「お金を稼いで、高いものを買えば、生活水準が上がる」——多くの人がそう信じているかもしれません。

けどこれ、時代遅れだし、間違った考え。
僕が考えるに、生活水準というのは、単に「支出」の額で決まるものではありません。
むしろ、今の日本のように、給料が変わらないのに物価だけが上がっている状況で、以前と同じものを買っているとしたら、それは実質的に生活水準が下がっていると認識すべきです。
今回は、この「生活水準」の本当の意味を考え、創造性を高め、労働執着から解放されるために、いかに支出を抑えつつ、生活の質を維持・向上させるかについて、具体的な方法を交えて解説していきます。
生活水準とは何か?
生活水準とは、文字通り「生活の質の良さ」を示すもので、単なる消費額では測れません。



支出を上げてより快適にするというのも1つであるが、これはもう前時代的。



昭和の人たちはどんどんとものを買っていたりしてましたよね…



今はもう色々と余っているので支出を下げつつ質を上げていくというのがこれからの時代そうなってくるだろう。
生活水準というのは多岐にわたる判断になり例えば以下のような要素の総合評価です。
- 住居の質:広さ、快適性、断熱性、デザイン、安全性
- 食の質:栄養バランス、安全性、満足度
- 労働環境:労働時間、ストレス、精神的な余裕
- 社会環境:治安、交通機関の利便性、ライフラインの充実
- 自由度:使える時間や、場所を選べる自由度、貯金や資産の充実度かつ支出額
これらがすべてのようそにおいてどれだけ高いかどうかで生活水準は決まっていきます。
要するに、消費額が上がったとしても、住む場所が以前より狭くなったり、快適性が変わらずに値上げだけされていたら、それは生活水準が下がっているということです。
お金の額ではなく、得られる「質の満足度」で判断すべきなのです。



これは旅行の話だけど田舎の外食店で800円ぐらいのランチ飯たべたけど腹一杯でしかも美味かった。都会は同じ水準だと1500円ぐらいは平気で行くね…



そんなに違うものなのか…
生活水準は上がるのが「自然」である
人間社会の長い歴史を見ると、生活水準は基本的に上がり続けています。
- 住居:弥生時代の藁葺き屋根から、奈良時代の木造建築へ、そして戦後のコンクリートや現代の高断熱住宅へ進化。
- 食:狩猟採集の生ものから、保存技術の発達(冷凍食品など)を経て、いつでも安全なものが食べられるように。
- 仕事:肉体労働(狩り、農作業)から、頭脳労働へとシフトし、身体的な負担が軽減。
これは、人間がより快適に、より安全に生きたいという「極自然な欲求」があるからです。
生活水準を下げるのは、この自然な流れに逆らうため、非常に難しいのです。
誰も自ら「不便な生活」を選びたくはありません。



だってトイレとかも昔は共同だったんだぞ~



あ、それは嫌かも…
なぜ「生活水準を上げるな」と言われるのか?
現在、「生活水準を上げるな」「贅沢をするな」という風潮があるのは、デフレやスタグフレーションという異常な経済状況にあるからです。
そもそも良いインフレとかはこんなことまず無理。
この状況下で多くの人が勘違いしているのは、「お金の出費を上げる=生活水準の向上」という認識です。



ここは本当に間違えると一生支出上げ放題だぞ…
例えば、地方都市で1LDK(家賃6万円)に住んでいる人が、同じ家賃6万円で「東京の1K」に引っ越したとしましょう。
支出額は同じでも、住居の広さや精神的なゆとりは大幅に減り、生活水準はむしろ下がっています。
逆に、同じ家賃6万円で「地方の2LDK」に引っ越せば、生活水準は上がります。



これはシンプルな例で実際には複雑な内容によって総合的に決まる。
この例が示すように、生活水準は「お金の額」で決まるわけではありません。
そして、本当に難しいのは「生活水準を下げること」ですが、「支出を下げること」は工夫次第で意外と簡単にできるのです。



なるほど!これはじゃあ今と新生活の比較をすれば良いのかな?



実態に合うかおいて、比較してみるのは見直すきっかけになるから良い考えかも‼️
生活水準の「維持」自体は実はほぼ不可能
生活水準は上げれば上げるほど支出が高くなるのは確かですが、実は基本的に同じ生活水準というのは長くは続きません。
というかこれ絶対に無理。いつか壊れます。
人は一刻もどんどん良くしたいので改善が見込めなければ立ち去ります。
ブラック企業みたいに



30年のデフレで見ても同じ水準というのはまずなかったよな?



