
この「土の時代」では、中央で価値が定められた通貨（円やドル）を、時間をかけて集めることが最も確実な資産形成の方法でした。
インフレも緩やかで、銀行に預けておけば利息がつき、給料も右肩上がりでしたから、時間を味方につけることができた人は、着実にお金を貯め、結果として「億り人」という目標を達成しやすかったのです。
しかし、「風の時代」は、この「土」の要素、すなわち固定された価値、形あるもの、中央集権を解体し、分散、流動性、情報、繋がりに価値を置くようになります。
この大きな潮目の変化こそが、「億り人」という概念の賞味期限を決定づけているのです。
なぜ億り人はこれから時代遅れになるのか？
そもそも今から一般の人が億り人になるのはほぼ100％不可能です。
ここは厳しい現実として受け止めてください。
まず今の時点でも最低でも1000万円の資産以上を持つ人がいないと、今の市場で「億」という数字を目指すためのレバレッジ（テコの原理）を効かせることができません。
しばぬん今999万円以下の人とかは諦めましょうと言われると悲観的になるかもしれないけど、でも悲観する必要はないの。
むしろ、その『億を目指す』という価値観自体が古くなっているから、新しい価値観にシフトしたほうが、よっぽど豊かに生きられるんだよ。
大切なのは、「億り人になれない」ことではなく、「億り人を目指す」という行為や、その結果手に入れたとされる『億』という数字の持つ価値が、これからの時代では意味をなさなくなる、という点です。
その理由を、具体的な経済・社会の動向から見ていきましょう。
長時間労働で稼ぐことは印象悪くなってきている
「億」という資産を築くには、多額の元本が必要です。
これを労働で稼ごうとすると、当然ながら長時間労働が必要になります。
しかし、現代社会では、ワークライフバランスや生産性が重視され、単に椅子に座っている時間の長さで価値を測ることは時代遅れと見なされています。
実際、法律上の上限である月40時間程度ですら、このご時世では時代遅れだという声は少なくありません。
風の時代は「労働をなくす」というのが目的の一つです。
肉体的・時間的な拘束から解放され、個人の創造性や情報、繋がりといった、形のない資産に価値がシフトしています。
労働集約型で「億」を稼ごうとするモデルは、根本的に時代と逆行しているのです。
投資でお金を増やす時代は終わったから
一昔前の「億り人」は、投資の爆発的な成長を前提としていました。
バブル期の不動産、ITバブル、あるいは近年の暗号資産の初期フェーズなど、**キャピタルゲイン（資産価値の上昇による利益）**で資産が短期間に数倍、数十倍になることが可能でした。
しかし、今の投資トレンドは、「実際にいかに増やすか」というよりも「維持して延命できるか」という路線に切り替わっています。
- 金融緩和の限界：各国の中央銀行は緩和策の限界に近づき、大きな金融相場が生まれにくい状況です。
- 格差の拡大：既に大きな資産を持つ層が利益の大部分を享受する構造が固定化しています。
- 分散投資の活発化：以前よりもより分散投資をする動きが活発化しています。これは「一点集中での大儲け」が難しくなったことの裏返しです。
金融資産でこれ以上お金を爆発的に増やすのは、もう非常に難しい局面にあります。
しばぬん今はドル・株より貴金属の時代へ変わっていて、これは長い歴史でみるとこれまでの時代の終焉の証拠なんだ
基準となる通貨が不明確化
億り人というのは、名前の通り「1億円以上」になった人のことです。
しかし、この「円」という価値の基準は、これから大きく揺らぎます。
基軸通貨としているドルは、各国でその価値が揺らいでおり、円もまた例外ではありません。
しばぬん少し難しいけど、ドルも基軸通貨になってからすでに80年経過していて、これまでの長い歴史、ドルの前の通貨も70～100年で変わっているからいつ寿命達してもおかしくない。
WEB3の世界はまだ黎明期に留まっていることが多いですが、今後、暗号資産が交換機能として使うところが増えてくれば、国が発行する法定通貨（ドルや円など）を基準軸として資産を見る意味が徐々に薄れていく可能性があります。
