Ryzen 7000 series のCPUを更に詳しく紹介するよ

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8月30日、AMDが2年ぶりにデスクトップ向けのCPU、Ryzen7000seriesを9月27日に発売することを発表された。
近年はデスクトップのラインナップの頻度が少なく、5000seriesで止まっていたが、2年ぶりの更新ではたしてどれくらい上がっていたのかを紹介。

この情報は公式リリース時の内容です、実勢に変更する可能性があります。

目次

Ryzen 7000 series 特徴1:Zen4になったCPU、5000シリーズから変更点

リテールパッケージも一新

Ryzen 7000seriesリテールパッケージ

Ryzen1000頃からほぼおんなじなパッケージを使ってきたのですが
Ryzen7000シリーズからパッケージを新しく代わりました。
以前の正方形な形がスマートになりスッキリとした感じになり、しまう場所もスペースがスッキリすると思われます。

Zen3からZen4に変わり、AM4の時代終わり、AM5へ更新。

CPUはZen4へと切り替わりました。
プロセスルールがTSMC 7nmから5nmへと縮小し同じ性能でも省電力が期待できそうです。
また、I/Oダイに関しても12nmから6nmへ縮小しました。

1000シリーズから続いたAM4型はB450やX570などのマザーボードは今回で互換性がなくなります。
AMDは互換性の長さが強みでしたが、設計そのものを作り直したものなので今回は仕方ないかと思いますね。
なお、Ryzen7000シリーズはX670、X670EやB650、B650Eなどのマザーボードに対応します。
また、メモリに関しても最新規格のDDR5に変更、ついにDDR4が使えなくなります。

ただしクーラーは互換性あり

AM4が互換性がないとは言いましたが、クーラーのみ使い回すことはできるようです。
AM5は2025年以降までサポートを行う方針でいるみたいで、これは嬉しい情報ですね!

マザーボードについて

X670とX670E、B650とB650Eが登場します。
EモデルはEXTREMEの意味をしたマザーボードで、通常版より高い拡張機能性を持ちます。
発売はX670は9月、B650は10月に
X670に関してはおそらくCPU販売と同時に発売されるものと思われます。

Ryzen 7000 series特徴2:一般クラスにも内蔵GPUがつく

いままでのRyzenは「G」クラスを除いて、基本的に内蔵GPUがついておらず絶対にGPUが必要でした。
しかしこの7000シリーズからは基本的にすべて内蔵GPUがついていてGPUが仮に壊れたとしても内蔵だけで緊急に対応できるようになりました。

性能はいずれのCPUすべてRDNA2のコアが使用される見込みで、このアーキテクチャはRX6950XTと同じ規格です。
しかし内蔵でコスト対策やAMDには外付けGPUがあることもあり、重いゲームができるとは言い難いので、基本的にRX6400より下回り、あくまで最低限に使えるものと考えたほうが良さそうです

Ryzen7000series特徴3:コア数は据え置き、1コアあたりの性能は向上

Ryzen7000シリーズでも3000シリーズから続いて最上位でも16コアのまま継続されます。
ただし、RyzenのCPUのコアはすべてPコアで、以前のモデルのコア数あたりの性能が大幅に引き上がっていて
IPCがZen3時代と比較して13%、トータルで20%のパフォーマンスが向上した。
電力面はかなり引き上がっているが、同じ消費電力でもワットパフォーマンスが27%も向上しており、プロセスルールが小さくなったのも影響がでかいです。

Ryzen 7000 series 製品1:Ryzen 9 7950x

Ryzen9 パッケージ

後継:Ryzen 9 5950X

ライバル:Core i9 12900KS/12900K/12900

Ryzen 9 7950Xは、12900K、12900KS、後継モデルの13900Kなどを対抗として登場した、最上位モデルのRyzen 9 5950Xの後継モデルです。
コア数は相変わらずの16コア32スレッドのままですが、L2キャッシュ増量と大幅に引き上がったクロックで対抗していきます。

一方で価格は5950Xから100ドル安く699ドルから購入できるようになり、いかにもリーク情報にあるCore i9 13900Kの24コア性能が化け物すぎるのか、将来的な価格面でも競争にも乗り出したようにも見えます。

性能は12900Kと比較して62%ほどの向上、マルチスレッド数とIPC改善、周波数、もともとのL3キャッシュで上回っています。

Ryzen 9 7950XRyzen 9 5950XCore i9 12900K
コア数161616
スレッド数323224
ベースクロック4.5Ghz3.7Ghz3.9Ghz
オーバークロック5.7Ghz4.9Ghz5.2Ghz
L1キャッシュ1MB
L2キャッシュ16MB8MB14MB
L3キャッシュ64MB64MB30MB
TDP170w105w125w
価格【ドル】699ドル799ドル599ドル
日本価格¥97,860【予想】¥74,000¥80,853

Ryzen 7000 series製品2:Ryzen 9 7900x

Ryzen9 パッケージ

後継:Ryzen 9 5900X

ライバル:Core i9 12900/Core i7 12700K/12700/Core i5 12600K

Ryzen 9 7900Xは5900Xの後継モデルとして登場した。
コア数は12コアのまま据え置きですが、周波数はベースで1GHzも引き上がっておりL2キャッシュも6MBほどあがっています。

