PCのスペックと計画的な予算計画1 パソコンのパーツにおける価格を知ろう(ゲーミングパソコンの賢い買い方 その3)

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前回の記事では、ゲーミングPCを迎え入れるための「部屋の環境づくり」についてお話ししました。

コンセントやネット回線の準備はバッチリでしょうか?

カリバー

俺は常に専用部屋で完璧だ!

すいれん

すいはどこに置こうかなー!

アクア

さて、いよいよ今回からは「PCの中身」に踏み込んでいきます。

ゲーミングPCは安い買い物ではありません。

だからこそ、納得して大切に使い続けるためには

アクア

以下の2つの知識をセットで持っておく必要があるよ。

  • PCパーツにおける特有の知識(どの部品が何をしているのか?)
  • お金に関する知識(どの部品にいくら払うのが妥当なのか?)

この2つは表裏一体です。

パーツの役割を知らなければ、メーカーが提示する価格が高いのか安いのか判断できませんし、逆に相場を知らなければ、オーバースペックな高級機を買って宝の持ち腐れにしてしまうかもしれません。

今回はまず前半戦として、PCパーツの全体像と、私たちが支払うお金が「どの部品にどれくらい割り振られているのか」という生々しい内訳について解説します。


目次

H2:PCパーツにおける「役割」と「重要度」

「CPU? GPU? マザーボード? なんだか呪文みたいで難しそう……」と感じる方も多いはず。

でも大丈夫です。一つ一つの部品は、私たちの体に例えると非常にシンプルに理解できます。

すいれん

なんか生々しいな…

まずは、PCを構成する主要な9つのパーツを見てみましょう。

  • ケース本体:全てのパーツを収める「家(外装)」
  • CPU:PC全体の計算を行う「脳」
  • CPUクーラー:計算で熱くなった脳を冷やす「冷却装置」
  • GPU(グラフィックボード):映像を描画する「映像専用の脳」
  • GPUクーラー:GPUを冷やす装置(通常はGPUと一体化しています)
  • メモリ(RAM):データを一時的に置く「作業机の広さ」
  • ストレージ(SSD):データを長期保存する「本棚・引き出し」
  • 電源ユニット:コンセントの電気を変換して配る「心臓・スタミナ源」
  • マザーボード(チップセット):全てのパーツを繋ぐ「神経・血管・土台」
リューロン

「うわぁ~こんなにあるのかよ…

アクア

いちおうこれは一部。
他にも細かいパーツはあるけど知っておきたいところだけ書いておいた。

カリバー

ゲーミングPCといったらGPUがあるのが特徴だな

一般的にはGPUが主役ですが、「長く、ストレスなく使い続ける」という個人のブログらしい視点で順位をつけると、実はこうなります。

マザーボード >> GPU > CPU >> ケース本体 > メモリ > CPUクーラー > ストレージ > 電源 > GPUクーラー

カリバー

えっ、マザーボードが一番なの?

と驚くかもしれません。

その理由は、マザーボードが「そのPCの拡張性と寿命の限界」を全て決めてしまうからです。

カリバー

まあたしかにな…あれ交換難しいと言うぐらいだし

ダークネス

ただの板が難しいというのも不思議ね

GPUやCPUは後から交換してパワーアップできますが、マザーボードを交換するのは、もはや「別のPCに買い換える」のとほぼ同じ手間にしかならないからなんですね。


部品ごとの価格はどれぐらいになりそうなの?

にゃもも

そういえばゲーミングPCっていつも思うけど高いよね…
何がそんなに上がっているんだろう?

アクア

そうきになってしまうのも仕方ない話。

BTO(受注生産)パソコンを買う際、私たちが支払う代金のうち、それぞれのパーツにどれくらいのコストがかかっているのか、その内訳を見てみましょう。

モデルによって前後しますが、2026年現在の一般的な目安は以下の通りです。

パーツ名予算に占める割合解説
GPU (グラフィックボード)40% ~ 70%圧倒的な主役。 ゲーミングPCが高価な理由の半分以上はここです。
CPU10% ~ 20%GPUの力を引き出すための相棒。ここもそれなりに高い。
メモリ (RAM)2% ~ 15%容量(16GBか32GBか)によって変動します。
ストレージ (SSD)2% ~ 15%1TBか2TBかで変わりますが、最近は安価になっています。
マザーボード1% ~ 10%安いモデルだとここが極限まで削られがちです。
電源・ケース・冷却系各1% ~ 5%縁の下の力持ち。意外とコストは低め。
その他(人件費・利益)2% ~ 20%組み立て代や、メーカーのサポート維持費です。
にゃもも

え!?そうなの!?