しばぬん暗号資産は他の投資と違うのは「交換券」という「通貨」の機能があるからね。つまり法定通貨(ドル)の上位互換なんだよ
例えば、ある人が100BTC（ビットコイン）を持っていて、それが日本円でいくらか、という計算自体が無意味になり、「その100BTCで何ができるか」という効用価値が重要になる未来です。
億という数字が、単なる数字以上の意味を持たなくなるのです。
億り人になると実は行動取りにくくなるという印象
億り人になることはゴールのように思えますが、実はここに大きな欠陥があります。
それが「お金という資産を持ちすぎて身動きが取りにくい」ということです。
資産の大部分が不動産や特定の銘柄の株式に集中している場合、それを簡単に売却したり、新しい分野に投資したりするのは難しくなります。
- 税金の問題：大きなキャピタルゲインには大きな税金が伴います。
- 市場への影響：大口の売買は市場価格に影響を与えかねません。
- 心理的な抵抗：「億」という資産を減らすことへの恐怖心は計り知れません。
「風の時代」の最大の価値は流動性と機動力です。
新しい情報や技術、コミュニティにいち早くアクセスし、軽やかに移動できることが強みとなります。
しかし、大きな「億」という資産は、往々にして重石となって身動きを妨げてしまうのです。
今持っている資産は計画通りに投資をすること
では、私たちTITANのブログを読んでくださっている皆さんは、どのように行動すべきでしょうか？ 答えは、「分散と自己投資」です。資産を「億」に増やすことではなく、「価値ある行動」に変換することを考えましょう。
資産の投資先は、大きく分けて二つあります。
- 金融投資（不動産、暗号資産、株、金属）
- 自己投資（旅行、勉強、メタバース等）
投資の考え方を切り替える
基本的に、金融投資は数年ぐらいの「延命」の気持ちで、資産を減らさないための防衛策として行うのが賢明です。
もしかりに革命が起きれば、今持つ大半の金融資産は無価値化します。
ただ、金融投資の中では、金属（金など）や不動産は、基軸通貨が変わっても価値がゼロになることはまずないので、保険として有効です。
しばぬんとはいえ、金属投資をするなら「ペーパー金属」のようなETFか、「純正現物」の現物にするかしっかり見極めること！
最強の資産、「自己投資」
私が最もおすすめするのは自己投資です。
- 知識・スキル：プログラミング、デザイン、語学、新しい時代のテクノロジー（WEB3など）を学ぶことは、あなたの**『稼ぐ力』をアップデート**します。
- 経験：旅行やスポーツ、趣味は、新しい発想や繋がり、そして精神的な豊かさをもたらします。
- メタバース：ゲームやメタバース空間での活動は、未来の経済圏でのデジタルな資産やアイデンティティを構築するための最良の自己投資になり得ます。
自己投資や、一部の金融投資（金属等）は、価値がゼロになることはまずありません。
それは、あなた自身の脳や身体、経験に刻み込まれるからです。風の時代は、個人に紐づいたスキルや繋がりこそが、真の価値を持つ資産となるのです。
まとめ：億り人ではなく「価値生成者」へ
「億り人」という言葉は、「土の時代」が生んだ、お金を目的地とする古い概念です。
これからの「風の時代」は、流動性、分散、繋がり、そして個人の発想が最も価値を持つ時代です。
日本が持つ歴史的な地方分権の性質も、この「分散」という概念に非常に親和性が高いと言えます。
私たちは、「億」という数字に縛られるのではなく、
- 軽やかに行動できる機動力
- 時代と共にアップデートされるスキル（自己投資）
- 信頼に基づいた繋がり（コミュニティ）
を最高の資産として捉え、行動すべきです。
管理者の私、TITANは、このブログを通して、皆さんが時代に流されるのではなく、時代を創り出す「価値生成者」となるための情報を提供し続けます。
難しい言葉が多いWEB3も、無駄に多機能で使いにくいものは淘汰され、必ずシンプルで誰もが使える形に進化します。その波に乗るためにも、知識という自己投資を怠らないでください。
あなたの今日という行動が、未来のあなたの価値を決めるのです。
