Vtuberとして活動を始めたい! そんな夢を抱くあなたへ。しかし、高価なソフトや専門知識が必要だと考えて諦めていませんか?
実は、Live2Dのフリー版を使って、あなただけのVtuberを作ることは十分可能です!
具体的にどれぐらいなの?
まあ割と十分にいけるね!
今回は、過去にVtuber制作経験を持つ私が、フリー版のLive2Dがどこまで作れるかどうかを解説していきます。
フリー版でも十分にVtuberを作れます
結論:凝ってるキャラは厳しいけど、シンプルなキャラなら十分作れる!
Live2Dのフリー版では、パーツ数やアートメッシュ数といった重要な機能をはじめとして様々な機能などの制限があるため、複雑な動きや表情を表現するのは難しいです。
- 1モデルのテクスチャが2048px1枚までしか利用できない
- 使用可能なアートメッシュ数が100個まで
- パラメータ数が30個まで
- ブレンドシェイプ用パラメータ数が3個まで
- デフォーマの数が50個まで
- パーツの数が30個まで
- アートパス3本まで
- ワープデフォーマの分割数が9×9まで
- フォームの編集機能(コピー、貼り付け、ブレンド)
- 回転デフォーマの連続作成
- メッシュのコピー/貼り付け
などの制限があるからです。
しかしこれらの機能を受けたとしてもシンプルなキャラクターであれば、十分にVtuberモデルを作成することができます。
特に機能の影響が大きい髪型や服装がシンプルなキャラクター、動きや表情が少ないキャラクターなどは、フリー版でも十分表現可能です。
「凝ってるキャラ」とは
といった以下の特徴を持つキャラクターを指します。
- 高画質で、アップしてもぼやけない
- 髪の毛やアクセサリーなど、細かいディテールが丁寧に描き込まれている
- 配信や動画で頻繁に登場し、Vtuber活動の中心的な存在
- Vtuber活動が実質本業であり、高い収益を上げている
- 大手Vtuber事務所に所属している
凝ってるキャラたちがフリー版ではムリな理由
前述の通り、Live2Dのフリー版では、パーツ数やアートメッシュ数などの制限があるため、複雑なキャラクターを作ることは難しいです。
ここでは、
- キャンパスサイズ
- メッシュやデフォーマ
- 作業効率
- 利用制限
という4つの側面から、フリー版では凝ったキャラが表現できない理由を詳しく解説します。
キャンパスサイズが2048までしか作れない
Live2Dのフリー版では、キャンパスサイズの最大値が2048pxの1枚に制限されています。
一方、高画質でアップしてもぼやけないイラストを作成するには、最低でも8192pxのキャンパスサイズが必要です。
特に、髪の毛やアクセサリーなど、細かいディテールを表現する場合は、より大きなキャンパスサイズが必要となります。
とくに髪の毛とかはスペースとるね~
髪が長い女子キャラは2048サイズはきつい…!
フリー版の2048pxでは、これらのディテールを表現するのが難しく、結果的にぼやけたイラストになってしまう可能性があるため仕上がりが悪くなってしまうことからフリー版は難しいです。
一応方法として、無理やり詰め込んでやることもできますが、生産性的に見合わないので大人しく有料版とか使ったほうが懸命です。
メッシュやデフォーマが制限があるため
フリー版では、使用できるメッシュやデフォーマの数にも制限があります。
この制限がわりときつくてね…!