というようにゲーミングPCというのは大半がGPUというものが占めていて、この20万円や30万円も押し上げた金額もほぼGPU。

アクア

というか最近のGPUは頭おかしいと言うぐらい高い!


すいれん

なんかこの構図、オルカンみたいだな…

経済もGAFAMが占めているように、ゲーミングPCもGPUが大半が占めているんですよね。

もちろんCPUやメモリなども決して安い買い物じゃなく、安いモデルで1万円、高いモデルなどは10万円も。
それでも20万円や50万円などの金額に行くのはGPUだけ。

にゃもも

すごいな…これだけでゲーミングPC買えてしまうとは…

アクア

さて、ここからは各パーツもみていくか

各種パーツを簡単に解説

では、ここからは具体的にそれぞれのパーツについて、初心者が知っておくべきポイントを絞って解説していきます。

パソコンケース

ケースは単なる「箱」ではありません。

ゲーミングPCは、最新の3Dゲームを動かすと、中身が電子レンジのように熱くなります。この熱をいかに効率よく外へ逃がすか(排熱)が、パーツを長持ちさせる鍵になります。

BTOで購入する場合は標準のケースで問題ありませんが、余裕があれば「中が見えるガラスパネル」や「光るファン」など、自分のテンションが上がる見た目を選ぶのも、愛着を持って使い続けるためには大切です。

CPU(脳:処理の司令塔)

価格の予算目安:2~12万円程度

アクア

まずは脳となる中心核「CPU」

ダークネス

これがないとパソコンやスマホとか何も動かないですよね

CPU選びで知っておきたいのは、「製造メーカー」「グレード(型番)」の2点です。

メーカーにはIntel(インテル)かAMD(エーエムディー)の2種類ありますが

IntelAMD
Core i9、7、5、3
Core Ultra 9、7、5
Ryzen 9、7、5、3
コア数多め、クロック遅め
4~24コア
コア数少なめ、クロック早め
4~16コア
クリエィティブに強いゲームに強い
ざっくりとした比較
にゃもも

それでどっちを選んだほうが良いのだろうか?

2026年現在、初心者はとりあえずAMDの「Ryzen(ライゼン)」シリーズを選んでおけば間違いありません。

もちろんIntelも高性能ですが、Ryzenは将来的にCPUだけを交換しやすい設計になっていることが多く、長く使いたい個人ユーザーに向いています。

アクア

Intelは2~3世代(約2年)ごと、AMDは現時点で3~4世代(約5年)ぐらいで新モデルになっている。

Ryzenのグレード(数字が大きいほど高性能)

モデル解説
Ryzen 912~16コアで主にゲーム実況と言ったクリエイター向け
Ryzen 78コアでゲーム用のCPUで一番多く使われるラインナップ。
Ryzen 7 9800X3Dのようなゲーム特化
Ryzen 7 5700Xのようにコスパ重視など様々
Ryzen 56コアでコスパを重視したい向け、主にミドルレンジで使われる
Ryzen 34コアであるが近年ではほぼ新品が存在しないので無視でOK
リューロン

4種類ぐらいなのか!
意外とシンプルだな

アクア

いやいやまだまだあるんぞ…
AMDのCPUって実はめっちゃカオスなんや…

すいれん

なにそれ…

アクア

まあこれはあとでまた詳しく話すわ…
これで1記事ぐらいはできるぐらいマニアックな話だから

ダークネス

想像するだけで細かそう…

アクア

ネットでは『ボトルネック(特定のパーツが足を引っ張ること)』を気にする声も多いけど、BTOメーカーがセットで売っているものなら、極端な相性問題は起きないから、初心者はそんなに怖がらなくて大丈夫!

    もっと知りたい人向け(CPU基本)

    単語解説
    世代CPUにおける世代のこと。
    世代が新しければ新しいほど高性能。
    AMDの場合は2~3年に1回ほど新製品が出てくる。
    基本的型番で言えばRyzen 7 7700Xの赤い文字である
    新しいモデルほど高価
    コア数パソコンにおける頭脳の数。
    単純にコア数が多ければ多いほど1度に処理できる数が対応でき、マルチスコアやゲームスコアにも有利になる。
    スレッド数1コアに対して同時に処理できること。
    2スレッド以上はマルチスレッドと言い、通常の1スレッドシングルスレッドよりも有利になる
    プロセスノード半導体製造の微細化の指数を表す。
    基本的に数字が低いほど処理効率が良い
    Ryzen 5000は7nm
    Ryzen 7000は5nm
    Ryzen 9000は4nm
    クロック数CPUの性能の速度のこと。
    簡単に言えば走る速度。
    もちろん高ければ高いほど性能が出やすい
    L2・L3キャッシュCPUの中にある高速メモリのこと。
    ゲームにおいては極めて重要で多ければ多いほどフレームレートが上がりやすい。
    そのためX3Dモデルはこういった性能に出やすいためで人気だ。
    TDP熱設計電力の略。
    CPUの発熱を表すが、近年のCPUはこれを最大消費電力として扱われることが多い。