そういえば家とかもだんだんきれいになっているし、乗り物とかも昔に比べて乗り心地が良いような…
僕自身の過去数十年を振り返っても、労働環境や住む場所を変えてきたように、社会の変化に合わせて生活スタイルを常に変えてきました。
このように変化をしない限り、物価高や税金の上昇などによって、自然と生活水準は下がっていく一方だと考えるべきです。
生活水準を下げるのが難しいのは、「自ら選びたくないから」ですが、何もしなければ、日本経済の状況が強制的に生活水準を下げてくると覚悟しておきたいところ
あとはそもそも家とかも年月が経てば立つほど劣化するのでそれ自体も下がっていきます。
DIYとかですればまた上がりますけどね。
このように生活水準を維持するというのは現状維持をすることと等しく、そもそも人間的に同じ状況でいられるのは実は無理なこと。
支出を下げて生活水準を上げる「創造的な方法」
「人と同じことをしない」ことが、生活水準を上げつつコストを下げる鍵です。
日本が中央集権的な考え方や労働執着文化から脱却するには、「対抗する道を選ぶ」必要があります。
1. 時給を上げる転職をして田舎へ引っ越す(居住地の分散)
最も効果的なのは、「稼ぎの場所」と「住む場所」を分散させることです。
- 時給を上げる転職/副業:本業や副業で、都市部の企業とリモートで働き、高い時給を維持します。
- 田舎・地方都市への引っ越し:稼いだお金を、家賃の安い地方へ移動させます。
これにより、収入は維持・向上しつつ、家賃という最大の支出を劇的に下げられます。
浮いたお金で、広い家に住んだり、趣味(創造的な活動)に投資したり、労働時間自体を減らしたりできます。
ただし、注意点として、地方によっては車が必須になる場所が多いです。
もし今、都心で車なしの賃貸生活をしているなら、車という新たな支出を慎重に検討する必要があります。
特に一人暮らしで車が必要ないのなら、迷わず車を手放すことをおすすめします。



車は最高の浪費の一つです。
税金が高すぎぃ!
2. 食費を「自炊」で抑え、質を上げる
生活費の中で意外とバカにならないのが食費です。
特に外食が多い人は、大きな改善の余地があります。
最近の外食産業はコスト削減のため、質が昔ほど高くないことも多く、自分で作った料理と比べても、栄養面やカロリー面で大差ない(むしろ自分で作った方が優位)という状況になりつつあります。
「自分で作る」ことは、コストを抑えるだけでなく、カロリーコントロールや栄養管理といった生活の質(QOL)向上にも直結します。
外食に行かず、自炊に切り替えるだけでも、支出を下げつつ、健康という生活水準を上げることが可能です。



自炊という手間と時間がかかるけど、近年は手軽な自動料理するものも増えてきているので近い内に関係なくなるかもな
3. 「人と同じこと」をしなければ価格は下がる
価格を下げて生活水準を上げる最大の秘訣は、「みんなが向かう方向の『対抗軸』を選ぶ」ことです。
- みんなが東京に引っ越す?:自分は田舎へ行く。
- みんなが事務職を選ぶ?:自分は農業や創造的な仕事、WEB3関連のニッチな分野を選ぶ。
みんなが欲しがるものは、競争原理で価格が上がります。
家賃が高い東京に住みたがる人が多いから、東京の家賃は高止まりします。
逆に、みんながやらないことを選べば、そこには価格競争が少なく、ゆとりが生まれます。
例えば、古い団地や2DK/3DKの広い物件は、多くの人が「古い」「郊外だ」と避けるため、価格が非常に安くなります。
これを一人で広々と使えば、支出は下がり、住居の生活水準は劇的に上がるわけです。
創造性やゼロから生み出す力は、他人と同じ場所にいては生まれません。
人と違う環境、広い空間、そしてゆとりのある時間があってこそ生まれるものです。
4. SNSは今すぐアンインストールせよ
SNSは、間違いなくあなたの生活水準を下げてきます。
SNSには、他者の「承認欲求」や、巧妙に設計された「ネガティブな情報」が溢れています。
他者のキラキラした生活を見て「自分もお金を使わなきゃ」と焦らされたり、政治や社会の不安を過剰に煽られたりすることで、精神的な健康が損なわれます。
精神の健康こそ、生活水準の最も重要な要素の一つです。



今すぐにアンインストールしろ!


ろくなことはありません。あなたがSNSを見ている時間は、創作活動や、労働からの脱却のための勉強に使うべき時間です。
まとめ
生活水準は、消費額ではなく、あなたの「選択」と「場所」で決まります。
今の日本に蔓延する「労働執着」と「中央集権」の価値観から脱却し、「分散型」の生き方を選ぶことで、僕たちは安くても豊かな生活を手にすることができます。
生活水準を上げるための行動 | 下がることを防ぐ行動 |
場所を変える:地方都市へ移転し、広い家に住む | 人と同じことをしない:皆が集中する場所から離れる |
食を変える:自炊中心にし、栄養と質をコントロールする | SNSをやめる:精神的な健康を蝕むものから離れる |
働き方を変える:労働単価の高い仕事を選ぶ | 無理な支出をしない:「お金=質」という錯覚を捨てる |
あなたが、今の「不便な」生活水準から脱却するために、今日から始めるべき最初の「変化」は何でしょうか?