「対立的の距離」という言葉は、検索エンジンで検索しても出てこないかもしれません。

この「対立的な距離」は私が作った言葉です
これは、社会の分断が深刻化している現状を、私なりに分析し、グラデーション思考の対極にある概念として定義した言葉です。
簡単に言えば、「あなたと、ある考えを持つ相手との思想や意見の隔たり(距離感)」を数値化したようなものです。
この距離が、今の日本社会の生きづらさ、幸福度の低さに直結しています。
対立的の距離とは?
「対立的の距離」とは、人間関係における思想や考え方、または特定のテーマに対する相手とのスタンスの距離感を指します。



具体的にはどんなの?
身近な例で言えば、「PS5派かSwitch派か」「新幹線派か飛行機派か」といった、選択が分かれるテーマで顕著に現れます。
これは単なる好き嫌いではなく、その選択の背景にある価値観の距離なのです。



距離ということは離れるとどうなるの?



距離が離れすぎると文化の違いといえるほどお互いの相手との協調性が合わなくなっていくんだ。
つまり喧嘩がおこるんだ。
実際に距離が離れすぎるとどうなるかだが
- 戦争(第二次世界大戦)
- 格差における革命(貧困者における反抗攻撃)
- ストライキ(労働者と雇用の非成立)
- 大量退職



こんなにあるんだ



いずれも対立性の距離が置かれすぎて成立しなくなる。
今の可視者の帰属意識のなさもその対立性の距離によるもの
最近は暴力喧嘩は少なくどっちかというと口戦争や行動戦争なんだよね
これはどういう感じで距離があるのかというのだけど…ちょっと複雑なんですよね
なので簡単に例えば、東京から広島へ移動するケースを考えてみましょう。



今回はグリーンリーブとイオティに演技をお願いしてもらうぜ!



なんで俺が…
例えば新幹線が



乗り換えが面倒、途中の景色を楽しみたい。



移動時間を短縮したい、新幹線だとお尻が痛くなるのが嫌。
どちらも「東京から広島へ行く」という目的は同じですが、このように「何を最も重視するか」という価値観が異なります。
対立的の距離が近い場合
距離が短い場合は、互いの価値観を「代替手段」として尊重し、共感しようとします。



飛行機も、移動が早くて良さそうだな。新幹線が止まったときの代替手段として考えておこう。



新幹線は、飛行機と違って車両にバリエーションがあって面白そう。緊急時には便利だろうな。
この状態では、互いの選択を否定せず、「自分とは違うけど、その理由もわかる」と共感し、必要に応じて自分の選択肢に取り込める柔軟性があります。
まさにグラデーション思考です。
対立的の距離が遠い場合
一方で、距離が遠い場合は、相手の選択を徹底的に否定し、自分の選択が「絶対的な正解(◯)」であると主張します。



絶対に飛行機なんてありえない!乗り換え面倒だし、バスとかの運賃を考えると割高だし、本数も少ないからありえないだろ!



新幹線なんて手荷物検査なんてないから、いつ危ないものを持っているかのリスクを負わされるかわからないじゃない!
ここでは、「なぜ相手がそう選ぶのか」という背景への理解が完全に欠落し、感情的な否定と攻撃が主になります。
これは、相手の考え方を自分の世界から「☓」として完全に排除しようとする、二元論的思考の極端な現れです。



ちなみに2人のセリフ演技なので本当じゃないですよ
今の日本は対立的の距離は
残念ながら、最近の日本社会はこの「対立的の距離」が異常なまでに広がり、遠くなっています。



でもその原因は…?
格差の拡大
「持てる者」と「持たざる者」の経済的な分断が、感情的な敵対心を生んでいる。
ピラミッド構造の崩壊
これまで長きにわたり社会を安定させてきた上下関係(トップダウン)やピラミッド構造が、インターネットと情報によって今、このタイミングで崩壊し始めています。
これにより、皆が拠り所を失い、「自分の正義」を主張し合うことで、対立の距離がさらに広がっているのです。



ずっと長く続いていたのに今この瞬間に崩壊したらそりゃあ距離もすぐに大きくなってくるよねって話。
対立的距離が遠いときにおける弊害
この対立的な距離が遠くなることは、個人にも社会にも計り知れない弊害をもたらします。
社会の分断がおきる
対立的な距離が遠くなると、社会は意見の異なるグループ間で完全に断絶し、社会の分断がおきます。



実際にすでに富裕層と貧困層では分断が起きている。
これは、建設的な議論や協力が不可能になる状態です。
例えば、政治的な問題に対して、「賛成派」と「反対派」が互いに「悪」だと決めつけ合うと、妥協点(グラデーションの真ん中)を見つけることができなくなり、国や地域が前に進めなくなります。