    GPU

    価格の予算目安:4~60万円

    ゲーミングPCの「主軸」とも言えるのがこのGPUです。

    種類は大きく分けて、NVIDIA(エヌビディア)のGeForceと、AMDのRadeonがあります。

    GeforceRadeon
    RTX 30/40/50シリーズRX 9000シリーズ
    レイトレに強い、クリエィティブに強い、AIに強い
    ただし価格は割高
    ゲームでは対して変わらない、VRAM容量多め
    価格は比較的安い
    アクア

    2025年12月現在発売しているモデルはこんな感じ

    GeforceRTX 5090
    RTX 5080
    RTX 5070 Ti
    RTX 5070
    RTX 5060 Ti 16GB
    RTX 5060 Ti 8GB
    RTX 5060
    RTX 5050
    RTX 3050 6GB
    RadeonRX 9070 XT
    RX 9070
    RX 9060 XT 16GB
    RX 9060 XT 8GB
    RX 9060
    アクア

    他にもIntel ARCがあるけどほばないので一旦スルーでOK

    にゃもも

    これだけみてもどれが良いモデルかわからないなぁ…

    アクア

    型番としての説明はこんな感じ

    1000桁世代を表す数字。数字が高いほど新しいモデルである
    基本的に旧世代との性能差が大きいので新世代を推奨
    100桁1000桁になる前の世代を表す数字。
    近年では0しか使われない
    Radeonでは7000シリーズ以前はクラスとして扱っていた
    10桁スペックのクラスを表した数字で予算では最も大きく関わってくる
    1桁現状ではほぼ0のみ使用で気にしなくてOK
    XTX/XT/Tiその番号の通常モデルを上位モデルとしてつけられるもの。
    近年はその逆の上位モデルから性能を制限して格下げしたものの多く、意外と通常モデルとの差が大きい。例:RTX 5070とRTX 5070 Ti
    〇〇GBVRAM容量を表したモデル。
    通常はVRAM容量の違いで出すが、モデルによっては10ぐらいちがうレベルの差があるので要注意
    ダークネス

    細かくは説明をしているが…ジー…

    すいれん

    こどもだから読めませーん!

    アクア

    仕方ないのう…こういうときはこれを見れば大体は大丈夫だ

      解像度価格おすすめGPU
      FHD5万円RTX 5060/RX 9060 XT 16GB
      WQHD10万円RTX 5060 Ti 16GB/RTX 5070/RX 9070
      4K15万円RTX 5070 Ti/RX 9070 XT
      8K50万円RTX 5090

      基本的に解像度が高ければ高いほど性能が要求するため価格が値上がり。

      FHDだと5万円クラス、WQHDだと10万円クラス、4Kだと最低でも15万円、できれば20万円クラスと要求度が高め。

      にゃもも

      最低クラスが5万円とか…もはや大人の遊びだね…

      すいれん

      円安のインフレ恐ろしきや

      とくに8Kとかは全然普及してないのにGPUがムダに高いのでスルーでいいぐらい。

      アクア

      ゲームとかも8Kでプレイするやつはまずいない
      4Kでも少数だから。

      とまあこれぐらいを水準でGPUの性能は見れば問題ない。

      というより最近のGPUはどれもハイクラスだし、というよりもゲームエンジンの無駄な機能とかのせいでつり上がってて重くなっているというので無理に高いモデルは買わずにOK

      アクア

      とくに最高画質や高画質テクスチャなんて通常のプレイに向かない。配信でも高画質や中画質でもいいぐらい

      もっと知りたい人向け

      単語解説
      CUDA数(SM数)GPUに置けるコア数のこと。
      CPUとは異なり大量のコア数であるが、一方でCPUとは異なり簡易的であるため動作自体は単純である。
      プロセスノード半導体製造の微細化の指数を表す。
      基本的に数字が低いほど処理効率が良い

