転職はいつも椅子取り合戦です。
転職おいて資格も有利な武器の一つであり、その中で「日商簿記」は有名です。
日商簿記は転職においても強力なパスポートかつ、日常にも役立つことから大人気資格なのは間違いありません。
しかし、その中で転職するなら「簿記2級」までで十分なのか、さらに「簿記1級」まで続けたほうが良いのか迷う点です。
そこで今回は簿記2級と簿記1級の転職における対決を比較していきます。

タイタン
プロフィール
- デジライ・マイクラはクリエィティブだ 運営者
- 日商簿記2級合格済
- 2021年からブログを運用開始、しばらくはのんびりとしていたが、2023年から簿記3級を合格をきっかけに簿記2級やFP、マーケティング、経営など興味性が湧き、現在夢に向かってひたすら勉強しつつ情報発信!
結論から言えば、簿記の資格は転職においてどちらも強い
結論から言えば、簿記2級も1級も転職において強力なパスポートです。
有利レベルでいえば1級ですが、2級でも十分に戦えるからです。
そのため、転職するなら1級まで行くか2級どまりでいいのか迷う人も多いでしょう。
対決比較をする前にまずなぜどちらに迷ってしまうのかの原因を解説していきます。
勉強法と根性が必要なため
勉強時間の目安として簿記2級は250時間、簿記1級が800時間程度と差がありますが
どちらにしても割と根性が必要な資格です。
2級でも平均で5か月ほどかかるけど、さらに上の1級は1年程度なので時間的な意味合いで本当に見合うかどうかが迷いやすいのも原因の一つです。
業種対決

業種による対決です。
この対決は個人的な意見じゃなく、ほかの人からの内容を聞いたうえのものです。
経理
経理の仕事は簿記1級のほうが圧倒的に有利です。
仕事が広いため、簿記3級であっても雇いたいところが多いです。
経験なども問いますが、基本はレベルが高い資格のほうが有利になりやすいです。
税理士事務所・会計事務所
経理と同じで税理士事務所も会計事務所も簿記レベルが高いほど有利なので、1級です。
しかし、中小企業の相手しかしないのであれば2級までで十分です。
これら二つの場合、簿記そのものより「税理士」や「公認会計士」などを取るほうがいいです。
特に税理士だと「独占業務」があるので、それだけのために採用したい企業も多いです。
なので後述の税理士・公認会計士で解説しますが、レベルが高いほうがよいでしょう。
雇い社長
中小企業であれば簿記2級、大企業であれば1級程度であれば十分といえます。
ただし、有利面でいえばどちらにしても1級レベルです。
雇い社長の一番の役割は株主と従業員と会社の状況を整理して従業員に指導役割を果たし、株主に満足度アップと利益を増やすことです。
その中でも簿記の知識は切っても切り離せないほど重要で絶対に欠かせません。
特に上場企業では簿記2級で習うことが少なく、その内容的に1級の論点がほとんどです。
簿記2級 | 簿記1級 |
---|---|
税効果会計の基本部分 製造業会計の基本部分 株主資本等変動計算書 サービス業会計 連結会計の基本部分 | CF表 四半期決算 細かな株主会計 連結会計の税効果会計 会計学 |
そういった意味では全体面の勝利は簿記1級です。
税理士・公認会計士
税理士や公認会計士を目指すのであれば簿記1級が圧勝です。
特に税理士は大卒以上じゃなければ誰でも受けれるわけありません。
税理士試験のうち簿記1級の合格が受験資格の一つになっており、合格すると誰でも受けれるようになります。
また、内容的に簿記1級ぐらい知識がないとこれら2つの合格は冗談を抜きにして厳しいです。
税理士でも9科目あり、1科目でもさえ500時間もかかるので相当難関で、公認会計士だと難関大学試験並みの時間を取ります。
実際にいろんな方によれば簿記1級がないと受けれる可能性ががくんと下がるといわれているため、目指すなら簿記1級並の知識を頑張りましょう。
銀行
銀行では簿記2級程度あればとりあえず足りるのが実情です。
メガバンクだと簿記1級レベルが欲しいところですが、地方などは2級程度あれば事足ります。
ただし、銀行の場合は財務諸表を作成する簿記というより財務諸表を読み取る能力のほうがよほど重要なので、1級にせよ2級にせよあまり変わりません。
フリーランス化
フリーランスになるのであれば簿記3級程度で十分になるため、2級や1級レベルはオーバースペックになります。
しかし、すでに取っている方であれば高いに越したことはないので損までいかず、むしろ経営の安定性が強みになります。
経験対決
次は転職において最も重要な項目となる「実務経験」によるもの。
資格より実務経験です。
実務経験も判断の一つになるため、未経験なのか経歴があるかどうかで大きく変わっていきます。
未経験対決
未経験であれば簿記1級が圧倒的に有利です。
簿記2級の学習する内容は専門的な要素があるものの、基礎的なところまでにとどまるため、未経験だとあまり強くないのが事実です。
簿記2級でその仕事が未経験であればほかの強みを探ったり、副業で身に着けていきましょう。
経歴1年以上
状況にもよるので引き分けです。
中小企業であれば簿記2級、大企業だと簿記1級というのが基本ですが
簿記だけじゃなく割とTOEICやFP、さらには別の技術力が求めている場合があることもあります。
コスパ対決
最後は転職の採用面ではなく個人面のメリット対決です。
その中でコスパは非常に重要な判断基準の一つといえます。
試験回数対決
試験回数は簿記1級が年に2回しかないのに対して、簿記2級は毎日開催なので、簿記2級が圧勝です。
簿記2級 | 簿記1級 |
---|---|
毎日 | 年に2回〈6月・11月〉 |
これは試験の構造の理由で、簿記2級はCBT試験、簿記1級は統一試験なためです。
CBT(Computer-Based Testing)は、コンピュータを使用して行われる試験の形式のこと。