メッシュやデフォーマは、キャラクターの動きや表情を表現するために必要な機能です。
つまりは動力をするための基盤になるためLive2Dでは一番重要となるメイン機能といってもいいでしょう。
制限が厳しいと、
- 動きがぎこちなく見えてしまう
- 表情のバリエーションが少なくなる
- 複雑な動きや表情を表現できない
といった問題が発生します。
特に、髪や服など、複雑な動きをするパーツには、多くのメッシュやデフォーマが必要となります。
フリー版では、これらのパーツを表現するのが難しいため、「凝ってるキャラ」を作るには不向きです。
ほぼ無理と言っても良いね
メッシュのコピーが使えず、作業生産性が遅くなるため
フリー版では、メッシュのコピー機能が使用できません。
これは、同じ形状のパーツを複数作成する場合に非常に不便であり、生産性にも直結するほど重要な機能です。
例えば、髪型や服飾など、同じ形状のパーツを複数使用する場合は、フリー版では1つずつ手動で作成する必要があります。
これはめんどくさそうね…
そもそもメッシュ作成そのものが非常に時間と労力がかかる作業であり、コピーが使えないという点は作業効率が大きく低下してしまうでしょう。
そもそも資本力のある大企業は使えない
Live2Dのフリー版は、個人または小規模事業者のみ利用可能となっています。
厳密には売上高1000万円というのが中規模以上という扱いだが、大企業の場合の売上高1000万円というのはあっさりと超えてしまうね
つまり、資本力のある大企業は、ライセンスを購入して有料版を使用する必要があります。
これは、大企業がフリー版を使用すると、個人や小規模事業者との競争が不公平になるためです。
ただし、厳密には、大企業でも監修や非営利目的であればフリー版を使用することができます。
しかし、多くの場合、大企業がVtuberモデルを作成する場合は、収益化を目的としているため、殆どの場合フリー版は使用できません。
やるにしても導入検討段階というところぐらいかな?
以上のように、フリー版では様々な制限があるため、凝ったキャラクターを作るのが難しいという結論になります。
Live2Dのフリー版でも十分な場面
聞いた感じだとフリー版でも十分なのかな??
もちろんあるとも!
フリー版でも以下のような方な場合においては十分とも言えるでしょう。
初めてLive2Dで制作する
初めてLive2Dに触れる方にとって、フリー版は最適な選択肢と言えるでしょう。
また、フリー版でもかなりの機能が搭載されており、基本的な操作を学ぶには十分です。
具体的にはフリー版で一通りの土台があるぐらいのレベルってとこね。
逆に有料版だと機能も結構多くて月額2,000円以上と高価であり、いきなりの初心者にとって費用対効果は望めないからです。
ある程度慣れて、本格的にキャラクター制作を始めたい場合は、有料版への移行を検討するのがおすすめです。
ホームページやブログでメインビジュアルとして使う
ホームページやブログのメインビジュアルとして使用する場合は、フリー版でも十分です。
なぜなら、ホームページやブログでは、WEBサイトの特性上ファイルサイズを軽量化することがかなり重要だからです。
高画質なイラストはファイルサイズが大きくなるため、読み込み速度が遅くなりその結果離脱をするというリスクでしか無いためです。
そのため、ある程度の画質であれば、フリー版でも十分な効果を得ることができます。
ほかにメインがあって、Vtuberそのものがメインじゃない場合
最後はVtuberは趣味程度ぐらいで、ほかにメインで行っている場合はフリー版で十分です。
Vtuberのモデリング作成って結構な高度な技術やセンスが必要になるため本気でやるならかなり時間を費やす必要があるからです。
例えばこの記事のようにちょっとしたLive2Dの紹介だけで終わるとか、ブログがメインであまり時間を費やせない場合でもわざわざPro版を使うのはもったいなくコスパ悪いです。
もし作る場合だとしてもこの場合は技術があっても依頼したほうが絶対にいいね。
依頼相場でも大体2万円ぐらいからかなり凝ったモデリングを依頼をすることができるので、費用対効果面でみたらお金を払って作業してまでPro版を使う意味はあまり得策じゃないでしょう。
Live2Dの有料版(Pro)が推奨かな?という場面
逆に有料版のほうがいい場合って具体的には
こういった人はPro版を使ったほうがいいね!