      Geforce RTX 30 8nm
      Geforce RTX 40/50 5nm
      Radeon RX 9000 5nm
      メモリバス
      VRAMビデオカード専用のメモリ。
      通常のメモリよりも速度が高性能化している特殊なもの。
      容量は多ければ多いほど安定しやすく、現代においては最も重要。
      クロック数GPUの性能の速度のこと。
      簡単に言えば走る速度。
      もちろん高ければ高いほど性能が出やすい
      L2・L3キャッシュGPUの中にある高速メモリのこと。
      ゲームにおいては極めて重要で多ければ多いほどフレームレートが上がりやすく多ければ狭いメモリバスでも補える。RTX 40シリーズから大容量になりこの基準も意外と重要性は高め。
      TDP熱設計電力の略。
      CPUの発熱を表すが、近年のCPUはこれを最大消費電力として扱われることが多い。

      マザーボード(神経:最も重要な土台)

      価格の予算目安:1~10万円

      「マザーボードなんてどれも同じでしょ?」と思ったら大歓迎。

      そこが落とし穴です。

      アクア

      私がこのパーツをCPUやGPUよりも重要視するのは、**「後から変えるのが一番面倒で、かつPCの使い勝手を支配する」**からです。

      マザーボードがCPUやGPUよりも重要な理由

      にゃもも

      そういえばさっき一番重要と入っていたけど、アクアちゃん的に何が深い理由があるんだよね?

      アクア

      ええ、マザボという部品がいかに他のパーツよりも重要性が高いということを今から伝えておく

      まず重要としてあげられるのはUSBポートの数と速度(毎日のストレスに直結)です。

      USBを指すところは前面と後面がありますが、マザーボードの性能差に直接的に出てくるのは後ろの方。

      アクア

      基本的にUSBの数は多ければ多いほど良い!

      というのが結論。

      だけどまだまだあり、USBにはUSB 2.0、USB 3.0、USB 3,1、USB 3.2、USB4という規格がありますが、とくに日常的にUSBがよく使うのはUSB 2.0とUSB 3.0でそれ以外のUSBは1~2つぐらいあればいいレベル。

      ダークネス

      古そうなやつほうがなぜ重要なんだ?

      現在販売しているUSB端子の接続の周辺機器はほとんどがUSB2.0だからです。
      外部ストレージなどの速度が重要とされるものも多くがUSB3.0を採用しています。

      ということから古いモデルのUSBがあるのもコスト削減や需要という観点からあえて今もUSB2.0が存在している。

      そのため安いマザーボードはポートがUSBの数が少なく抜き差しする手間も増えてくるので結構非効率なので、クリエイターやゲーマーなどはこのUSBの数は意外と重要視してきます。

      にゃもも

      クリエイターはわかるけどゲーマーはなんでなの?

      アクア

      マウスやキーボード、ゲームコントローラーの充電、ほかにも左手キーボードなど案外使う機会ものが意外と多いんだよ。

      にゃもも

      ええ意外と多いんですね…

      また、SSDの増設ができるのもPCの寿命に直結していて、近年はゲームは年々巨大化しています。

      もし容量が足りなくなった時、マザーボードに空きスロットがあれば、新しいSSDを1本挿すだけで解決します。

      しかしスロットがないと、今あるデータを消すか、丸ごと買い換えるしかありません。

      アクア

      最低でもM.2スロットが2つ以上あるものを選びたく、できれば3つ以上は欲しいね。

      さらにマザーボードには「VRMヒートシンク」という、電気を整える部品を冷やすための金属板がついています。

      これが意外と寿命に大きく直結していくため見えない部分のコストだったりします。

      ここがしっかりしていると、夏場の長時間プレイでもPCが安定し、結果として他の高価なパーツも長持ちします。

      アクア

      AMDのRyzenなら、**『B850』『X870E』**っていう型番がついてるマザーボードがおすすめ!逆に『A620』みたいな一番安いモデルは、拡張性が低くて後で泣くことが多いから注意だよ!」


      メモリ(RAM:作業机の広さ)

      価格の予算目安:1~10万円

      メモリは「一度に広げられる作業スペース」です。 2026年現在、ゲーミングPCの最低ラインは「32GB」だと思ってください。

      カリバー

      以前は16GBで十分と言われていた時期だけど最近はもう足りないのか…

      しかし、今のゲームはDiscordで通話したり、YouTubeで攻略を見たりしながら遊ぶのが当たり前。

      さらにゲーム自体も豪華になり、16GBだと「机がいっぱい」になって動きがカクつく場面が増えてきています。

      メモリが足りなくなると、PCは代わりにSSDをメモリとして使い始めます。

      これを「仮想メモリ」と言いますが、SSDにとってこれは猛烈な負担です。

      メモリ代を数千円ケチったせいで、数万円のSSDの寿命を縮めるのは本末転倒ですよね。

      アクア

      また、メモリには『DDR4』や『DDR5』っていう種類があるけど、これはマザーボードによって決まっちゃうから、自分で選ぶ時は『容量(32GB)』だけしっかりチェックすればOKだ