政治の場合昔からそのようなことあるけど、今は少数与党でかつ多党化になっているので余計に広がっている状態。
WEB3の推進や新しい社会の創造といった、大きな変革を必要とするテーマは、この分断によってことごとく頓挫してしまうでしょう。
精神的なストレスが増大し、社会の幸福度が下がる
常に自分の意見が「◯」であり、相手が「☓」であるという戦闘モードでいることは、極めて高い精神的なストレスを伴います。
- 攻撃性の増大:SNSなどで他者を攻撃することにエネルギーを使い、疲弊する。
- 孤独感:自分と違う意見を持つ人を排除するため、結果的に理解し合える仲間が減り、孤独感が増す。
- 労働執着文化の強化:「休むのは悪だ」「弱音を吐くのは罪だ」という極端な二元論に陥りやすく、自らを追い詰めてしまう。
結果として、社会全体で幸福度が下がり、誰もが生きづらい世の中になってしまうのです。
では距離は近いほうが良いのか?
これは結論から言えば、今の時代は「距離は近いほうがうまくいく」と言えます。
戦争時代や絶対的な中央集権体制下では、国や組織が「勝つ」ために、内部の人間を団結させ、外部(敵)との距離を遠くするという仕組みで成り立ってきました。
しかし、戦後、国際協調の時代に入ってからは、徐々にその距離は近いものへと移行してきました。



なら、距離感は近いほうが良いんじゃない?
ただし、残念ながら人間は、ある相手との距離を近づけると、必然的にどこかの別の相手には距離が遠くなっていくという性質を持っています。



理想と現実はそうも行かない
例えば、恋愛で彼氏さんと親密な関係を築くとき、彼氏さんの元カノやライバルとみなした人に対して、無意識に意地悪な攻撃や心理的な距離を取るという行動をとりませんか?
それが典型的な例です。対立的距離が近いグループ(仲間)ができると、その外側(ライバルや敵)との距離は遠くなるのです。



Youtubeとかにもアンチが居るよね?そういうこと
さらに言えば、今回はわかりやすいように一つの対立性で説明しましたが
実際には「政治」「経済」「趣味」「倫理観」など、複数にわたる対立性が複雑に絡み合っています。
では対立的の距離を近くになるにはどうすれば良いのか?
だが、今の日本はあまりにも対立的な距離が大きすぎて、国の革命どころか崩壊、それはいいとして問題なのは人間関係もさえ崩壊してしまうほど今かなり危険なもの



だれしもが持っているこの対立的距離だけど、離れすぎるといろいろと放漫状態になるから行き過ぎは絶対にダメ。
なので私たちは、この「対立的の距離」が遠くなる傾向を意識的に食い止める必要があります。



じゃあどうやればいいのよ
仕組みを理解を知ること
まず最も重要で、最も難しいのが「仕組みの理解」です。



これは私のブログでもかなり重要なことで基礎中なことでもあるけど仕組みで学んでいくことは非常に重要なんだ
なぜその問題が起きているのか?その背景にある国の制度、経済の構造、人間の脳の仕組みを深く知ること。
仕組みを知ることで、「誰か一人が悪い」という単純な結論から脱却できます。
しかし、仕組みを知ると、世の中の不都合な真実や、既存の権力構造の闇が見えてきます。
多くの経営者や既得権益を持つ層は、これを「知りたがらない」、あるいは「知られたくない」のです。



実際に知られると反抗的になって今の形態が壊されるからね。


だからこそ、これを知っただけでは不十分で、次以降の行動が必須になります。
◯☓じゃなくグラデーションで見る
仕組みを知った上で、「自分の意見(◯)」と「相手の意見(☓)」の間には、無数の「グラデーション」があることを認識すること。
「新幹線が絶対に正しい」ではなく、「新幹線も良いけど、飛行機には時短というメリットがある」と、メリット・デメリットを冷静に比較する。
創造性は、このグラデーションの空間(グレーゾーン)から生まれます。
白黒つけないことこそが、新しいものを生み出す力に繋がるのです。
その発信元はあなたの範囲に入るかチェックする
そして、SNSなどで大量の情報に触れる際に、その情報や対立的な意見が「自分の人生の範囲に入るものか」をチェックすることです。



これ意外と状況をわかってないまま文句言う人多いんよ…
私のブログで金融のコースを「各停コース」「準急コース」と分けているように、情報の「種別」を決めるのです。
目的地(あなたの目標)が、各駅停車(生活圏内の小さな目標)で達成できるなら、急行(大きな対立)の情報に無理に乗る必要はありません。
目的地が急行(大きな変革)じゃないと不便なら、積極的にその情報に触れ、議論に参加する。
距離がある、つまり自分に直接関係のない対立に巻き込まれて、エネルギーを消費するのはやめましょう。
WEB3など、「今の既得権益を懲らしめる」という目的のために対立すべき相手と、そうでない相手を冷静に見極めることが大切です。
まとめ
「対立的の距離」が広がることは、社会の分断と幸福度の低下を招き、最悪の場合、社会の崩壊に繋がりかねません。
私たちは、「仕組みを理解し」「グラデーションで物事を見極め」、「自分に必要な対立かどうかを判断する」という行動を通じて、この距離を縮め、生きづらい世の中を生きやすく変えていく必要があります。
あなたの人生において、その対立は本当に必要な対立ですか?立ち止まって考えてみましょう。