アクセや髪の量が多いキャラを作る
前述のアクセサリーや髪の毛は、細かいディテールを表現するために大型のテクスチャが必要となります。
フリー版ではテクスチャ数が制限されているため、複雑なキャラクターを表現するのが難しいです。
また、キャンパスサイズが2048pxまでしか設定できないため、高画質なイラストを描くことも難しく質を損ないます。
アップで映してもぼやけないような、高画質なイラストを描くためには、最低でも8192px以上のキャンパスサイズが必要となります。
有料版であれば、テクスチャ数やキャンパスサイズの制限がないため、アクセサリーや髪の量が多いキャラクターでも、高画質で表現することができます。
表情が多彩なモデリングを作りたい
フリー版では、表情のバリエーションが少なく、リップシンク機能も使用できません。
そのため、表情豊かなモデリングを作ることは難しいです。
有料版であれば、表情のバリエーションが豊富で、リップシンク機能も使用できます。
そのため、より自然で表情豊かなモデリングを作ることができます。
配信でWQHD以上の画質で使ったり、アップがある場合
WQHD以上の画質で配信するには、最低でも8192px以上のキャンパスサイズが必要となります。
フリー版ではキャンパスサイズが2048pxまでしか設定できないため、基本的にWQHD以上の画質で配信するのは難しいです。
個人的にフリー版はFHDがギリギリなレベルね。
また、アップで映す場合は、高画質なイラストが必要となります。
前述の通りフリー版では高画質なイラストを描くことができないため、アップで映すとボヤけと粗さが目立ってしまうため、高画質環境では使い物になりません。
有料版であれば、8192px以上のキャンパスサイズを設定することができ、高画質なイラストを描くこともできます。
そのため、WQHD以上の画質で配信するという方がいたり、アップで映す要望がある場合や使用するは、有料版にしましょう。
4Kだと更に画質は欲しい
これはいるかどうかの話だが、4K配信とかで使う場合は16384ピクセルサイズぐらいは欲しいところ。
8192でも十分に使えるものの、アップをすると1ピクセルよりも画質を落ちてしまうこともあるのでなるべくなところ欲しいでしょう。
リアルイベントで使う「例えばVtuberコンテスト」
リアルイベントでは、大画面に映し出すため、高画質なイラストが必要となります。
フリー版では高画質なイラストを描くことができないため、リアルイベントで使用する場合はぼやけてしまいます。
実際にどれぐらいの画面になるかだが、行う会場によって様々で、デパートの空いた場所で行うイベント会場だとだいたい40~50インチぐらいの画面を映し出します。
実のところ、リアルイベントの出演ってお金さえあれば結構簡単に行えるんだよね。
だからこれは
有料版であれば、8192px以上のキャンパスサイズを設定することができ、高画質なイラストを描くことができます。
Live2Dに関する業務委託受付
Live2Dの作業は、基本的に労働集約型によるフロー型ビジネスです。
つまりその作業は自分で行わないと収入が得られなくなってしまいます。
実際に作業したらわかると思うのですが、全部手動でやると結構たいへん手間がかかります。
現実的に手動でやるのは無理があるね!
そのため、様々な便利機能やAIを活用して、生産性を向上させることが重要です。
フリー版でもAIが使えるので、この点も結構改善されるものの、結局ほかのところの機能制限があったりするため生産性アップをするなら事実上必須。
これらの機能をフル活用することで、作業時間を大幅に短縮することができます。
また、実際に業務委託する中でも8割ぐらいは個人相手のVtuberとされるためほぼ高画質必須となります。
なのでココナラとかでみたらVtuber専門なところが多いよー!
みんなぁ~まとめだよ~!
Live2DのFREE版でもVtuberが作れるかどうかについて解説していきました。
作れるけど、基本的に作業生産性に影響が大きかったり、あとはVtuber特有の個性らしさや画質に影響がでてしまうためできれば有料版(PRO)ぐらいは欲しいかなと思います。