      ダークネス

      つまり自作をしなければ初心者みたいな私らには規格は関係ないんだね。

      ストレージ(引き出し:データの保管場所)

      価格の予算目安:1~8万円

      パソコンのデータを保管する場所ですが、PCの寿命でかなり影響するほど重要なパーツ。

      アクア

      ストレージは2種類あって、SSDとHDDがあるんだ
      けど今のPCはほぼSSDだけ。

      HDDは近年BTOとかに載せていくことは全くと良いほどなく、カスタマイズで載せていくほどなので無視でOK

      今はすべてSSDで、ゲーミングPCでも快適にプレイはできますが、一方でSSDは容量の多さで寿命が全てきまります

      基本的に今SSDを選ぶなら最低でも1TBは必要だと思ってください。

      アクア

      512GBだとゲーム1本や2本でいっぱいになるケースもあってきついんだよな。

      なので今の時代にSSD 512GBはもう時代遅れと言ってもいい容量でしょう。

      「後で増設すればいいや」という考えもアリですが、最初から2TB積んでおくと心の余裕が違います。

      カリバー

      あとはそういえばSSDには規格があったよな?

      アクア

      お!まさか知るとは…!

      いちおうSSDにはSATA式、NVMe式があるんですが、現在使用されているSSDはメモリみたいな見た目をしている小さく速いSSDです。

      アクア

      加えてNVMeには世代があるんだ

      NVMeSSDにはGen3、Gen4、Gen5というPCI規格があるが、これは世代を示していて、基本的には最新世代の速いのですが…

      アクア

      ぶっちゃけいうGen3で十分

      というのが結論。

      最新の「Gen5」は爆速ですが、ゲームのロード時間はGen4やGen3と比べて全くと行っていいほど変わりません。

      それでいて価格は高く、発熱もすごいです。

      アクア

      最近はGen4はだいぶ下がってきているから、今買うならGen3よりもGen4の方をおすすめするけど、Gen5にする意味はクリエイターでも無駄な投資。

      なので容量を重視していけばとりあえずOKです。


      電源ユニット(心臓:安定供給の要)

      価格の予算目安:1~4万円

      地味ですが、実は一番故障の原因になりやすいのが電源です。

      人間でいう「心臓」が、各パーツ(臓器)に綺麗な血液(電気)を送り出す役割をしています。

      容量(W数)の選び方としてはBTOパソコンなら最適化されていますが、自分で確認するなら「消費電力の約2倍」の容量があると、電源の変換効率が最も良くなり、音も静かになります。

      アクア

      一般的なゲーミングには750W〜850Wあれば十分。

      カリバー

      上位のものさえだけど…

      また 電源のラベルに「GOLD」や「BRONZE」と書いてあります。

      これは電気の変換効率の良さを示す証。

      とくに消費電力が大きければ大きいほどその効果は発揮されやすいです。

      基本的に「GOLD」以上を選んでおけば、熱を持ちにくく、静かで、寿命も長い「質の良い心臓」を手に入れられます。

      アクア

      それ以上になると趣味の領域だね

      ただ、BTOは絶対に大丈夫だけどいちおう自作する場合電源をケチると、最悪の場合、道連れに他のパーツまで壊しちゃうこともあるので。

      ここは『信頼を買う』と思って、しっかりしたものを選ぼうね!」


      CPUクーラーとGPUクーラー

      これらは、全力で走る脳と心臓を冷やすための扇風機です。

      GPUクーラーは最初からグラボにくっついているので選べませんが、CPUクーラーはBTOで選べる場合があります。

      水で冷やす「水冷」は見た目がカッコいいですが、初心者はメンテナンスが楽で故障しにくい「空冷(ファンで冷やすタイプ)」の大型モデルを選んでおけば間違いありません。

      カリバー

      あとは静音性とかも重視する人もいるみたいだな


      まとめ

      ここまで、PCパーツそれぞれの役割と、価格の裏側について詳しく見てきました。

      1. マザーボードは「拡張性の命」。USBやスロット数に妥協しない。
      2. メモリは32GBがこれからのスタンダード。
      3. SSDは「Gen4」の2TBがコスパと快適さの黄金比。
      4. 電源は「80PLUS GOLD」を選んで安定と静音を手に入れる。

      スペック表の「数字」に振り回されるのではなく、そのパーツが「自分の5年後のプレイ環境」をどう支えてくれるか、という視点で選べるようになれば、あなたはもう初心者卒業です。

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