新しいパソコンを買おうと思ったとき、多くの人がCPUやストレージ(SSD/HDD)に目が行きがちですが
「メモリ(RAM)」も非常に重要なパーツです。

PCのメモリが足りないとどうなるの?
メモリの容量が足りないと、パソコンの動作が遅くなったり、フリーズしたりと、快適な作業ができなくなってしまいます。
では、今の時代、いったい何GBのメモリを搭載すればいいのでしょうか?
用途別に最適なメモリ容量を、ズバリ解説していきます。
4GB



結論から言うと、絶対にやめたほうが良い容量です。
Windows 11の推奨メモリ容量は4GBですが、これは「最低限起動できる」というレベル。
実際に複数のアプリケーションを動かしたり、ウェブブラウザで多くのタブを開いたりすると、すぐに動作が重くなります。
今でも中古のパソコンなどで見かけることがありますが、快適性を求めるなら、この容量は避けるべきでしょう。
8GB
少し前までは「最低限」と言われていた容量ですが、今はあまりおすすめできません。
もちろん、メールや簡単な文書作成くらいなら問題なく使えますが、Google Chromeのようなメモリを多く消費するブラウザを使い始めると、途端に動作がもっさりしてきます。
「ちょっとYouTubeを見ながら調べ物をして、Wordで文章を書く」といった、ごく普通の作業でも、ストレスを感じることが増えてきました。
16GB
普段使いなら、今はこの容量は欲しいところです。
ウェブサイトの閲覧や動画視聴、Officeソフトの利用など、一般的な用途であれば、16GBあればまず困ることはありません。
最近はメモリの価格が下がってきているので、長い目で見てこの容量を選んでおくと安心です。
ただ、注意が必要なのはゲーム用途。昔は16GBあれば十分と言われていましたが、最近のゲームはコンテンツの容量がどんどん大きくなっているため、正直に言って少し厳しい場面も出てきました。
32GB



ゲームやマルチタスク作業をするなら、今はこれぐらいは欲しい。
特に、オンラインゲームをしながらボイスチャットソフトを起動したり、ゲームプレイを配信したりするなら、32GBは必須と言えるでしょう。
ゲームの世界観を広げるための「MOD」をたくさん導入したい場合も、この容量は欠かせません。
また、動画編集の簡単な作業や、複数のアプリケーションを同時に立ち上げて作業するマルチタスクを多用するなら、この容量は快適な作業環境を提供してくれます。
最近は、ゲーミングPCだけでなく、ミニPCのような通常のパソコンでも32GBモデルが増えてきました。
また、プログラミング系の作業、特に生成AIを利用する「Cursor」のようなツールを使う場合も、32GBは最低限欲しい容量です。
64GB



動画編集や3DCG、ゲーム制作といったクリエイティブな作業をするなら、絶対に必須の容量。
これらの作業は、データが雪だるま式に増えていく傾向にあるので、基本的にメモリは多ければ多いほど良いです。
ゲーム制作エンジンは、それ自体が非常に重たいソフトであり、扱うデータも膨大になります。
ゲームだけを利用するなら、まだまだ多いほうですが、高解像度のテクスチャパックや、容量の大きなMODを多用するなら、この容量も視野に入ってきます。
128GB



普段使いなら、まず不要。
しかし、プロのクリエイターで、ゲーム制作や3DCG、3DCADなどを頻繁に使う場合は、この容量があっても良いでしょう。
特に、大規模なプロジェクトを扱ったり、複数の重いアプリケーションを同時に起動したりする際には、その真価を発揮します。
ゲーム制作エンジンは意外とメモリを消費するため、大規模なプロジェクトでは128GBでも足りないと感じることもあるかもしれません。
256GB



最後はここまでの人はいるかどうかだが
パソコンでは理論上、256GBのメモリを搭載できるモデルも存在しますが、現状はほとんど不要です。
基本的には、1枚64GBのメモリを4枚構成にしないと実現できないため、非常に高価になります。
強いて言えば、極めて重たいゲーム制作やシミュレーションを行う場合くらいでしょうか。
しかし、これほどのメモリが必要なほど重たいゲームは、そもそもまともに動作しない可能性すらあります。
現状の技術レベルでは、現実的な容量とは言えません。
メモリが必要な容量はズバリ!
まとめると、それぞれの用途で最適なメモリ容量は以下のようになります。
用途 | 推奨メモリ容量 |
---|---|
普段使い | 16GB |
ゲーム | 32GB〜 |
プログラミング | 32GB |
生成AI | 32GB〜64GB |
ゲーム制作 | 64GB〜 |
動画編集 | 64GB〜 |
Vtuber活動 | 32GB〜 |
パソコンの購入を検討している方は、ぜひこの表を参考にしてみてくださいね。