Ryzen 9 7900XRyzen 9 5900XCore i9 12900Core i7 12700
コア数12121612
スレッド数24242420
ベースクロック4.7GHz3.7GHz2.4GHz2.1GHz
オーバークロック5.6GHz4.8GHz5.1GHz4.9GHz
L1キャッシュ768KB
L2キャッシュ12MB6MB14MB12MB
L3キャッシュ64MB64MB30MB25MB
TDP170w105w65w
価格【ドル】549ドル549ドル519ドル349ドル
日本価格¥110.000¥49,000¥66,980¥50,461
発売日2022年9月27日2020年11月5日2022年Q12022年Q1

Ryzen 7000 series製品3:Ryzen 7 7700x

後継:Ryzen 7 5800X/5700X

ライバル:Core i7 12700/Core i5 12600K

Ryzen 7 7700Xは一応5700Xの後継モデルとしての位置づけとして登場したわけですが、内容や価格面的に5800X相当のスペックに近い感じです。

コア数は8コア16スレッドのまま、クロックは5.4GHzまで引き上がれますが
しかし価格は100ドル値上げ、TDP 105wと完全に5800Xを相当なものをそのまま7700Xにすり替えて持ってきたという感じですが、8コアでも性能はどれくらいなのか注目していきたいところです。

一応ポジションやコスト的に12600Kや12700などがライバルですが、IPCや周波数のお陰で半分でも12900Kを上回ります。
しかし13500が14コア、13400が10コアで来るとのことなのでこれらも含め

Ryzen 7 7700XRyzen 7 5700XCore i5 12600K
コア数8810
スレッド数161616
ベースクロック4.5GHz3.4GHz3.7GHz
オーバークロック5.4GHz4.6Ghz4.9GHz
L1キャッシュ512KB512KB
L2キャッシュ8MB4MB9.5MB
L3キャッシュ32MB32MB20MB
TDP105w65w125w
価格【ドル】399ドル299ドル299ドル
日本価格【1ドル140円想定】¥67,000¥36,980¥38,450

Ryzen 7000 series製品4:Ryzen 5 7600x

後継:Ryzen 5 5600X/5600

ライバル:Core i5 12400

Ryzen 5 7600XはRyzen 5 5600Xの後継モデルと登場。
コア数は相変わらずの6コア12スレッドですが、情報によれば6コアでも5950Xや12900Kよりもゲーム性能が高いとのこと、ただし配信やクリエイティブ性能はどうなのかは不明です。


ナンバリング的にライバルはCore i5 12600Kと12400、13世代では13400だと思われますが、性能面では今のところ圧倒的なので、価格が100ドルも安い12400とどちらがコスパがいいのか注目したいところです。

Ryzen 5 7600XRyzen 5 5600XCore i5 12400
コア数666
スレッド数121212
ベースクロック4.7GHz3.7GHz2.5GHz
オーバークロック5.3GHz4.6GHz4.4GHz
L1キャッシュ1MB
L2キャッシュ6MB3MB7.5MB
L3キャッシュ32MB32MB18MB
TDP105w65w65w
価格【ドル】299ドル299ドル199ドル
日本価格【1ドル140円想定】¥54,000¥25,480¥25,460

今後のAMDはコア勝負じゃなくゲーマーに最適とした戦略に向けてか?

今回の7000シリーズで見て、24コアのCore i9 13900Kがもうじき登場するというのにも関わらず最上位でも16コアのままで行きました。
だがこれは最近の動向からみたらコア数をむやみにたくさん増えても費用対効果が悪いと判断したと思われます。

2017年からAMDはintelに対抗するために8コアで登場し、2019年には16コアを実現、2020年には完成形のRyzen5000seriesが登場しRyzenは標準的なCPUの仲間入りとしました。

しかし時間が経ち、8コアが当たり前になった頃になるといくらCPUのコア数が増やしても、ソフトウェアが16コアすべて使い切るというものが少なく、コア数増加だけの性能向上がだんだん小さくなってきました。

AMDはコア数じゃなくゲーマーやクリエィティブなどに目をつけ、フレームレート稼げるようにゲーム性能に強いキャッシュや周波数、新しい規格などを盛り込んで対抗する方式で取り組むことにしました。


Ryzen5 7600X でも最高レベルのRTX 3090 TiやRX 6950XTなどにはほとんどボトルネックにはならない模様ですが、今のこの時期 RTX4090 が製造が始まったり、RX7000seriesがもうじき登場し、これらの性能は2倍となので追いつくかどうかは不明です。

しかし2022年の終わり時期にはゲーマー標準コアが12コアから16コアへ、一般クラスが4コアから8コアへと切り替わろうとしているのでintelの第13世代がどれくらい凄まじい性能、この既存のコア数で時代遅れにならずに済むのか今後に注目していきたいです

Ryzen 7000seriesの価格はどうなるか?

出典元:https://www.youtube.com/watch?v=_jX-hKvUQDU

さて、ここまで性能があがるとしたら気になるのは価格。
価格は7700Xが100ドル値上げするのを除き据え置きか値下げされています。
コスパ的にRyzen9 7950X699ドルと安くなっていて、1コアあたりが最安になり、今回はRyzen9が一番格安になりそうです。

しかし一方で日本は現在兆円安となっていて1ドル140円くらいと凄まじいことになっており、現状の金融ニュースによれば金融緩和等で円高になる理由がないことからこのままになりそうです。
そのためRyzen5000series(当時は1ドル105円程度だった)のときよりも大幅に価格上昇は覚悟が必要で、おそらく最悪4割も値上げになりそうです。

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