簿記2級の試験を始める前に、まずは試験の問題構成を理解しないといけません。
簿記2級の試験は5問という数字ながらも内容が非常に大きいため、ボリュームが多い試験と言えるでしょう。
今回は問題構成に関する内容を解説していきます。
簿記2級の問題構成

簿記2級の問題構成はおおむね決まっており、まずカテゴリーから見れば第1問~第3問が商業簿記、第4問~第5問が工業簿記という構成になっています。
ただし第4問に関しては2つあるため、実際には6問ほどあります。
配点
全得点100点中、70点以上であれば合格できる絶対評価を採用しています。

ここは簿記3級と同じだね!
ただ、5問構成(実質6問)なので、1つ解くあたりの点数配分が小さくなります。
- 第1問:20点
- 第2問:20点
- 第3問;20点
- 第4問(1):12点
- 第4問(2):16点
- 第5問:12点
というようになります。



商業は60点、工業(原価)は40点でいいってことだよね?



そのとおりだ!
なお、点数で見ての通り。第1問~第3問は一律して20点に対し、第4問・第5問では点数が小さくなりばらばらになっています。
狙いは工業簿記
商業簿記の問題は簿記1級の範囲だった難しい論点が出てくることが多いことや、難易度の変動が激しいため、点数をたくさん稼ぐのであれば工業簿記を狙うことを推奨します。
かつては簿記2級とは、今では逆に工業を優先して取り組まなくてはならないと合格できないように仕組まれています。
もちろんですが、商業簿記も手を抜いてはいけないけど、前述の通り難しい論点が出題されることが多いので無理をしない諦める選択も重要でしょう。
簿記2級の出題傾向


簿記2級の試験では概ね出題されるパターンが決まっています。
出題傾向はCBT試験を基本に表記しています。
統一試験に関してもおおむね同じですが、若干異なるケースがあったりします。
- 第1問:仕訳問題
- 第2問:個別論点問題(現状事実上有価証券関連)
- 第3問:決算問題
- 第4問(1):仕訳問題
- 第4問(2);決算・計算書問題
- 第5問;原価計算問題
ただし、これだけ見てもなんの問題かを出題されるかはわかりません。
そこで当記事とは別記事として個別に各試験問題対策を用意しました。
当記事を途中で止めて、それぞれの各問題から見ていくことをおすすめします。
個別試験問題対策
問題順番


簿記2級の試験は90分と短いにも関わらず、問題数から見ても結構多いことがわかります。
そのため、問題の解く順番も考え抜く必要があります。
ただ、簿記2級の問題は予め決まっていることが多いので、解く順番も大体は決まっています。
おすすめの順番としては
- 第1問
- 第4問
- 第5問
- 第3問
- 第2問
という並び順になります。
この順番がおすすめの理由は工業簿記が比較的かんたんな問題しか出ないことが多く、商業簿記は決算問題で処理に時間がかかってしまうためです。



ただし、第1問は本当に仕訳だけだから、これは最初に間違いなくやるべき!
基本的に第3問や第2問は難しくて処理に時間がかかるので、最後に解くことをおすすめです。
まとめ


簿記2級の問題構成をすべて(第1~5問の個別対策も含む)を解説していきました。
- 簿記2級で出題されるカテゴリーは商業簿記と工業簿記(原価計算)
- 点数は100点満点中70点以上が合格できる絶対評価試験
- 第1~3問は商業簿記、第4・5問は工業簿記
- それぞれの問題の特徴傾向は個別記事からみること
- 解く問題は第1問を除き、工業簿記から先に進める
以上のように難しい簿記2級を理解をすれば確実に合格する確率が高くなります。
皆様が1人でも多くごうかくできるようにこれからも当サイトはどんどん役立つ情報を発信していきます。