簿記2級・3級は現在、統一試験が実施されてません。
勉強時間・コスパ対決


勉強時間によるコスパは今までの全体例でみれば簿記2級が良いです。
簿記2級 | 簿記1級 |
---|---|
150~400時間 | 500~1200時間 |
簿記1級は会計のスペシャリストという位置づけなので、確かに強いですが
平均800時間という莫大な時間を使うとなるとそこまで余裕がないといえます。
一方で簿記2級は難しいものの大体250時間程度です。
250時間となると5か月程度〈1か月あたり50時間〉で習うので、少し根性を乗り越えればいけるレベルです。
通信講座における金銭対決


簿記2級の相場は5万程度、簿記1級の相場が10万円です。
最近はCPA‗ラーニングにより無料で簿記の講座を出てきているため、この部分は重要性は低めです。
金銭対決だと現状は簿記2級が勝利、前述のとおりすでに無料で受けれるCPAラーニングという講座があるためです。
なお、簿記1級でも始まっていますが
まだプロジェクトが始まったばかりで全部そろっていません。
現状急ぐのであれば有料講座がおすすめといえます。
しかし、高い出費を払うまで考えていた簿記の知識がこんなに手頃になるとは想像もできませんでした。
簿記2級 | 簿記1級 | |
---|---|---|
最低金額 | 無料 | ¥66,600 |
平均価格 | ¥50,000 | ¥100,000 |
今後この辺はあまり参考にならないと思うので、今のうちだと思っておいてください。
まとめ
結論、簿記2級であっても、転職活動に十分に戦えます。
簿記そのものは義務教育で行ってもおかしくない内容にもかかわらずその内容的に難しくて今も行ってません。
昔は年に数回しかない高いお金を払ってまで通信講座に通ってまでしていたので、基礎的な内容にも関わらず高級部類でした。
しかし、今後その簿記は身近なものなものに変化しつつあります。
価値こそはあまり変動はなさそうですが、簿記2級や1級の受験者数は無料講座等によりおそらく今後増えていきそうです。
そういった意味で競争が激しくなるので、簿記のレベルを磨き上げていくことをお勧めします。